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見て聞いて読んで面白かったもの2022

ピリきゅうが今年見たイベント、聞いたラジオ、読んだ本についてまとめます。

単純に備忘録的な意味合いです。今までこういうの自意識が邪魔して出来なかったんですが、本当に最近何もかも忘れて、このままいくと後に何も残らない気がしたので、やります。私、ついに自意識から卒業します。

とは言いつつ、やろうと思いついたのが年末だったので既に何も覚えてないのはあります。とりあえずTwitterとかで記録が残ってたものをまとめていこうと思います。
長い前置きはやめにして始めます。

1.今年聞いて面白かったラジオ

東京ポッド許可局(20220219)

・錦鯉のライフ・イズ・ビューティフルは美談として誤読されてる話
・フリがあってオチがある話もすごいけど、存在感やキャラクターあって文脈で笑わせる話もすごい(澤部のすべらない話)ロジカルに笑わせるのではなく行間で笑わせている
・文学の素養は時間と手間かけて汗かかないと身につかないのに、近年は全体的にコスパを求める人が多くなって怖い。文学のレベルそのものを落としていかなきゃいけなくなる。
(感想メモ)
この回は好きだったのでiPhoneのメモに記録してた。「行間で何かを感じとる」って経験的に身につけていくものだと思うので、若いうちからそういう体験をしてるかどうかって大切だなと思う。そう意味では学校における文学教育の役割ってやっぱり大事ですね。

※こっからメモを残してないので雑になります。

Adoのオールナイトニッポン0(20220115)
Adoのオールナイトニッポン(20220914)

(感想メモ)
1回目から2回目のトークスキルの上がり方半端なかったですね。めちゃくちゃ面白かった。
2回目はミュージックウィークで水曜日のカンパネラの詩羽が月曜日(水曜じゃないんかよ)を担当してたんだけど、詩羽の初々しくて可愛い喋り聞いた後、Adoの喋り聞いたらもはや貫禄さえ感じられたな。フン、おもしれー女……
ちなみにピリきゅうの喋り方、ほぼAdoの喋り方です。

かが屋の鶴の間(20220311)
自由律俳句「詩人の奥さんが巨乳はどうかな」

(感想メモ)
かが屋の鶴の間、他では得られない癒しを感じるラジオです。たくさん好きな回あったけど、ツイートで残したのがコレでした。自由律俳句のコーナー大好きなんですけど、これは手を叩いて笑ってしまった。凄くないですか?コレ。
私は創作活動において、「持っていない」というのは大事な要素だと思っていて、「持っている」人と対面して負け続けた奴の最後の砦が創作活動だと思うんですよね。そういう勝手な幻想を抱いてる私みたいな奴には面白かったです。決して私が貧乳だからウケているわけではありません。断じて。

鬼越トマホークのオールナイトニッポン0(20220813)

鬼越の坂井さんが結婚報告をした後、自分の生い立ちについてすごいトーンで語り、フォローしてお笑いムードに戻そうとする金ちゃんを静かに怒り、地獄の空気を作り続けた回

(感想メモ)
鬼越のオールナイトニッポン0本当に大好きで毎回楽しみにしてるんですが、今回は本当に神回でしたね。ほんとに地獄の空気だったので賛否両論ありましたが、私は面白かったです。今までの回で1番りょうちゃんの「人間」を感じました。大変な環境で育ったりょうちゃんの名前、「良多」なのすご……絶対にこれをラストにしないでくれ〜

佐久間宣行のオールナイトニッポン0(20221019)
ゲスト:ランジャタイ回

ランジャタイがめちゃくちゃ支離滅裂なことばっか言って暴れ倒すかと思いきや、しっかりトークして帰った回
(感想メモ)
暴れてもそうじゃなくても最高だと思ってたけど、普通にトークが面白すぎて最高でした。
国ちゃんが、毎年今年1番自信のあるネタを深見千三郎の墓の前でしてる話ほんとにメチャクチャ良すぎる。

佐久間宣行のオールナイトニッポン0(20221221)
ゲスト:かが屋

コントのことをヤバいクスリと思ってるかが屋が来た回
(感想メモ)
M1後っていうのもあって、かが屋のM1感想とかも聞けてかなり良かった。
何より、ゴッドタンでオークラさんを前にして泣いた加賀さんの涙が、オークラさんと亡くなる直前の父親の確執をなくした話、ちょっとスゴすぎたな。めちゃくちゃ胸にきてしまった。オークラさんのお父さんが危篤の時に書いた
東京03単独公演「人間味風」のラストの「その日までに」ってコント、メチャクチャ良いんですよね。大好きなコントです。(私は長尺コントでしっかりと泣く派)



以上です。他にも色々聞いてましたが、ツイートで記録に残してたのがこれだけだったので、来年はもっと記録に残そうと思います。
ちなみに四六時中流しっぱなしで聞いてたのは真空ジェシカのラジオ父ちゃんでした。

2.今年見たイベントで面白かったもの

非週刊女性ポパイvol.7
(能町みね子、高橋ユキ)

裁判傍聴したり、事件の場所をストリートビューで観察したり、巷で起きた変な事件の深堀りされていない所を深堀りしていくイベント

(感想メモ)
今回初めて女性ポパイのイベントを見て、「ウワァー!面白すぎる!こういうのが見たかったー!!!」となり、限定公開してた過去ログも全部買って見ました。こういうの好きだけど自分で調べたり追いかけるまでではない、くらいの熱量だったのが、イベント見て「このイベントだけは追い続けよう」という気持ちになりました。人間の嫌なとこ見るのだーいすき!
いつか絶対現地に行きたいですね。

能町みね子×水野しずトークライブ 図部

(感想メモ)
図部も初めて見ました。SNSでは言えないことを喋るトークイベントなので、何も言えませんが、「あのタレントに感じる"プラスチック”感」という話題が本当に面白かったです。

 

芸人短歌の100首本刊行記念イベント 〜歌人も芸人もしゃべろうね〜

(感想メモ)
生きづらさの短歌の話になった時「そもそも短歌を詠んでる時点で生きづらい人間であるのは確定」と青松さんが言ってたのと、八億さんが「生き辛いって何?」と本気で言っていたのが印象的でした。生きづらさは武器になり得ると思うけど、別にそうじゃなくても表現って出来るんだよなあと当たり前に気付かされた。八億さんの短歌は真っ直ぐだと思いました。人が表れるなあと思う。

えらそうなヤツは大体嫌い『TABLOナイト』第13夜
(久田将義、吉田豪、能町みね子


こちらも女性ポパイ同様、最近のニュースや世間を騒がせてることについて表で言えないことを言う系のイベント。
(感想メモ)
「女性ポパイ好きならこれも好きだよ」と有識者から教えてもらって見たイベント。やっぱりめちゃくちゃ面白かったです。久田さん、ゴッドタンのゲーセワニュースの解説員やってる時から好きだったけど、ちょいちょい様子のおかしい動作をするので目が離せない。
アフタートークでは、人間の業が詰まったすごい話してました。すごすぎる。すごすぎたけどすごすぎた故に何も書けません。

オモコロカジノ~人生を賭けた7つのゲーム~

(感想メモ)
いや〜面白かったですね。ほぼオールスター感謝祭でした。「何が出るか分からないから不安」というより、「何が来ても絶対面白いから見たら100パー満足する」という安心感をオモコロのイベントに対して抱いている。オモコロの人たちも歳をとっていくし、自分も歳をとっていくけど、個人個人を面白いと思っていることはずっと変わりがないので、変わっていくことも変わらないこともどちらも含めて楽しんでいきたいなあと思っている。


その他あちこちオードリーの配信、真空ジェシカのラジオイベントなどを見ました。今年は完全に配信ばっかり見てました。良い時代になりました……。あと能町みね子にハマりすぎている。

3.今年読んだ本で面白かった本

本の感想を書くのは苦手なので、特に好きだった箇所の引用と共に一言。


「スタッキング可能」松田青子

―そのために、誰にも侵されない難攻不落の「わたし」を作る。
―どうかなあ、こういう戦い方は地味かなあ、少しも意味が無いのかなあ?
―マーガレットは恐怖を植えた。マーガレットは恐怖を植えた。


「斜陽」太宰治

―外へ出て、こがらしに吹かれ、戦闘、開始、恋する、すき、こがれる、本当に恋する、本当にすき、本当にこがれる、恋しいのだからしようがない


「私の身体はままならない」

―自立とは依存の反対語ではない。家族だけとか、親だけとか、一部の友達だけとかですね、そついうふうに一部に依存することではなくて、広く様々な人に依存できる状態が自立なんじゃないか。


上野千鶴子のサバイバル語録
―万人から感じ良く思われるなんてことありえません。 


チェーホフ「かもめ、ワーニャ伯父さん」

―ワーニャ伯父さん、生きていきましょうよ。長い、はてしないその日をその日を、いつ明けるとも知れない夜また夜を、じっと生き通していきましょうね。


「持続可能なたましいの利用」 松田青子

―でも、ちゃんのわかってた。わたしたちが「えらい」ということは。だれにいわれなくても。だからわたしたちはお互いに言い合った。その言葉が笑い声に変わるまで。



「限界から始まる」鈴木涼美 上野千鶴子

―わたしは「肉体と精神をドブに捨てるような」セックスを若いころ、たくさんしました。
―ご自分の傷に向き合いなさい。痛いものは痛い、とおっしゃい。ひとの尊厳はそこから始まります。
―はした金のためにパンツを脱ぐな。好きでもない男の前で股を広げるな。男にちやほやされて、人前で裸になるな。人前で裸になったくらいで、人生が変わったと思うな。男の評価を求めて、人前でセックスするな。・・・そして・・・自分をこれ以上おとしめるな


「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります」川上未映子

―昔を思ってみてください。吐き気がするほど楽しいでないか。生きてるでないか。昔も一応生きてたけども。


「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」大前粟生

―やさしさって痛々しい。あぶない。やさしさがこわいと白城は思う。

引用したい箇所がある本は以上です。
1番ハマって読んでいたシリーズは三体シリーズでした。

三体の世界観にハマって、「お、おもしろすぎる〜〜〜〜〜〜!!!!!」と思い、色々手を出した1年でした。年末年始、気分が落ち込みがちなんですが、三体の世界にどっぷり浸かっていたせいか、今年は気分が良かったです。フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』や、ジョージ・オーウェルの『1984年』などの名作SFも読みました。SF読むと時間を忘れて本の旅ができますね。この年末も何かSFが読みたい。

その他上にあげたような本たちの言葉にたくさん救われた1年でした。松田青子と上野千鶴子の言葉にたくさん励まされた気がします。「女であることの生きづらさ」と「女であることの強さ」をどちらも持って生きていきたいですね。

今数えたら31冊の本を読んでいたみたいです。大晦日までにあと何冊か読めるだろうか…


おわりです。
思った以上に長いまとめになりました。
来年は今年以上に忙しい一年になりそうな気がしますが、色んなものを見たり読んだり聞いたりしたいですね。そしてちゃんと記録をつけておこう。

ありがとうございました。

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