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会社のつまらない同期飲み会にビタ一文払いたくない

前職での話である。新卒で入社して2ヶ月が経った頃であろうか。新人研修の日に同期で集まって飲もう!と誰かが言い始めた。大人数での飲み会が苦手であまり乗り気ではなかったが、初回だし一応行くかとLINEの参加アンケートは◯を選択した。

結果、飲み会は今までの人生で一、ニを争うほど面白くなかった。何がそんなに面白くなかったのか、今となってはうろ覚えだが本当に面白くなかった。参加しているだけなのに文句は一丁前に出てきてしまったのだ。

「こんなんにお金払うくらいなら、仲の良い同期数人でご飯行ってた方が絶対良かったやん。お金も時間も無駄やった」

ここで私は、今後絶対に大人数での同期飲み会に行かないと心に誓った。

その後、一カ月ほどして再び新人研修があった。また企画される同期飲み会。即座にLINEの出欠アンケートには×をつける。仲の良い同期たちは行くらしいが、私はたとえお金は出さなくて良いと言われたとしても行かない!!!と固い意思だった。だってさ、面白さうんぬんは前述の通りだし、大人数の飲み会で出てくるご飯に満足したことなんて今までないし。大きな会社ではなかったので同期は40人に満たないくらいだったと思う。そのなかで、不参加を表明していたのは私ひとりだけだった。

この飲み会に行った同期によると、一回目よりもさらに最悪の飲み会だったらしい。調子に乗った数人が周りの迷惑も考えずに大声で盛り上がっていたそうだ(大学生ノリ引きずるなよ)。その後、その件で少しばかりゴタゴタがあった、と書けば、なんとなくその最悪さが伝わると思う。この飲み会は上司たちのところまで耳に入ることとなり、「〇〇さん(私)はなんで行かんかったん?」と部署の先輩、上司たちに尋ねられた。「いやぁ、一回目の飲み会が全然面白くなかったので、今後は行かんとこうと思ってたんで行きませんでした」と返答する私。それに対し、「ええー!凄いなぁ。意思強いなぁ」「私やったら行っちゃってたと思うわぁ」などの言葉が返ってきた。

「あーそうなんか、私ってやっぱり協調性ないんやなぁ」

特に凹むでもなく、ただそう思った。むしろ私からすると、「みんなよくお金出してあの飲み会行こうと思ったな、お金も時間も勿体無いやん」である。いやもちろん、なかにはあの一回目の飲み会で楽しく過ごしていた人もいただろう。二回目が開催されているのだから、少なくとも主催者はそうではなかろうか(もしかすると、同期は皆仲良くすべき!という使命感の持ち主かもしれないが)。しかし仲が良かった同期の中には、一回目の飲み会の帰り道に「あんま楽しくなかったよなぁ」「これやったら私らだけで行った方が良かったよなぁ」と会話していた子たちもいたのだ。しかしその同期たちは二回目の飲み会にも参加していた。後から「なんで二回目も参加したん?」と私が聞くと「一応参加しといた方がいいかなって」との返事が多かった。乗り気じゃない飲み会に行くことはほとんどない私にとっては、彼女たちのことがめちゃくちゃ不思議だった。

しかし流石の私も、部署の大人数での飲み会には参加していた。普段一緒に働く人の知らない一面が見られたり、ひょんなことから距離が縮まったりして、今後の仕事がしやすくなる時があるからだ。私にとって会社とは、損得感情が最も働く場所だった。

世の中、私みたいな人はきっとたくさんいるだろう。ただ私は、今回のことに限らず、いつもなんだか周りと少し違うなと感じることが多い。自分の意思を何が何でも通したい気持ちが強いからだろうか。要するに我慢を知らないってことだろうか。まあそんな自分が嫌いどころかむしろ好きなんだけども。

色んな人の飲み会参加不参加論を聞いてみたい。

おわり。