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世界でたった2枚しかない服を買った日

2月中旬、泣きながらアフリカから帰って来た。
人生のどん底。生きてきた35年間の中で、間違いなく一番落ち込んでいた。
今だって底辺で座り込んでいる。

毎日泣いた。寝られなかった。
食べることが大好きな私が、何を食べてるのかまったく分からなくなった。
人と会うことが嫌になった。
好きだった料理やネイルが楽しくなくなった。

なんでこうなったかは、落ち着いたら追々まとめていきたい。
今はそれよりも、気持ちがホヤホヤのうちに文字にしたいことがある。登録だけしていたnoteを稼働させるくらい興奮している。


アフリカ布が好きな私の、お気に入りのブランドがあります。いつもお世話になってます。

推しポイントについても語りたいところだけれど、これもちょっと置いておいて。
周りの人に布教しまくってることや、ラハケニアの服やアイテムがきっかけで友達ができたことも、ちょっと置いておいて。

ラハケニアの新作のスカート。現地研修プログラムに参加した方々が企画から販売まで行っている。
そこでプロデュースされたスカート。

はい、可愛い。

この布、私の好み。どストライク。
秋色の下地に、黄色と紫の花。好きなものしかない。一目見た時に「かわいい!」ってときめいた。

好きなものを楽しめなくなった自分の世界に、好きだと思えるものが残ってた!
落ち込んだ出来事にアフリカが関わってるのに、アフリカ布がやっぱり好きだ!

それがすごく嬉しくて安心した。
SNSでこの布が目に入る度に、可愛くてニヤニヤしていた。


2月末、春からの働き方が決まった。
色々な事情があって、この日までに決めなければ!と帰国してからプレッシャーだらけだった。
最終的に私も職場も望む一番ベストな形に決まって、すごくほっとした。

あまり大っぴらには書けないのでフワッとしているけれど、変化が怖くないと言ったら嘘だ。だけど変化にワクワクしているところもある。

まだまだ落ち込む時間の方が長いし、体が思うようについていかない時も多い。
だけどやっと先のことを考えられる、落ち着いた場所に立てた。

今までがんばったね、自分
これからがんばれよ、自分

そんな気持ちで3月を迎えました。


その頃、ラハケニアさんのスカートがどんどん仕上がっていた。相変わらず可愛かった。

毎日のことにいっぱいいっぱいだったので、SNSも文字をゆっくり読んでいなかったのだけれど、バチっと目に留まったフレーズがある。

(以下、SNSより引用)

“わたしにエールを贈るお洋服”
新しい門出を迎える方、チャレンジしたい方へ🌈
「わたし、がんばってみようかな」とエールを贈る1着になりますように🌸

「わたしにエールを贈るお洋服」ですと???
え?なになに?このスカート、生地もコンセプトも私のためにあるの?(錯覚)

これ買った方がいい気がする。
呼ばれてる気がする。

とはいえ限定2着。
私なんかが買っていいのだろうか。もっとふさわしい人がいるんじゃなかろうか。お得意のネガティブ発揮である。

でもやっぱり可愛い。
でも今の私に出費は痛手かも。
でもなんか気になって仕方ない。

これだけ可愛いスカートなので、どうやら激戦の模様。
販売日の今日は落ち込みモードの私。頑張れないかも〜と思いつつ、とりあえず販売時間の21時にチャレンジすることにした。

買えたらご縁、買えなくてもご縁。

買 え た。

いや、世界に2着しかないのよ?
それが自分の手元に来るってすごくない?
確率どれくらい?隕石レベル?

作り手の想いと買い手である自分の置かれた状況がマッチするタイミングだって、本当に稀だと思う。
そもそもモノを買うときに、作り手の思いを常に確認しているわけではない。
知ろうと思わなければ知らないことだし、発信してくれなければ知ることはできない。

すごいことが起こった気がして
これは記録せねばと思って
筆を執った次第です。

勢いで書いたので、後から手直しするかもしれない。笑

世界も自分も180度変わってしまったかのように思っていた時に、この布の色と模様を見てちょっと明るい気持ちになれたこと。
短い期間でもアフリカで生きていたこと。
このスカートを履くたびに思い出すんだろうな。

作り手の皆さんに、とびっきりの感謝を込めて。

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