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私の体は一生使えない

ある日突然パソコンの前に座れなくなった。

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トレーニング後の資料づくり、オンラインサロンの資料づくり、記事執筆、エクササイズ写真や動画の編集、個別質問の対応、食事トレーニング中の方への日々のフィードバックなどが仕事であり、パソコン作業は必須だ。

私にとってこの事実は毎日の仕事に支障が出てしまう致命的な出来事だった。

だから焦った。期限がある、約束している期日がある。パソコンの前に座れないのはありえない。

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脚は動く、自分で歩ける、手も動く、タイピングができる運動能力もある。

頭で考えられる、動こうとする意思さえあれば自由に体を動かせる。

「普通に」料理もしてご飯も食べた。お腹いっぱい食べれる、食欲もある。「普通に」家族と話していた。

パソコンの前に座れないこと以外は本当にいつも通りなのだ。パソコンの前に座ると吐き気のような、気分が悪くなる。

だから困る。通常の日常生活はできて体は元気なはずなのに、なぜかパソコンの前に座れない

一瞬でも座れた!と思っても、すぐにその場から離れたくなる。仕事が全然進まない。本当に全然進まない、期限が迫る、焦る。

まるで透明人間に止められているような感覚でした。

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先月の私の実体験です。

みなさんはどうしてこんなことが起きたと思いますか?

ここからは私の考察です。恥ずかしく情けない内容も含んでいますが、同じような悲劇がみなさんに起きないように、一緒に自己分析を覗いてもらえたらと思います。

●悲劇の前日までに何があったか

なんでこうなったんだろう、、

コレのせいにしたくないけど「コレだろうな〜、、」と思い当たるものはあった。

ここ1ヶ月で10日ほど徹夜した

ひどいときは3日間連続で徹夜することもあった。

睡眠時間は短いときで0時間、翌日の深夜まで起きていることもあれば、大半は3〜5時間寝て、長いときは9時間日中に寝れる日もあった。

翌日の午前中に寝たり、翌日の午前中に予定があれば、午後に寝ることもできた。時間に左右されない柔軟な仕事であることが幸い睡眠時間をとれていた。定時で働いていたら本当に寝れていない。

そう、完全に生活リズムが乱れていた。昼夜逆転の生活。

夜通しやると作業が進むから徹夜から逃げられないジレンマ

「徹夜はよくないよ。」「規則正しい生活を。」

頭でわかっていても、やめられない。

深夜に起きるためにコーヒーにハマってしまった。余計体によくないとわかっているものの仕事を終わらせるため!、と割り切ってがぶがぶ飲んでいた。

人生でこんなにコーヒーを飲むことはなかった。毎日がぶがぶ飲んで、体を覚醒させようと必死だった。

コーヒーの依存性も相まって徹夜中毒のようだ。

何がそうしているのか。

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夜やると圧倒的に作業しやすいから。

生活リズムの大切さ < 仕事の効率性

言い換えれば

自分の体の大切さ < 仕事

自分の体よりも仕事の価値が高く、優先順位が逆転していた。

集中して「がーーっ!!」とやるととても作業効率がいい。

日中だとすぐ昼食、すぐ夕食、家事の時間、など作業の手を何度も止めながらする必要がある。

じっくり考えるのが好き。デメリットは仕事の要領が悪い。

自分のキャパを超えた仕事量と見栄

完全に自分のキャパを超えていた。

この際、体を壊す人が増えないように具体的に赤裸々に言います。

この1ヶ月間、新しく記事の執筆を始めた。月に8本ご依頼いただいて納品し、1ヶ月経ったあとの出来事だった。

私の願いは「一生使える体づくりをする人が増えること、それに貢献すること」。

記事は不特定多数の方々へ見てもらえる。コンテンツを増やすとSNSなどで体づくりの情報を知らない人へも届けることができる

最近、オンラインサロンを始めたのでサロンを知ってもらうきっかけにもなる。サロンを知ってもらえると、人数が増える。人数が増えるともっと内部を活性化することができる(サロン内のLesson数や動画を増やすなど)。サロンの質が高まると、メンバーのみなさんも喜んでいただける。

会えない方々へも少しでも声が届けば、、!!!

だから記事の執筆は私にとって価値の優先度が高かった

反面、自分の体を疎かにした。

それからお願いして納品数を減らしていただき、この記事のボリュームと内容、他の本業の仕事時間も加味すると私のキャパは1ヶ月に2本だと思った。月に8本とは4倍である。。キャパオーバー。

書かせていただいた記事の数々↓

例えば1記事の参考文献

これも本当に氷山の一角の参考文献で、1記事に50以上は論文をざっとみる。慣れない英文記事も四苦八苦しながら目を通す。

間違った情報を伝えないようにと、ある程度知っている情報も念のため確認するために最新のエビデンスを探す。コレだ!という論文を発見するのに想像以上に時間がかかる

みつからなければすぐに諦めればいいものの、「どうしても伝えたい体づくりの情報」という"熱い想い"があるから厄介だ。

きっと私にその想いがなければ、ただただ割り切ってそっけない記事の文章にもできるだろう。「納品する」という仕事だけにまっとうするならば

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悔しかった。簡単にささっと納品できない作業効率の悪さが悔しかった。

依頼先の方はいつもメールの文末には「ご不明点等ございましたらお気軽にお申し付けください。」と書いてくださっていて、本当に丁寧にやりとりしてくださった

期限の調整も相談するとすぐにご対応いただいたり、負担が減るように内容について調整していただいたり、完全に細やかにご対応いただいた

だからこそ依頼された納品数をうまく達成できない能力の低さが悔しかった。

いわゆる見栄を張った、のである。

※ご依頼者様へ:この場をお借りして申し上げます。いつもご丁寧に対応していただき本当にありがとうございます。そしてご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。

●悲劇後どうしたのか

このような状態なので、私は体をいたわり、自分の体を休ませることを最優先にした。このまま本当に仕事ができなくなると困るので、この際にリフレッシュしよう、と。

存分に休んだ。人に迷惑をかけることがいつも頭をよぎって仕方がなかったけれど、とにかく休んだ

例えば歩いた。私の場合、外を散歩するととても気持ちがよくなる。田舎に移動したため、道は広く、景色も広々としている。空気も風も気持ちがいい。鼻を通る空気の流れ、深呼吸が心地いい。

しっかり寝た。夜になると、「仕事したい」と想いが募るが、その気持ちを何度も殺してとにかく寝てみた。

人に打ち明けてみた。友人に相談した。家族に相談した。相談というか、話したらすっきりした。

いつも以上に栄養バランスを見直した。料理の時間ももったいなく感じていたけど、「この時間は自分が好きなことを長くやるために大切な時間」と思って楽しく料理した。

悲劇から2週間が経った。

●悲劇から2週間後

よし、もういいだろう、そう思って座ってみる。

実はほぼ毎日、パソコンの前に座れるか、その2週間の間も試していた。

1〜5日目。

まだ座れず、「まぁそんなもんだろう。」

1週間後。

まだ座れない。「そうか、まだか。」

10日後。

まだ座れない。「そろそろ座れてほしい。」

2週間後。

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?!

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徐々にではあるものの確実に気持ちは和らいでいる気がしていた。

座れる、けど長く座れない。。。

意外だった。こんなに「サボって」いるのに体はすぐに元に戻らない。

こんなに「サボって」しまうのは本当に気が引けると思いながら、それでも座れないことには何もできないからとにかく自分の体の、、「心の」ケアに徹した。

●悲劇から1ヶ月後

そうした甲斐があってか、ようやく徐々にパソコンの前での作業時間も順調に延びていった。

約1ヶ月経ったころには元どおりになってきた。

そんなタイミングで、ちょうど仕事の関係で、前から体づくりやコーチングの面でも興味のあった「心のコントロール方法」を学ぶ機会を得た。

約50分のカウンセリングだった。私はそこでの出来事に衝撃とショックを受けた

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いきなり涙が溢れてきた。

・・・

涙腺が意識とは別のところにある、そんな感覚だった。

無意識に涙が流れる、とはこんな状況なのか?と思った。

いや、意識はある。。自分では意図せずに涙が流れて戸惑ってしまう。

一瞬で「なんで?」とぶわっと頭に考えが溢れた。

それは臨床心理士の先生のこの一言が耳に入ったときだった。

自分に厳しくせず、あなたの優しさと愛情を送ってあげましょう

自分の体の感覚に意識を向けているタイミングだった。

・・!!!

忘れていた。忘れ物をしていた。

私はすっかり自分の体を痛めつけて、大事にしていなかった

脳でやりたいことと、身体がやりたいことが解離していた

自分の身体が二分されているような感覚だった

自分の身体を大切にしていなかった「脳くん」から「身体くん」へ

「ごめんね。置いてきぼりにしてごめんね、いじめてごめんね。」

自分の身体に謝るという、なんだかカオスで初体験の出来事に至った。

私は「身体くん」をいじめていることに気づかなかった。

「脳くん」は発明家。いろんなアイデアがどんどん出てきて、あれもしたい、これもしたい、となる。

「身体くん」は肉体労働派。脳くんの指示を受けて「脳くん」の希望どおりに動いてくれる。

でも「脳くん」がいじめすぎて「身体くん」が動かなくなってしまった

理学療法士で病院勤務のときに出会った患者さんが頭をよぎった。

精神的なストレスが慢性的に加わって自分が意図して動こうとしても全く動かない障害だった。無意識だと動くのに。

頭の中が一瞬で嵐のようになった。

危ない、、このまま今の状況をなにも改善せず、慢性的に、長期的にこのストレスが蓄積したら私、本当に動けなくなる。

一生使える体ではない・・・

●悲劇から2ヶ月後

それから2ヶ月経った。

相変わらずたまに徹夜はする。1ヶ月に本当に1〜2回。(身体くん、これだけは許してほしい。。その分それ以外で存分に大切にするね。。)

それ以外はしっかり睡眠時間を確保する。

仕事を追い込まない、簡単に諦める勇気を持った

人に迷惑をかける勇気も持った

たまにどころかしょっちゅう人に迷惑をかけている気がする

とても申し訳ないです。自責の念にかられそうになる。

自分本意で申し訳ない。自己中とはこのことかと思う。

でも自分がこの世からいなくなったり、動かなくなって迷惑かけるより全然いい

「焦り、不安、心配」のスペースを心に作ってあげている

体をいじめない。逃げない。焦りと共存している

「身体くん」を1番に考えながら生活する

今、夜中の1時。

2ヶ月前の自分だったらこのまままだ残っている仕事をしたいから、きっと徹夜するだろう。

でも今の私は、、

・・・

このあと私がどうするかはみなさんもうお分かりですね。

みなさんはこんなご経験、されたことありますか?

自分の体が動かなくなっては遅い。

もう遅い、のその前に一生使える体づくりを

私がよく使う言葉です。自分に返ってきました。

笑ってしまいます。また一つ成長しました。

明日も楽しい一日となりますように。

おやすみなさい。

Hiromi

復活してきたので動画も作りました↓

オンラインサロン凛↓

「一生使える体へ」をコンセプトに今後も情報発信、活動に努めます。本や勉強、イベント会場費用など活動のために使わせていただきます。サポートしていただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。