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昨日のお風呂は37℃

たまにやってしまう。
湯張りスイッチを押すのを忘れて蛇口を回してしまっていた。通常使用の37℃の湯が、波々と風呂場の床を埋め尽くしている。

「湯張りが終わりました」との叫び声が、今日は遅いな~と思い、いつも湯張りの間に遊んでいるスイカゲームを中断して様子を見に行ったらこの有り様。どうりで何回もスイカゲームが出来た筈だわ。
「あぁ、こんなにたくさんの湯…どうしよう…」
一瞬、時が止まる。しばし呆然。

会社員だった時は、しょっちゅうやらかしていた。
栓をするのを忘れて湯張りをしていた事もあった。
心がここにない状態で「とにかく風呂の準備を」と思っているとこの手の事件は起こる。いや、起こしてしまうんだよね。

蛇口を止め、少量のぬるま湯を捨てる。
いつもなら半分ぐらい捨てて、熱湯を注ぎ適温を目指すのだが、如何せん、捨てる湯の量も多く罪悪感でいっぱいになる。
私、働いてないし、水、大切だし。

意を決して本日は、ぬるま湯風呂とした。

風呂に浸かると、最初の一瞬は「けっこういけるかも?」と騙されるのだが、体にまとわりつくぬるま湯がどんどん冷え冷えになっていく。プールみたいじゃん、これって。体も緩むどころか多少緊張を持ってガシッと固まっていく。だめじゃん、これ、風呂じゃないよ…。

風呂から上がり、熱めのシャワーを浴びて体温調整。「これじゃ風呂に入る意味ないよ…」と半ばくじけそうになりながらも、ぬるま湯を使用して体と髪を洗い上げる。
適宜、熱めのシャワーで体温調整。

こんなにたくさんのぬるま湯があるから風呂掃除でもするか。

洗い場や壁をスポンジで洗った後に、ぬるま湯を風呂桶ですくい上げ、ざっぱんざっぱんすすいでいく。ぬるま湯はたくさんある事だし、惜しみなくすすぎまくる。

私を温める事ができないぬるま湯は、不必要なものではなく、風呂場をきれいにする水なんだ!生まれ変わったのだ!などと自分に言い聞かせ、風呂場を洗い終わる。

締めはもちろん熱めのシャワー。
これって、今日はシャワーで十分だったって事じゃん…

まぁ今日は「風呂場を洗えって事だったんだ」と、この事件をポジティブにとらえる、そんな事ができる自分、逆境を乗り越えられた!って褒め称える。
自己満足以外の何ものでもないんだけど、とにかく水を無駄にしないで良かったと一安心。
たまに失敗してしまう自分も、まぁ愛しいよね。
やっちゃったなーって愛でてあげよう。

明日は、ちゃんと湯張りスイッチを確認するぞ!と心に決め、湯冷めする前に布団に入った1日だった。

何事も、心がここにないと失敗につながるよね。
いつも意識を「今」に持ってないとな、と実感した出来事だった。

同じ経験をした事がある人、共感してくれたら嬉しい限り。生きてたら失敗は日常茶飯事だよね。
でもきっと大丈夫。自分はダメなヤツって否定しなければ、毎日はどんどん楽しくなるはず。
気分はルンルン、頭はお花畑なイタい奴で上等ですわ。


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