みんなすごくていいじゃんね

もっとみんな自信をもったらいいのにとおもう。本当はみんながすごいはずなのに、まるで等級ずけでもされたように、身を縮めている姿がめにつく。

「当たり前」のことを「当たり前」として扱うから、なんだか息苦しくなっちゃうんじゃないか。僕なんかいまだに源泉徴収の意味もわかってないし、会社から「記入してね」と渡された用紙は毎年わけわかめだぞ。いつも嫁さんに聞きながら恐る恐る書いている。

それをダメな奴とおもえばテンションが下がるけど、逆に言えばちゃんとできる嫁さんすげぇ!ってなってハッピーじゃん。

僕はシフト勤務で働いていて、大体3日に一回くらい夜勤がある。「そんな変則勤務をこなしてスゴいねぇ」とか「夜勤なんて大変でしょう」とか言われるんだけど、僕にすりゃ土日休みの人のほうがよほど大変だしスゴいし、5日間毎朝早起きとかほんとに意味がわからない。世の中超人ばかりだとおもう。

でも、代わりに僕はこのシフトでそれなりに働けるし、これが楽なんだ。だって夜勤の前はたくさん寝れる。遅番だって11時からだから9時すぎまで寝れる。夜勤の前は朝5時までお酒を呑んでてもオッケーだし、遅番の前も2時くらいまでなら全然オッケーだ。

僕にとってはなんでもないことだけど、これが出来ない人もたくさんいるだろう。だから、その点において僕はすごい。ちょーすごい。自律神経の鬼。

なんかこんな感じでもっと、些細なことでも褒めていったらいいはずなんだ。

僕なんかずっと箸の持ち方おかしいから、ちゃんと持てるひとはスゴいし。

鼻かんだティッシュの捨てる場所がなくてポケットにしまっちゃうから、忘れて洗濯しちゃって蓋をあければレミオロメン状態だし。

1日一回はスマホをなくすし。メガネもなくすし。財布なんか29年間で10回以上交番のお世話になってるし。

あれもこれも、僕がダメなんじゃない!それをできている人がすげーんだ!

そうだろ。天上人だけが「上」なんてことない。みんながすげーし、だめだ。

そもそもダメだろうがどうだっていいんだ。生きていけてるんだから。それなのに目に見えない化け物にさいなまれて自分は弱者だと膝をかかえるなんて、なんか、窮屈じゃね?

誰もがのびのびとしていればいい。僕にはこれができるって。
そのできるなんてのは、些細なことだっていい。声をだして笑えるとか、朝ちゃんと起きられるとか、そんなことでいい。

きっと、みんな無意識下では自分を褒めてる。

でも、それを素直に受け取れない。
欠点が大きく見え過ぎて、自分がおもう長所が矮小におもえてしまう。「プラマイマイナスどんだけだよ」って凹んでしまう。

欠点をフォーカスして馬鹿でかく見せる。その性悪なレンズの名前が「当たり前」だ。
木の棒かもしれないけど、れっきとした武器だったはずなのに。当たり前と言われた途端にその手から消えてしまう。

当たり前なんか、なくていい。大抵のことが褒められていいはずだ。

少なくとも、箸がちゃんと持てれば僕よりすごいよ。そんな僕もなんかめっちゃすごいし。

ね。みんなすごくていいじゃんね。


僕をサポートすると宝クジがあたります。あと運命の人に会えるし、さらに肌も綺麗になります。ここだけの話、ダイエット効果もあります。 100円で1キロ痩せます。あとは内緒です。