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「女の子だから」で乙女職人は務まらぬ

「つばきファクトリーですっ♪」
2月17日(木)放送の「真夜中にハロー!」第6話。

初の男性主人公・ユウジロウは、思春期の娘との接し方に悩み、マリコさんとミサキちゃんに相談します。
妻役と娘役でシミュレーションに付き合ってくれるなんて、すごいゲストハウスだ。

デートを前に迷える乙女心といえば

今回はつばきファクトリーが出るらしいことは事前に耳にしていたので、楽曲予想をしながら見ていました。

  • ミサキちゃんは亡き父と昔よくデートしていた

  • 俺はデートどころか軽蔑されていそうで怖い

  • 今度、塾帰りの娘と二人で外食するチャンス

  • 服がダサいのでマリコさんが選んでくれる

  • マリコさんによる体臭チェック→香水追加

  • 余計な会話せず沈黙で勝負するよう勧められる

わかった!絶対これや!!

着替えても着替えても 決まらないな
決めらんない 決めらんない

せやろ。間違いないわ。完全に読めた。
答えがわかったので、つばきファクトリーが出てくるまで余裕でスマホいじりながら片手間で見ていました。

塾から出てきた娘・アオを、ちょっと気取って迎えるユウジロウ。
おしゃれして香水つけて、プレゼント(好物の海苔)も用意して、娘を大切に思う気持ちを伝える。たどたどしく不器用に、でもまっすぐに。

そして、意を決してお誘いします。

でさ、これから一緒にご飯たべ行かない?
あはっ、いや、もちろんパパとなんか食べたくないと思うんだけど……うん。
パパは、アオと一緒に食べたいなって。

言えた・・・!

返事を聞く前に鳴る、娘のスマホ。
電話は、塾帰りにマックで寄り道している友人たちからの呼び出しだった。

いいよ、行きな、友達大事!
潔く身を引き、じゃあな!と娘に背を向けて歩き出すユウジロウだった。

夜空の下、ひとりぼっちの帰り道。

そして目の前に現れる、扉・・・

楽屋には噂通り、つばきファクトリーが登場。

マリコさんは、つばきを「乙女心を歌わせたら、右に出るアイドルはいない」と紹介してくださいました。

くぅ~~~!!ありがとう!!
つばき解釈が全宇宙共通認識で安心した!

マリコさんに、

バイキソラーン
新沼希空|つばきファクトリーオフィシャルブログ

と送り出され、ユウジロウはつばきメンバーに連れられてフードコートのような場所へ。

扉を閉めて、テケテケッと小走りで位置につく、リーダーの山岸理子さん。きゃわ。恋です……

さぁ、来い、つばきのつんく曲。
「デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい」

テッテレッテッ♪テテレレレ……..

アアーーーーーーー!!!?!?!
そっちーーーーーーーー!!?!??!

勇気だしてつけた香水 火薬の煙に消された

ほんまや、香水つけてたな。

もっと近づきたいけれど 友達がいる夏がきらい

ほんまや、娘は友達のほうへ行っちゃった。

ああ あの子との会話には 間なんか無いな

友達と談笑して歩く娘の幻影が、目の前を通り過ぎる。

ねえ私 ほんとうを言うと
このまま帰るの いや、いや…

ああああ~~~~
歌詞とストーリーが見事にリンク。

乙女心は、パパ心。

つばきが得意とする、こういった気持ち。
よく「乙女心」や「女の子らしさ」と呼ばれますが、
これってなんかこう、単なる概念というか、「カテゴリー名」だと私は思っています。

そもそも人間の感情に、男の感情も女の感情もないだろうと。

誰でも女性性と男性性の両方を持ち合わせていて、そのバランスだったり、どの場面でどちらが表に出やすいか、は千差万別です。

だから、つばきが歌う乙女心が、
パパ心とリンクするのも自然なこと。

ん?パパに乙女心があるのも自然なこと。か?
まぁどっちでもいっか。

真のアイドルは、ジェンダーを超えていく。
私は、モーニング娘。には男も女もないと思っているんですが、
つばきも実は例外ではないと思います。

「女の子だからこういう曲歌ってます」程度の意識では表現できない、
公共で普遍の「乙女心」カテゴリーを極める職人集団のような印象を持っています。

つばきの、職人技的な「女子校の女子感」が私は大好きです。

つばき曲ってミュージカルだ

さて、曲はCメロ四天王パートを経て落ちサビへ。

♪星空を見なくて済んだ
を合図に、舞台はメリーゴーランドへ移ります。

「今夜だけ浮かれたかった」。
夜の煌めき、めくるめく回転木馬で、ラスサビも説得力マシマシです。
浮かれたかったよね、ユウジロウ……

とうとう思いが爆発したユウジロウは、
突如つばきファクトリーと一緒に踊り出しますw
いや、キレキレすぎる、後藤剛範さんw

は~楽しかった。
今回の演出は、まるでミュージカルでした。

主人公が、台詞として表には出せない気持ち。
秘めた思いは、歌に乗せてなら吐露できる。

そういえば、つばき曲って「物語」仕立てのものが多いですね。
場面設定がしっかりしている。

  • 一日中デートで過ごす日の身支度

  • 春一番、今日は三回目のデート

  • デートの日の終電前

  • 仲良しグループの一人に恋をした

  • 図書館で勉強するかあの子と映画に行くか

  • 誰かの肩を抱きタクシーに乗るあなたを見た

場面設定と行動を淡々と描写して、「私」や「あなた」の人物像を伝える。
日常のすごく短いひとときなんだけど、そこをピタッと止めて主人公だけが突然歌い出す感じ。
短い1曲の中に時間軸も背景もある。

つばきって実はビヨちゃんたちに負けない
演技派グループなのでは・・・?

あとめっちゃ余談なんですが、
「今夜だけ浮かれたかった」をフードコートで歌うという演出で、つい最近見たこの動画を思い出しちゃいました。

ハロヲタ田辺さんによる新解釈(笑)
からあげ食べまくる映像が浮かんでしまいました。

新章つばきが楽しみだ!

つばきの「乙女」要素を大きく担っていた、旧メンバーの小片リサさん。

大切な彼女のパートは、逸材すぎる新メンバーたちが引き継いでくれています。

八木さん「ああ あの子との会話には」
豫風さん「口を滑らすはずだった」
河西さん「今夜だけは」

福田さんも存在感抜群でした!大好きです!

↑実態はこちらでご覧いただけます。

2日連続でつばきファクトリーについて語ってしまった。
ほんと、つばき好きだ。
乙女心って最高だ。

新章つばきも、M-lineで歌い続けることを決めた小片さんも。
それぞれの道を応援しています。

キャメリア~~ふぁいっ!

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