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「人」の部分への興味 閑話2 漫画「蒼天航路」22巻名言に学ぶ 物事の捉え方

こんばんわ

本日はスターバックスにて、かいています。

相変わらず、だいぶ経ってからカフェの写真を撮りました。笑

今回、初めてグランデサイズのアイススターバックスラテを頼みました。

量がとても良いですね。トールサイズだと若干少ないと感じる時があったので長居しそうな時には頼むと満足する量だと思いました。



さて、今回は漫画「蒼天航路」から学ぶ物事の捉え方です。


▷蒼天航路とは?

蒼天航路を知らない方に簡単に説明致します。

蒼天航路とは今から約1800年前の、中国の魏呉蜀・三国時代を題材とした漫画です。今回取り上げる物語上のポイントとしては、西暦208年に赤壁の戦い、という有名な戦いが起こるのですが、これは、魏VS呉・蜀連合軍と言う戦いです。実際この時の魏の勢いは凄まじく、結果的にこの戦いに魏が敗北したからこそ、蜀・呉が勢力を増しこの時代が後世で三国時代と言われるようになりました。

戦いの流れ的には、劉備が曹操の攻撃にさらされ敗走した後、曹操は孫権率いる呉まで手中に入れようと、宣戦布告をしてきます。そこで、呉の中で降伏か抗戦か真っ二つに今後の方向性が割れます。そして、それを一堂に会し孫権を交えて、意思決定する場が「孫呉の会堂」です。


☆主な立ち位置☆

<徹底抗戦論者>                   <降伏論者>

周瑜・魯粛他武官および諸葛亮              張昭率いる文官


※簡単に言うとこうなります。


とてもマニアックな場面を抜粋したかと思いますが、私は呉が好きなので是非紹介したいと思いました。


さて、今回は3つ私が考えさせられた名言を紹介します。

▷1つ目

諸葛亮「お断り致します。この方たち、はなから話を理解しようとなさっておられません。」

これは劉備からの使者として、呉に招かれた諸葛亮が降伏論者に対して、周瑜から説明してくれ、と言われた後に周囲を窺ってから周瑜に対して答えた言葉です。

諸葛亮は弁がたつ人間として、描かれています。

しかし、そんな諸葛亮でさえ降伏論者がそもそもこちらの話を聞く気でないと分かると、説得は難しいと判断した一コマです。

相手に一生懸命話したのに、全く響かなかった事ありませんか?勉強を熱心に教えているのに、相手が全く聞いてない事ありませんか?恋人に真面目な話をしているのにはぐらかされた事ありませんか? 

こちらがどんなに熱意を持って話しても、相手が初めからこちらを否定しようと思っている、話を聞く気がない時はどんな言葉も届かないと言う事ですね。

この場合は相手の意識を事前にほぐす・あるいは会議が始まっているのであればタイミングを待ち、話しやすい雰囲気作りが大切と言う事ですね。


今まで私は、「さぁ話すぞ」と言う漫画の流れが出来ているのに、「やっぱり話さない」、と言う漫画を見たことがなかったので、このやりとりはとても新鮮で印象に残っています。


▷2つ目

諸葛亮「反曹の者がこぞって口にする立証不能な気分だけのそんな言葉を口にするから、降伏論者を看破できぬのです。よいですか、曹操様がいかに天下の巨悪であるかを説きたいならば、こう言うべきでしょう。曹操様がこの世に生を受けて以来、中華の人口は激減の一途をたどっている」

これは、降伏論者に揚げ足取りされてあざけ笑われた味方の魯粛が、感情を高ぶらせて降伏論者に口応えした際に諸葛亮に窘められた一コマです。

逆賊、これは中華で曹操を非難する人が口々に言う言葉です。一見すると、とても悪い人間に聞こえますね。ですが、何を持って逆賊と言うのでしょうか?〇〇をしたら逆賊と呼ぶ、と言う定義がない以上実際に証明することは出来ないのですね。

そこで、諸葛亮が言い換えた言葉が上記の言葉です。人口の数というのはデータで証明できますし、諸葛亮曰く曹操を一つの現象として捉えた場合、人間社会における善悪の基準と言うものは人間の数の増減に求められる、との事です。

実際に感情だけではなく、いかに悪いやつかと言うのを論理的に説かないといけないのですね。


▷3つ目

周瑜「人は生きてゆくためおよそ答えの出ぬ問いに強引に答えを出してゆくもの、 しかしこの人は・・・・この人の中には膨大な問いがただ問いのままにある!」

これは、徹底抗戦論者・降伏論者のどちらもの意見を静かに聞いていた主君孫権が言葉を発します。その言葉は、黄巾の乱の発端である、張角の出現から父や兄の死、他歴史的に歴史家達が、その事象が歴史に与える意味を語り終え答えを出した後の世界であっても、孫権にとってはまだ問いのままで残っていました。その言葉を聞いた周瑜が発した一コマです。

人は生きていると多くの出来事に見舞われます。理解できる事も、時には受け入れられないような事も。しかし、それら全ての出来事の問いをいまだに孫権自身の腹の中で考え反芻している、と言うのが分かり、孫権が常人とは違う大人物である事が示された一コマです。

日常生活でも、悲しみを隠す為に、無理やり答えを出さないと心が壊れてしまう時もあるでしょう。周りに話すと、「これはこう言う事だよ」と答えをくれる事も、しかし実際にその出来事に対してすぐに答えを出す必要はないのかもしれません。すぐに答えが無くてもその出来事の意味を考え続ける、それこそが本当に自分の納得できる答えを探し出す鍵かもしれません。

私も今の年になり、とても心に刺さる一言だと感じます。

ちなみにこの時孫権齢28。一国の指揮官としては、他国と比較すると若すぎるでしょう。



▷終わりに

以上が蒼天航路での名言です。もちろん他にも沢山の名言がありますので、

しかし、書いてて思いましたが、読まれる方にとってはきっと難解な内容ですね!笑

私は、三国志と言う題材を多方向から色んな作品を通じて見ているので、簡単に時代背景やその時の人物達の心情が簡単に分かるのですが、見られていない方にとっては複雑に感じるだろうなと、今回の記事を書きながら思いました。

ですので是非、この記事を読んで三国志に興味を持ったら、横山光輝三国志・もしくはコーエーが出している三國無双から軽い気持ちで世界に入ってください。

そして色々、他のやつを読み三国志の世界にどっぷり浸かった後に「蒼天航路」を読むと、より楽しく読めると思います。

もちろん、「蒼天航路」から入っても構いません。登場人物それぞれの生き様がかっこいいので惹かれると思います。

また、こう言う名言系を書く予定ですが、蒼天航路は難しいからお預けかもしれないですね笑

<次回の記事>

https://note.com/piroro03/n/nb22ab11105ea


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