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銀魂と私

私がなぜ銀魂と出会い、そしてなぜ好きになったのか。

幼い頃に好きだったプリンセスとはジャンルが違いすぎて自分自身も疑問に思っていたので思い出してつらつら書いてみました。

時は暗黒時代...私が小5〜中3だった期間です。長え...
数々の不注意によって負った精神的な大けがと思春期の男女関係やぶつかり合いで超絶怒涛の人間不信で人生一の病み期でした。あんな思いは二度としたくない。

そんな私の目の前に彗星の如く現れたのが銀魂でした。

銀魂と出会ったのは小4のこと。
当時、仲の良かった幼馴染が突然、銀魂全巻を貸してきたことがきっかけでした。

存在自体は知っていたものの、小説版を読んでる人を見かけると「あら、そんな下品なものを読んで....学校で読むものじゃないしなんなの?」てな感じでやっぱりまだプリンセスに幼稚園の時の5%ぐらい憧れていた私はどこか馬鹿にしていました。ひどいですね。食わず嫌いはよくないぞ!

そんなことを知る由もない幼馴染は「これ面白いから読んで!」と私に半ば強引に渡してきました。確か当時、出ていたのが30巻ぐらい。
ありがたかったけど、全巻一気に持ち帰るのは結構大変だった。

「こんな下品なもの、面白いわけないじゃないの!」などと思いつつ、一巻を読んだ私は衝撃を受けました。下ネタは多めだけど、なんだかよくわからないけど、めちゃくちゃおもしろい。もれなく登場人物全員、クセが強いのに嫌じゃない。
気づけば全巻読み終え、推しは沖田と月詠になっていました。


そして程なくして訪れた暗黒時代、クラスでは陰口悪口の大盤振る舞い。後ろでは自分に対しての悪口が聞こえる。おまけに学級崩壊し、担任はただただ泣いているだけという最悪の状況。
周りは全員敵だと思っていたし、他クラスの友達に相談しようにもどう言えばいいのかわかりませんでした。
学校に行きたくなくて途方に暮れかけていたある日、たまたまテレビをつけてやっていたのが銀魂でした。その30分間だけは学校のことは忘れて、ゲラゲラ笑った。週末の一挙放送なんかずっと見ていました。ありがとうキッズステーション。

それから少し経って中学生になり、好きな人ができました。それがきっかけでちょっともう目も当てられないくらいに色々やらかしまして...ドラえもんにタイムマシン借りてぶん殴りに行きたいレベルで。
そのせいで部活であるグループに目をつけられ、放課後待ち伏せされて暴言吐かれたり、その中の一人が彼氏と別れようものなら私のせいにされたり(そもそもてめえに彼氏がいたこと自体知らなかったんだが??)部活に行くのが本当に毎日辛かった。
今、そいつらに会ったら数年間煮詰めて凝縮した憤怒の激重右ストレートを食らわせる。でもここは理性で自分の感情を抑え込んで心の中で!偉い!

そんな辛い学校と塾通いだけの毎日でも、毎週やっていた銀魂とディズニーチャンネルで毎日放送していたフィニアスとファーブを見る事を楽しみにして生きていました。
心の底からバカバカしくてカッコ悪い。でも芯が通っていてカッコいい。
馬鹿にしていた作品がいつの間にか心の支えになっていました。

銀魂を好きになったことで仲良くなれた友達もいて学校の行き帰りはよく銀魂の話をしていたのを覚えています。長編だったら何が好きだとか沖田派か土方派だとかただただくだらない話を。
(長編だったら...全部好きだけどミツバ編と吉原炎上編が特に最高だと思ってる...バラガキ編も最高だよね。柳生編もかぶき町四天王編も竜宮編も。もう選ぶの諦めます。)

そして昨年、迎えた最終回。マジでどうなることかと思ったが、本当にいい最終回で一回読んで泣き、友達とLINEをしながら泣いた。そして最終巻の表紙を見て咽び泣いた。
最終回が終わって振り返ってみれば私は人生の半分ほどを銀魂と共に生きてきたことに気づきました。本当にありがとう。

アニメ劇場版、公開がいつになったとしてもそれを楽しみに生きるよ!



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