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EP.007 今田順 / JUN IMADA(本と街・広島)前編/後編

地域価値共創センターディレクター / ブックキュレーター

”1989年東京都の片田舎で生まれる。その後3歳で広島へ、浪人時代までを過ごす。一橋大学社会学部卒業後、東京のカフェ・クルミドコーヒーに勤務。おもにクルミド出版、胡桃堂書店など書籍に纏わることを行う。2020年3月に広島へ戻り、(一社)地域価値共創センターに勤務。まちづくりの支援業務に従事。その傍らブックキュレーターと名乗り、ちいさく「まち×本」の実践と提案を行っている。2022秋、マイブームは梨。”

keyword 前編
東京生まれ広島育ち.   珈琲を淹れないカフェ店員.   つながる気になるキーワード.   日本の美.   リズムのある言葉.   文学を感じる心地よさ.   図書館よりもサッカー少年.   過去に書かれた知に触れる.   本の知を分かち合う楽しさを知る.   現代に生きる僕たちが感じることを交わし合う.   野生の思考.   直感的にカッコいい.   太刀打ちできない難しさ.   分かったような分からないような.   人類学からみる構造主義.   社会の枠組を疑う.   電車の中の風景が変わっていく旅.   趣味は人間観察です.   人の会話が気になる.   俯瞰して眺める.   他人の会話の盗み聞き記録集.   そういえばさぁ.   でも急に立ち消える会話を勝手に調べる.   儚い街の記憶をつなげていく.   ただただ調べてひたすら調査する.   雑音余白が入り込んだドキュメンタリーを作りたい.   勝手に旅をしてくれる.   複数性.   デジタル空間にあるものに質量を持たせたい.   偶然性に興味がある.   物質として残すこと.   予想外の場所へ飛んでいく.   アナログとデジタルどちらが儚いものなのか.   五感として残る.   絵本は手が覚えている.   切口でさえも愛おしい.   個性も乗っちゃうような質量があるもの.   岡本太郎.   染織作家の父からの影響.   ふと、日本の美を読む.   思想的なものは美の近くにある.   沖縄文化論.   感覚に迫る言葉.   美しいものを美しいと言わない.   人類学者としてどう捉えるか.   痛切な生命の優しさ.   生きることと美しさが鬩ぎ合う.   自分の暮らしをどうするか.   振り返ってみると.   東洋的な学びの一つ.   周りながら浮かび上がってくる.   未分.   分かれる以前の状態.   間をみる.   海にまかれている状態.   意識が強すぎてつらい.   分りやすさの外側.   感覚ではなく判断が自分たちを欺くのだ.   枠の中に閉ざされてしまう.   日本的霊性.   言葉の輪郭を追体験する.   矛盾が内包されている言葉.   多義的な問いが駆動していく在り方.   いかにいい問いを立てられるか.   掘り下げる装置としての問い.   意味づけはまだまだつづく.   誤読っていいんだよ.   創造的誤読.

keyword 後編
過去現在未来のピリオドの集まり.   気づいた瞬間世界がはじまる.   赤い実はじけたパチン.   弾けちゃっていた.   芸術は爆発だ.   爆発は音がないんだ.   パーっと宇宙に放射する.   全生命が瞬間的に開ききることが爆発だ.   静かなる爆発.   音もあるようなないようなギリギリのところ.   そういうことだったんだ.   今、はじけた!.   勝手に誤読する.   言葉だけでは辿り着けなかったところにビジュアルが連れていってくれた.   だんだん輪郭が分かってきた.   本をキュレートする.   弱さを積み重ねたなかの強さ.   生命量で測る.   生命が積み重なる.   エッセンス最後の1滴.   中間生成物.   ろ過装置制作募集中.   問いに対してどういう本・音楽を選ぶか.   人や文脈に合わせて選びたい.   暮らしをどうつくっていくか.   日本の中空構造.   あいまいにうつろう.   輪郭っていいですね.   人間と人間の関係から社会の構造を抽出する.   (細胞).   動的平衡の視点で社会を見る.   直感に従ってきたものを学びながらかみ砕いて吸収する.   異分子.   明治時代の衝撃.   解釈が重なって立ち上がってくるもの.   創造的誤読は変化する.   揺れを体感する.   螺旋でありドーナツである.   内でもあり外でもある.   それで表せないことを螺旋形で表してみる.   最後は2重構造.

--miyabi
ピリはじの収録から一夜明けて目が覚めた時に、誤読という言葉が1番に出てきました。私たちもあえて誤読が生まれることを期待しているところがあって。順くんから、その言葉が自然と出てきていて面白いなと改めて思いました。

--jun
誤読してもいいんだよって言ってもらえるのは安心感がありますよね。安心は創造にとって大事な要素なのかもしれないなと思いました。

--ayako
たしかに、何か正解があると思うと不正解を出さないようにと萎縮しちゃいますが、正解がない(不正解も失敗もない)ときは、安心して創造できるのかも。

誤読と書けど、それはあくまでこちらが想定していたことと違うというだけで間違いではない。むしろ相手にとっては正解な読み方。

例えばそれを民藝的な視点で「直読(直に読む)」と捉えてみれば、読み手が先入観なしに素直な心で読解することを歓迎できるというかなんというか…そして、その直読の世界を一緒に楽しみたい。

--jun
直観ならぬ直読、面白いですね。
読むは文字だけでなく、行間や空気感含めて読む。こうした文字以外の曖昧なものも含めて読むから、創造的誤読が起こるのかも、とも思いました。

--ayako
創造的誤読!いいですね!

--miyabi
「創造的誤読」
文字以外の曖昧なものを読むって、なんだか綾子ちゃんがよく言う「休符に音を鳴らす」みたい!

--ayako
想像の世界にこそ創造できる世界があるのかも。文字を読むか
余白を読むか。創造的誤読が生まれるのは余白を読んでいるときかも。

音を鳴らすか
休符を鳴らすか

ここにもドーナツがありそう◎

--miyabi
同じくドーナツ浮かんだよ◎そして、文字がないと余白の存在はわからないし、音がないと休符の存在もわからない。ドーナツの周りがないと穴もわからない。「ある」から「ない」が立ち現れる。この関係性も面白いね。

--miyabi
ドーナツを別の視点から妄想してみたんだけど。静かなる爆発が広がる時って、もしかすると放射状に広がってるんじゃなくて。空気砲みたいに、渦輪になってる可能性もあるんじゃないかと。そしたら、爆発の中心点(ドーナツの穴の輪郭)がピリオドでもありはじまりでもある気がしてきたよ。

--ayako
あ、それでまたイメージしたのが、なぜ宇宙空間で音が聞こえないかって、音を媒体する空気がないからだけど、そこに「誤読」というノイズが入ることで聞こえてくる音(言葉、概念)があると考えたらまたおもしろそう。爆発の中心(空気砲のイメージ)はノイズがないからその瞬間の音は聞こえないけど、誤読というノイズが創造されることによって媒体が生まれ、タイムラグを伴って伝わってくる。

--miyabi
この話さえも、誤読かもしれないし、根拠はないんだけれど。想像から真実に辿り着くルートがあったら面白いね!

--ayako
そのルート素敵!そして、それなら私たちにも可能性がありそう!笑

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