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海外で働く上で必要なビザの話


おはようございます。

海外で働くにあたっては様々な方法があります。
※わたしは専門家ではないので、気になる方は専門家の方に詳しく聞くことをおすすめします。こちらではあくまでもわたし個人の経験に基づく話をさせていただきます。

ただ行って仕事を見つければ働けるというものではなく、ワークビザという労働許可証のようなものが必要です。これを持たずに働いてしまうと、多くの国では違法です。たまに観光ビザで旅行先で収入を得ている方がいますが、ワークビザが必要な国でそれをやって見つかってしまうと罰金や強制退去、再入国拒否など厳しい処罰がありますので止めましょうね。

ワーキングホリデービザ

日本人として一番簡単な方法はワーキングホリデーを取得して、対象国に1年(イギリスは2年・オーストラリアも特定の条件を満たした場合には2年)滞在するという方法です。

イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドなどの英語圏をはじめ、スペインやフランスなどでも日本国籍を有している方はワーキングホリデーのVISAを申請できます。これは国同士の関係の上に成り立っているありがたい仕組みで、ニュージーランドで出会ったコロンビア出身の友人はワーキングホリデーが使えないので、うらやましいと言っていました。ヨーロッパや韓国の人たちも、多くの国でワーキングホリデーが使えるみたいですね。

ワーキングホリデーはそれぞれの国で1回のみ(オーストラリアは条件次第で2回目もあり)申請できて、年齢制限があります。
多くは30歳までです。
30歳近くになってワーホリする人をギリホリと呼ぶ人もいますが、名前をつけること自体ネガティブな感じがして、わたしはこの呼称はあまり好きではありません。
日本で経験を積んで、さらにお金貯めてからの方が余裕を持って楽しめる上に、渡航先で自分の経験も活かして仕事が探せて、帰国後も元のキャリアとワーキングホリデーでの経験を合わせて仕事が探せるのでネガティブ要素はあまりありません。
とはいえ、海外のワーキングホリデー勢は20代前半から半ばが多いようにも感じるので、年齢を気にする人がいるのもわかる気はします。

ちなみにわたしは30歳でニュージーランドにワーキングホリデーで滞在しましたが、年齢を気にして自分より若い子たちと仲良くなれないということはありませんでした。欧米文化は80歳のおじいちゃんでも名前で呼んで、友達と言ったりしますからね。

ワーキングホリデービザで働く条件は各国それぞれ違うので、行きたい国の条件をしっかり調べましょう。

ニュージーランドでは、どの雇用主の元でもフルタイムとして働くことができるのでかなり条件の良いビザになります。

ワークビザ

ワークビザに関しても発給条件や労働条件は各国違いますが、とにかく海外で働くにはワークビザがいります。働きたい、と言えば誰でも取れるビザではなく、多くは雇用主がサポートしてくれることが重要になります。サポートとは、「この人はうちの会社に必要な人材です」、というような書類や手紙を移民局宛に書いてくれたり、ビザ代を負担してくれる会社もあるようです。
ワーキングホリデーで働いた会社でビザサポートをしてもらって、そのまま滞在するケースも多く聞きます。

このワークビザ、雇用主に紐づいたビザがほとんどなので転職をするにはビザの再申請が必要になります。

また、雇用主に紐づいたワークビザの場合、会社を辞めたらビザが無効になってしまうため、どうしても会社との関係に上下関係ができてしまいがちです。ニュージーランドでは、残念ながら一部の日本食レストランで、ワークビザで働く子たちが違法な労働環境(有給を取らせてもらえない・会社都合の休みでも給与保障されないなど)で働かざるを得なかった例を聞いたことがあります。

また、雇用主に紐づいたワークビザの場合、副業などは法的にはNGになると思います。

パートナーシップビザ

結婚相手・交際相手が有効なワークビザ以上のビザを持っている場合、パートナーであることを証明して認められれば取得できるビザです。

現地国民、永住者、ワークビザ保持者などが交際相手にスポンサーを申し出る制度で、お金・交際期間・一緒に住んでる期間・一生でサポートできる回数など国によって申請する上での条件がかなり違います。

ビザ狙いで虚偽の結婚・交際を元にビザ申請されることがあるようで、ニュージーランドではパートナー認定がかなり厳しめです。

ただし、このビザはワーキングホリデーのようにどの雇用主の元でも働けるので自由度の高いビザになります。

学生ビザ

学生ビザも、長期の留学の場合には学業を邪魔しない範囲で労働許可がついているものもあります。

ニュージーランドの学生ビザの場合、フルタイムの学生でかつ14週以上の留学の場合は週20時間の労働が認められます。これは英語のコースにも適用されます。ただし、上記条件でも移民局からのビザ書類に労働許可の記載がない場合は働けません。学校の長期休み(夏休み・冬休みなど)にはフルタイムで働くこともできます。

学生ビザの場合、年齢制限がないので、30歳を過ぎてから海外で働くことに興味が出てきた人にとっては一つの選択肢になると思います。労働時間の制限はありますが、学校終了後ワークビザにつながるケースもあると思います。

ちなみにニュージーランドの学生ビザの場合、フリーランスはNGのようです。

ポストスタディワークビザ

わたしが次に取得予定のビザがこちらになります。
こちらのビザはニュージーランドでは、ワーキングホリデービザやパートナーシップビザ同様、どの雇用主の元でも働ける自由度の高いビザです。

大学や専門学校などを卒業するともらえるビザで、一般的に卒業した学校のレベル(偏差値のような学校自体のレベルではなく、専門学校・大学・大学院など教育機関のレベル)に応じてもらえるビザの年数が違います。もらえないコースもあるので、学校やコースを選ぶ際にしっかりと条件を確認することが重要です。

ニュージーランドでは具体的に、NZQA Levelというものがあり、このレベルが5の場合はポストスタディワークビザはなし、それ以上では条件によって1年から3年のビザがもらえます。
※詳しくは専門家に聞いてください。

わたしの場合は、このまま2020年5月に卒業すれば、2年のポストスタディワークビザがもらえるのでゆっくりと仕事を探すことができます。

永住ビザ

これは仕事だけでなく、その国に永住できるビザなので、もちろん仕事もできます。
永住権を取るまでに、ワークビザかパートナーシップビザを経由している場合がほとんどだと思います。

永住権と市民権を混乱している方がたまにいますが、永住権はその国に永住できる権利で国籍は出身国のものになります。市民権は国籍も取得するということで、日本人の場合は他国の市民権を取得するためには日本国籍を放棄しなければいけません。
ロシアやフランス、イギリス、ニュージーランドなど多重国籍を認めている国もあるので、いくつもパスポートを持っている人もいます。


長くなりましたが、ビザのお話でした。

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