「人」の部分への興味 浪人2年目 (後編)

こんにちわ。

本日は美容院に、髪を切りに行きました。

髪を数センチ切った程度、それだけで、とても気分がスッキリします。

そして同時に1ヶ月の速さを感じます。

1日1日充実して過ごしても、1ヶ月経つと早いなーと感じますね。


さて本日は浪人2年目の前編からの続きです。

↓ここからスタートです。

1日1日と、時間は過ぎ、卒業以来8年振り、
20歳の同窓会当日が迫ってきます。

準備などは順調に進んでいき、当日に期待が膨らんでいきました。

そして、同窓会当日。


なんと、皆と会う以前に会っていた少し髪の長い友達(K君とします。)は「俺は行かない」と言い出したのです。突然のことで私は混乱しました。

私は事前にK君と再会して飲んでる時に、久々の同窓会で他の皆と楽しそうに話すK君の姿が頭の中で想像出来ていました。
その光景が現実になるのを、とても楽しみにしていたからです。

「どこにいる?」「とりあえず来いよ」

私が言っても、全く取り付くしまもなく、しまいには嘘の居場所を言われてしまい、
電車で行ったり来たりを繰り返しました。

他の級友はK君を諦める中、
一緒に準備した友達だけが、
「俺もK君がどこにいるか探すから」と、2人でK君を同窓会に連れて来ようとしていました。

探したり周りの証言を聞いた結果、K君は自宅にいる事が分かりました。

「分かった、1人で行くから取り敢えず話そう。」

私はそう言って、K君も渋々承諾、K君の最寄駅の構内で2人で話す機会を作る事ができました。

「何でだよ、あんなに楽しみに話してたじゃないか」

「俺はいきたくない」

K君がどういう心境かどうだったか今となっては分かりませんが、

恐らく今のK君自身の状況が、他の級友に対して、堂々とできる物ではなく引目を感じていたのかもしれません。

でも、その時の私にはそんな事理解するわけもありません。話も折り合いがつかず、構内で胸ぐらを掴み殴り合いの喧嘩になりました。
その時の私は絶望と怒りでいっぱいでした。
私は、一緒に準備した友達とK君と一緒にいるのが好きだったからです。

だから、同窓会も3人で出たかったのです。
でも、K君は、私と同じ気持ちではありません。時間が人を変えてしまう事を知らずに、浪人という時間の中で、私だけの時間が小学生のままで止まったままでした。昔のままだったのです。

何回殴ったか、殴られたか、どんな言い合いをしたか、今では思い出せません。

ですが、結果としてK君は帰宅し、私は泣いていました。

控えめに言って大号泣です笑


そして、結果をもう1人の友達に報告。

「そうか・・・・同窓会もう始まっちゃってるけどお前は来いよな。」

そして、私は同窓会に行ったのですが、話したいと思っていた可愛い子もチャラい級友に取られ、もう何も考えられなくなりました。

私は中高男子校だったので、そこから挽回する精神も持たず、ただ見てるだけの負け犬でした。

その後は自暴自棄で皆んなにひどい対応をしてしまった気がします。

数ヶ月前に私が楽しみにしていた光景が、1日にして全て崩れ去ったのです。



同窓会が終わった数日ぐらいはずっと泣いていた気がします。

自分の無力さと自暴自棄になってしまった自己嫌悪からです。

しかし、泣いてるだけだった私が考えた事です。

「もう終わった、もう何もない、みんなも傷つけてしまった、もう死にたい」

勉強など一切手につきません、塾に行っても何も頭に入ってきません。

気持ちを共有できる友達も、もう一人の友達くらいです。


色々つくしてくれた友達にだけは謝りたいと思い、

電話で、「あの時は本当にごめんなさい」と謝ると

「まぁ気持ちは分かるよ、辛いよな。可愛い子以外にも世の中他の女の子がいるからさ。とりあえず、付き合うのは難しいかもしれないけど可愛い子と1回話してぶつかって来いよ」

その言葉で、私の心が大分軽くなったのを今でも覚えています。

後日直接会った時に、私の携帯を操作して、可愛い子と直接会って話す機会を作ってくれました


ちなみに、本筋からブレるのでここまで書きませんでしたが、もう一人の仲の良い友達は、スポーツ万能でイケメンで性格が良くてモテる男です。

まだ、イケメンという言葉もない頃です。小さい頃から、ドラクエごっこ、ドラゴンボールごっこ色々していました。FFXの影響を受けて、娘が出来たらお互い娘の名前はユウナにしようぜ、なんて言っていました。
私にとっては、仲の良い友達は仲の良い友達でしかないのです。

まぁ、褒めまくるのは癪なので一つ言いますが、ちょっとだけアホです。笑


そうして、仲の良い友達のおかげで

可愛い子と学校から、駅までの間2人だけで話す時間が得られました。

たった15分ぐらいの間でしたが、振られると分かっていても、話している時とても私の心はほぐれていきました。


そして終わって別れた瞬間、仲の良い友人に報告。

「ありがとう、おかげで話す事ができたよ、後・・・・大学受験頑張るよ」

「今からだと大変だけど、大丈夫か?」

「あぁ、頑張る。」


そうして3ヶ月程必死に勉強をして、今の大学に入ることが出来ました。

もちろん、親にはすぐ報告して、とてもホッとした表情をして泣いていました。



さて、2浪の大学受験合格までの流れは以上です。

もちろん、大学入ってからも波乱があるので、また続けてそちらを書きたいと思います。

ですが、その前に次回は

2浪目の10年経った今だから出来る考察と、
当時弱虫な自分が踏ん張れた拠り所、かけてもらって心から嬉しかった言葉を書きます。


私はこの記事を書くまで、

「大学になぜ入りたいか?」の問いに対しての自分の本当の答えが

「小学生で止まっている自分の時間を進めたいから」

と、いう事を忘れていました


小学校の級友は皆、公立の中高に進んでいるのに、私は私立に進学した事が、ずっと寂しかったのかもしれませんね。


<次回の記事>

https://note.com/piroro03/n/n8914495c6594





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