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精神疾患とダイエットは相性が悪すぎる

私はいわゆる万年ダイエッターなのだが、どんなに食事に気を使っても療養中は太りやすい。療養していると基本動かないことはもちろん、抗精神薬は太りやすいものが多いからだ。今回はダイエットとの向き合い方について考えてみる。

1.抑うつ状態の診断が出る前

毎日自炊して会社にもお弁当を持って行っていた。お菓子は基本食べないがお昼だけはチョコひとつとかで制限して食べていた。家に帰ったら炭水化物は抜きで夕ご飯を食べ、その後必ず15分程筋トレか有酸素運動、ストレッチなどをした。

すごく頑張っているのに身長158cmで46〜47kgあたりをうろうろするだけ。

原因は非嘔吐性過食だったと思う。いつも野菜メインでお腹いっぱいになるまで食べた。さらに甘いものが欲しい時はきな粉豆乳を飲んだりラカントをきな粉と混ぜて食べたりプロテインを飲んだりした。健康的に見えて実はきな粉は太りやすいし、野菜メインであってもお腹いっぱい以上食べてしまうととても浮腫みやすいような気がする。

この時は何かを食べていないと不安が出てきてしまう状態に陥っていた。不安を紛らわすために食べ、罪悪感に苛まれ、自分を責める繰り返し。揚げ物は絶対に食べないし基本砂糖や小麦は避けるし、油もほとんど使わなかった。それらを摂取するのが怖かったから。

自分があまりにも太っていると思って、もっと制限しないとと自分を追い込みすぎて抑うつ状態は悪化した。

2.気分変調症(抑うつ神経症)の診断後

抗精神薬の副作用で初めは吐き気や嘔吐などで食べられない時もあったが、落ち着いてからは食欲はもとに戻りお腹いっぱいになっても何か食べたくなるような状態だった。

ほとんど寝たきりの生活を続けていたせいで有酸素運動はほとんどできなかった。たまに筋トレができる時もあるが、それでも運動量は足りないように思う。

筋肉が落ちたせいか、この時は45〜46kgくらい。脚の間にも隙間ができた。もしかしたら骨格ストレートだから筋肉を落とした方が痩せるのかもとも思ったが、休職してストレス源から離れたことで浮腫みが取れたような気もする。やはりストレスはダイエットの最大の敵だ。

3.抗精神薬を続けて4ヶ月以上経った頃

気分も落ち込むことが少なくなり、食べ物への強迫観念が消えてきた。揚げ物や油物も少しは食べるし小麦もたまに食べるようになった。食後のデザートは欠かせなくなり、200kcal以内であれば食べるようになった。

過食は落ち着き、腹八分目で抑えられることも増えた。食前には炭酸水にリンゴ酢を入れて飲んですぐお腹いっぱいになるようにすることもあった。リンゴ酢は血糖値の上昇を抑えダイエット効果もあるという。同様の理由で緑茶もよく飲んでいた。

久しぶりに体重計に乗ってみると、なんと史上最高体重の52kgを叩き出してしまった。太ももの隙間は無くなった。

理由を考えてみると、2つ思い当たる。
①抗精神薬は太りやすいものが多い
②鬱系の薬は便秘になりやすい

もちろん生活習慣もあるが、50kgを超えたのは初めてだった。明らかに今までの自分とは違うし、薬のせいにしたい気持ちがある。

①に関しては強迫観念がなくなって自分に甘くなったというのもあると思う。病気の治療のためなら凝り固まった考えを捨てることも必要だと。この時ばかりはダイエットより心身の健康を優先させるべきだと思った。

②に関しては本当に悩ましい。汚い話で申し訳ないが私はもともとどちらかというと下痢をしやすかったし、食べすぎると💩として排出されていた。にも関わらず治療を始めてからウサギのフンみたいなのしか出ないし、とにかく時間がかかるようになった。

4.精神疾患持ちのダイエット

精神疾患があるととても疲れやすい。そして病状的にも運動や外出が難しい。ご飯が食べられないような精神疾患であれば自ずと痩せるだろうが綺麗な痩せ方ではない。私の場合は過食だったのでなかなか食べる量を減らすのは難しかった。

結論としては精神疾患を治さないとダイエットは成功しないだろうということ。

今、精神疾患とダイエットの狭間で悩んでいるのなら意識を向けるのはダイエットではなく生活習慣を健康に戻すことだ。程よく運動をする、3食バランスよく食べる、食べる時は腹八分目で抑える…などの基本的なことができるようになること。それらができるようになってからがダイエットの始め時なんだろうと思う。

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