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夫のこと。

今回は不妊治療をしているなかでの夫のことを書きたいと思います。

夫とは高校の同窓生で、付き合い始めたのは卒業してからですが、知り合ってからの期間は早くも人生の半分に。恋人よりも家族、ってかんじです。いつも愛情を素直に表現してくれる末っ子タイプで、占いでは「根拠のない自信がある」と診断される図太さがあります笑

彼もわたしと同じく健康優良児なので、自分が不妊治療の当事者になるとは思わなかったな、とたまにしみじみしています。それでも根明なタイプなので職場の同僚や友人と妊活や不妊治療の話をしては、ここのおうちはこうなんだって、と情報を得てきては教えてくれます。

妊活ってハッピーだ!


彼の妊活に対する姿勢は、子作りしましょう!っていうより、セックス楽しもうぜ!というスタンスです。妊活、妊活と思うと、ついタスクとして捉えてしまいがちな体を重ねる行為。我が家でも、タイミングをとる前後で回数が増え、その後パタリとやらなくなる、なんていうことももちろんあります。でも、基本的には妊娠はセックスの延長線にある事柄で、行為を楽しむ気持ちを持てるかどうかで結構過程が変わってくるのかなあと思います。
いまは体外受精の治療に移っているので、ぶっちゃけ行為をする必要さえないけど、彼のスキンシップを大切にするスタンスは妊活をする上でついおざなりにしがちな大事なことを再認識させてくれます。妊活は、ふたりのことで(決めるのは女性の比重がかなり重いと思いますが)本来ハッピーなことなのだよ、と。

妊活ってドロドロだ。


そんな夫が、ある日ぽろりとこんなことを言いました。
「子どもがいないなら、今の職業を選ばないかも」
子どものいる未来、いない未来。
どちらも幸せになれると信じていますが、わたしたちが子どもを望む背景にはやっぱり自分たちの子ども時代の記憶があると思います。
いま彼が目指すのは、早くに亡くなったお父さんが一生懸命にやっていた職業です。父の背中を見て、母の愛情を受け育った彼は、どこかで大家族で営んできた家業を、自分の未来像に落とし込んでいるのだと思います。その気持ちは自然で、いままで幸せな人生を過ごしてきた証拠でもありますが、子どもあるなしで自分のこと決めていいのかな?という素朴な疑問。しかも、もし子どもができた時には、その家業を子どもに継いで欲しいなんて思うのかもしれない。女が生まれたら、男もほしいと思うのかもしれない。それってかなり時代遅れなことでは?
子どもがもしすぐにできていたら向き合うこともない自分の偏見やドロドロした感情。頭ではわかっていても心のどこかで思ってしまうこと。うーん。この発言からしばらく時間が経っているので、いまの彼の気持ちは変化しているかもしれませんが、いまもちょっとひっかかっています。

つまづいたっていいじゃないか、人間だもの。



みつを。(笑)
そんなしっかり人間やってる夫と、これからもいろいろ話し合ってやっていこうと思ってます。というお話でした。

それにしても待ち時間がすごい土曜日のクリニックより。



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