無題1

1人1人が自分以外の人の幸せのために力を使って、尚且つ大きな成果を得る。

自分は今はマンチェスターシティが好きだ。
応援している。
試合の結果を常に気にしている。
というかグアルディオラが大好きだ。だからグアルディオラのバルセロナもグアルディオラのバイエルンも大好きだったし、できる限り試合は目を通してきたつもり。
でもなぜ好きなんだろう?
そもそも好きとはなんだろう?
なぜずっと追って見てしまうのか?
うーん。なぜだろうか?
もともとはイタリア代表が大好きで、ロベルト・バッジョ最高。
カウンターでのビエリの豪快なプレーにワクワクさせられていた。
スタイリッシュなイタリア人があれだけ身を粉にして、ゴールを守り一撃必殺のカウンターでゲームを決める。守備の機能美と粘り強さに感銘を受け、カウンターの恐ろしさが本当に好きだった。
ウイイレでも絶対イタリアを使ってた笑

しかし、いつのまにかグアルディオラを追うようになっていた。
まあこれは自分がまだ選手だった時に所属していたチームの影響も大いにある。
あの当時、日本の中でいいか悪いのかは置いておいて、一番バルサっぽいサッカーをしていたと思っているし、こだわりを持ち、自分たちがやっていることに大きな誇りを持っていた。これは自分だけではないと思っている。チームメイトみんながそう思っていたはず。(なかなか結果は出なかったですが笑)
何よりも毎日、毎日サッカーをするのが楽しくて、楽しくて。グラウンドからあがっていくことが名残惜しかった。次の練習が来るのが待ち遠しい。明日なのに。毎日そう思えた。
今自分がサッカーを指導しているのは、サッカーを上手くなって欲しい、ゲームに勝ちたい。というのはもちろんあるけれど、一番はあの当時の自分がサッカーに対して抱いていた感情を今自分が指導している選手にも感じて貰いたいし、信頼するチームメイトとの心の繋がりを持ち、サッカーをプレーしているときの幸福感を味わってもらいたい。それを伝えていって貰いたい。
何よりも毎日の練習が楽しくて、楽しくて。練習を楽しませてくれるようなサッカー。自分がそういう気持ちを見て取れるのがグアルディオラのチームだったんだと思う。


なんでこんなに同じことが起こるの?


メッシが初めて0トップを担うことでレアルに6-2で勝った試合も衝撃的だったがカンプノウで5-0で勝った試合が本当に衝撃的でした。今で言う再現性の高さは本当に衝撃的だった。いつも同じような状況を作り出して崩していく。しかもたいして動かずに、いつも同じような動きで。
この頃のバルサの試合は何度も何度も何でこうなるんだろうと見返したのを覚えている。

メッシ・シャビ・イニエスタのスペースの作り方。3人がそれぞれのスペースを作ることが独立して行われているのではなく、3人が使うためにつくられるスペースがお互いに影響し合ってさらに影響を大きくしていく。
左サイドはビジャがS・ラモスをピン留めし、イニエスタが第3レイヤーハーフスペースの中から駆け引きを行う。ウイングのC・ロナウドがアビダルに出て行けばイニエスタはタッチライン際に引っ張ってケディラを外に引きつける。外に出て行ってしまうとメッシのスペースが広がってしまう。そこをCBが追ってしまうとウィングの2人が裏を狙っている。
右はD・アウベスがマンマーク気味のディ・マリアを引っ張りスペースを空けて、シャビが第2レイヤーハーフスペースでボールを引き出す。シャビ・アロンソがシャビを追えばメッシのためのスペースが空いてしまう。ペドロはマルセロをピン留めしながら、Dアウベスが上がってくるとハーフスペースに入り込み、メッシを追ったCBの裏をつく姿勢を見せつける。
右と左でレアルのMFを引っ張ってスペースを作り、第3レイヤーで5人の選手が計画的に創出したスペースを計画的に、論理的に突いていく。
次に起こることを全て先に知っているかのようにスペースを支配してボールを動かして、自分たちの意図通りに相手を動かして操ってしまう。

あの当時から考えるとそんなバルサの2人、イニエスタとビジャがJリーグにいるってことの方が衝撃的すぎる笑

でもこの構造。今もほとんど変わらずにシティに受け継がれている。プレーする選手が違うから当然違うシナジーが生まれる。



バイエルンに行ってからも衝撃的。バルサでやってきたことそのまま当てはめるのかと思っていたけど、選手の特性とリーグの特性を活かしたサッカー。SBってこういう働きをさせることができるんだ。

人が環境を創り、環境が人を支配する
環境や構造を創るために今いる個人の特性をしっかり見極めて、既存のメンタルモデルにとらわれずに物事観て、解釈していく。
個人の自然状態で発揮される特性がさらに活かされ、磨かれていくように構造を作り上げていく。選手が1番プレーしやすいようにプレーさせて、その特性同士を結びつけてより際立たせる。
そして、今までに見たことがないような個人の特性までも引き出していってしまう。

個人が集まり、自分の特技を活かしてチームを形成し、チームが個人の特徴を発掘しさらに引き上げ、個人をレベルアップさせる。
全体が細部を表し、細部が全体を表す。全体があるからこそ細部の意味や意義をさらに強める。それが全体をさらに強くする。

・システムを理解する。(お互いの影響を理解し、意図的に影響を作り出す)
・ビジョンを構築する。(目標に対するビジョンの共有
                      プレービジョンの共有)
・自己マスタリー行う。(個人の成長 個人の違う側面の発見・発掘)
・メンタルモデルの克服。(思い込みを克服して、違う考え方を受け入れる)
・チーム学習を行う。

まさに学習する組織。
チームってこうゆうことなんだなと改めて考えさせられたし、みんながレベルアップしていく。何よりグアルディオラ自身の変化が凄い。
バルセロナからバイエルン、マンチェスターシティ。
自分の置かれている環境から学び適応しながら、影響を与え、与えられて階段を着実に登って変化している。
グアルディオラが指揮をしているチームがある国が2大会連続でW杯を制したということからも大きな影響を与えていることがわかる。
(偶然かもしれませんが、今いるイングランドも育成年代では世界大会を 
 制しています。)

グアルディオラが教えてくれること

個人とチーム。どちらが先か?
個人の力が積み重なってチームになるのか?
チームが存在して個人の力が存在するのか?
鶏が先か卵が先かなんて話のようですが、これはどちらも真であると思います。
個人の特徴、個性によってチームのプレーモデル、チームのビジョンが形作られるものであると思います。
しかし、一度チームという環境が出来上がってしまえば、チームという環境を創った選手や指導者は環境に支配されていくことになります。
個人が集まってチームを形成し、チームの中の個人になっていく。チームに属すればチームの中の個人になる。その選手がその選手であるがための特徴を最大限活かすためにチームがどうあるべきなのか?
それは活かすための状況をチームで作っていく。1人のためにみんなが走って状況を作り出す、次の人のために状況をまた創る。
みんなが自分以外の人のために力を使ってプレーしていく。
そうなれば自分のためにプレーしてくれる選手は10人いることになる。
みんなの幸せのために他者貢献していくことが自分が活躍しやすい状況を創ることになっていく。
このシステムを創り出していくことに関してグアルディオラは天才なんだと思う。
その手段としてポジショナルプレーがあるのではないかと思っている。

組織の中に属している個人が組織に属していることによって、組織に属していない時よりも力を発揮できている状態が組織が上手くいっているということだろう。
自分の力が発揮できる組織、成長を実感できて、活かしてくれるチーム。
それをサッカーの世界で創ることに関しての天才がグアルディオラなんだと思う。

サッカーが教えてくれる最も大切なこと。

1人1人が自分以外の人の幸せのために力を使って、尚且つ大きな成果を得る。

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人の心を動かすのは「正しさ」よりも「楽しさ」だ。
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