ととのう

「ととのう」

この言葉に馴染みがある人はどれくらいいるのでしょうか。

あ、決してねずっちではないです。謎かけは披露しません。

この「ととのう」という言葉を聞いてピンとくる人はきっとサウナを愛してやまない人でしょう。このサウナを愛でる人のことを"サウナー"と呼び、僕もその1人です。そして、すべてのサウナーは「ととのう」ためにサウナに行き、この上ない喜びを感じているわけです。

では「ととのう」とはどういうことなのか。
どういった代物なのか。

本当に簡単に説明すると、サウナに何分間か入った後、水風呂にまた何分間か浸かり、水風呂を出た後にある程度休憩をする。サウナーはこのルーティンを何回か繰り返すわけですが、この流れの中の休憩の時間に訪れる状態を我々は「ととのう」と呼んでいる次第です。

そして、この「ととのう」瞬間が堪らなく快感で、我々サウナーを虜にします。我々の体をサウナなしでは生きていけない体にさせる、ある意味では恐ろしい瞬間です。

全身が脈打ち、ドクドク血流が促進する。身体は勿論のこと、脳にも血流が駆け巡り、何とも言えない快感に襲われる。こうして文字にしてみると何やらやべーことのように見えますが、健康的な活動です、多分。

ですので、これからサウナがある温泉やスーパー銭湯などに行った時、サウナ室の外にある椅子やスペースで何やら力果てている人々を見たら、「ああ、ととのってるんだなあ、気持ちよくなってるんだなあ」と思ってあげてください。ひょっとしたら供養になるかもしれません。

また、「ととのう」はひらがな表記であり、漢字表記ではないので、もし文字起こしすることがあったらご注意ください。間違えると、全国のサウナーが一斉に指摘してきます。

このサウナーが愛してやまない「ととのう」という瞬間。気になった方は是非、「サウナ ととのう」で検索して、サウナへと足を運び、実践してみてください。未だかつてない喜びを味わうことになるでしょう。