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過去の自分がかけたブロックを外す

中学時代、吹奏楽部だった。
2年になる時に、ある先輩が私を出席係に推薦してきた。
部活開始の際に、ただ出席を取るだけの係だ。
反論する気もなく、出席係になった。

数カ月後、私が気に入らなかったのか、その先輩は私が練習をしている真後ろで、大きな音を立てて足踏みをし、出席簿を投げていった。
直接、何かを言われたわけではない。
投げつけられたわけでもない。
でも気に入らないんだな、と思った
私が好きでやるって言ったわけでもないのに。
先輩が「出席係は、やっぱり、〇〇さんだよね」
と、調子のよい言葉で勧められたので、やっただけなのに。

自分で任命しておいて、私が気に入らないのか。
ささやかな抵抗を受けているんだろうなって思った。


取り立て目立っていたわけでもない、と思う。
吹奏楽部の同期の中では、少し目立っていたぐらい。学級委員にはなれないけれども、他の委員にはなるぐらいな感じ。
指名されたって事は、信頼されているのかな?って勝手に思ってた。
でも、何かが気に入らなかったらしい。
自分では気づかないうちに、何か気に障る行動をとっていたのかもしれない。
生意気だったのかな?
よくわからない。

とにかく嫌がらせを受けてしまった。
私は目立つからいけないんだ。
だから、本来の自分らしさは出さないようにしようと思った。
目立たなければいじめられない。
目立つから、ダメなんだ。
誰にも気づかれないように、ひっそりと周りの人と同化すればいいんだ。
何も余計な事は言わない。
反論せず、自分の意見を言わず。


ちょうど顔中にニキビがたくさんできた時期だった。
学年の女子中で一番ニキビがあるのでは?と思うほど、顔中ニキビだらけ。
こんな自分から話しかけられる人は、きっと「気味が悪いだろう」と思って、
自分から声をかける事が少なくなった。
それまでは、自分から声をかけることが多かったのに。

そうして私は、目立たないようにふるまう人物になっていった。


50も過ぎた今、この時の事をふと思い出した。
あの頃、目立つ自分、自分らしくしていると誰かの気に障る、ターゲットになる。
だから目立たないようにしよう。
平凡が一番。
当たり障りのないのが一番。

その思いが今、自分が自分らしくなる事にブレーキをかけているのかな、と思った。


もう自由になっていいんだよ。
自分らしく生きていいんだよ。


それが気に入らない人は、離れていくだけの話。
本当の私を出しても、私を認めてくれる人がきっといるはず。
少なくてもいい。
誰もいなくたっていい。
自分のハイヤーセルフはちゃんと味方でいてくれるから。
決して、ひとりぼっちではないんだよね。

だから、
「思いっきり目立ってもかまわないんだよ」
「不安にならないで、自分らしく生きて行けばいいんだよ」

そう自分に語り掛けて、過去の、このブロックを外そうと思った。


気づかないうちに、過去の自分が、今の自分にブロックをかけていることって、たくさんある。


「気に入った服がほしいけど、目立つからやめておこう」

「真面目にしていると、面白くないやつと言われるから、少しいい加減になろう」

「宝くじに当たったら人生が狂うとよく言われるから、当たらないほうがいいのかな」


とかね。
まだまだありそう。


少しずつでいいから、自分でかけた、これらのブロックを外していきたいな。
自由になって、少しづつ本当の自分に戻りたいな。

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