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少年野球用のバットに思うこと

前回は「リトルリーグから学童軟式に戻ってみた」とお伝えしました。

今回は少年野球のバットについて思うことを書いていきたいと思います。

バットを変えるまで

軟式へ戻ってきて数試合は2年生の時から使っていたミツワタイガーのレボルタイガーを使っていました。カーボン製の複合バットです。

長さが76センチの重さ500グラムということで2、3年生が使うには十分な重さです。
息子は4年生にしては上背はなく、体重も標準より軽く細身です。ですので振り切れるバットで良いと思い復帰後もしばらく使っていたのですが5年生や6年生相手になると思いのほか飛ばない。。。
あと、硬式のように反発して飛ぶという感じではなく押し込まれ、差し込まれるともう凡打の山です。5試合で1安打しか出ないとなかなかしんどい状況でした。
そこでチームの監督から「バットが軽すぎるのかもしれないのでバットを重いものに変えてみては?」とアドバイスを受けたました。

そこで一念発起してウレタンバット、いわゆるビヨンド系バットに変えてみることに。
これまで親子共々「いやいや、ビヨンドなんてズルっこバット使うわんよ」と言ってきたのですが、藁にもすがる思いです。
とは言え息子は「レガシーはみんなが使っている、レガシーは使わない」とギリギリの頑なな姿勢を見せるため購入したのがSSKの「MM18」ミドルバランス。

MM18の威力

ミズノのビヨンドマックスレガシーの重さが78センチ560グラムでSSK MM18は78センチ570グラムとほぼ同サイズです。
「MM18」と名前にもあるようにウレタンの最厚部分が18mmと肉厚なウレタンが魅力のバットでバット自体が細身なので振り抜きやすく作られています。
息子もなんだかんだリトルリーグの時は600グラムのバットで打ってたので特に重くなったからといって苦にはしていませんでした。

今やお得意様のベースボールタウンさん(届くのが超早い)で購入し早速翌日の試合で使ってみたらすぐにいきなりヒット

その翌週からの高学年新人戦1回戦でも1安打
その翌週の2回戦ではレフトオーバーの二塁打
3回戦でも2安打と終わってみればバット変更後は4割は打っていました。試合には負けてしまいましたが。。。(この負けた相手が結局その後優勝しました)

「ウレタンバットすげー」と息子はニンマリ。
いうまでもなく恵まれた体格とは言い難いタイプなのでバットというソリューションで解決できたので本人としては目から鱗だったわけです。

By the way 視点をピッチャー側に変えると

それに対して父はバット変わったくらいでこんなに変わるものかと思ったのですが。。。
「これってピッチャーからしたら悲惨な話だ」なと。

最近、息子氏は再びピッチング練習をしているのですが先ほども書いたように息子は身長は人並み、体重は人並み以下というヒョロヒョロ体型です。
全く速球派ではなくNOパワー系ピッチャーです。
そんなピッチャーの球は格好の餌食となる未来が想像できます。
「ウレタンバットばかりの打線相手に初回から連打で大炎上」ということが想像に容易いのです。
ゆえに若干背筋が寒いです。

ビヨンドに対する是非

春先くらいに「4万円もするバットを少年野球で使用することに対する是非」というような内容のニュースがYahoo!ニュースにも上がっていましたが、レガシーやMM18のようなウレタンバットを使うことで笑う者もいれば泣く者もいるわけです。

とはいえうちは恩恵を受けている身なので、ビヨンドなどのウレタンバットの利用は反対しませんがそのあたりについては双方の視点で考える必要があります。
「打たれることが恥なのではなくコントロールよく打たれて凄く飛ぶくらい反発力のある良いボールを投げた」と思えるようなコーチングをしていく必要があるように思います。

少年野球における成功体験に関する部分になりますが非常に難しい部分です。
「そんな飛ぶバット卑怯だ」というのも打たれる側の視点なのでこればかりは正解がない部分だとは思います。
中には「中学生になったらビヨンドなんて使えないんだから今から使うべきではない」という親御さんもいますが、正直中学になっても野球を続ける保証なんてどこにもないですし、ましてや硬式シニアとかはもはや競技として別物だと思います。
なのでその辺りのことは「中学生になったら」考えたら良いと思います。

一旦、ビヨンドなどのウレタンバットの使用は「是」で良いと思います。(個人の感想)

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