非クリエイターのお金

ある日の午後、間違えて休みの日に作業所に行ってしまい、スタッフに労われつつ話をした。
それがTさんと初対面だった。
TさんはスケッチブックやPCを使い絵を描いたりピクトグラムを印刷したりしていた。「はい〇万円!」……。
本当にそれで〇万円貰えるなら工賃をすぐ超えてしまう。Tさんがどういう事情で作業所に来ているかは知らないがスタッフとこんなふうなことを話した。
「クリエイターとクリエイターじゃない人の人間関係は複雑で一筋縄ではいきません。特にクリエイター志望だと」「わかってはいるんです、クリエイターが作るコンテンツや育成コンテンツにお金を吸われいつまでも消費者でいること」「あいつにできて自分になぜできないなんて思うと嫉妬や羨望から面倒くさいことになります」
Aさん(私)は面白いこと言うね、本は好きでしょ。
「本を読むことに逃避を見つけられなければ誰も進んで本なんて読もうとしないでしょう」
そういうのなんて言うの?
「心理学や精神医学でしょうか」
「非クリエイターはクリエイターの養分として捕食されお金を吸われ毎月青息吐息」
「クレカなんて解約したい……」
すっごい面白い!
「そうでしょうか」……

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