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とにかくEDMが聴きたい!Monstercatの楽曲10選。FutureBass編。

Monstercatはカナダ/バンクーバに拠点を置く音楽レーベルであり、主にYouTubeを中心に楽曲を宣伝している。

楽曲ジャンルはEDMであり、その中でもErectro, Future BassやDram & Bassなど多彩で、数多くの名曲を世に出している。有名どころでは、MarshmelloのAlone(2016)やミームで人気を博したNoisestormのCrab Rave(2017)が存在する。

Monstercatで育ったと言っても過言では無い僕が、個人的に好きな楽曲というフィルターをかけつつ楽曲紹介していく。

このシリーズの記事は4番目。

今回は、Future Bassジャンルの楽曲を紹介する。

Future Bassとは、2010年代、特に2016年以降から急激な盛り上がりを見せているEDMジャンルである。
「ベースミュージック」と呼ばれるカテゴリに含まれ、ドラムンベースやダブステップのように、重厚なベースサウンドが曲中に含まれる。

影響を受けた曲ジャンルが、ダブステップとトラップということもあり、コーラス(サビ)において特徴的なドラムのリズムを引き継いでいるが、荒っぽいサウンドではなくてFuture Bassはシンセサイザーのコードを焦点としている。

また、次のようなサウンドが取り入られているのもFuture Bassの大きな特徴である。
・アルペジオサウンド
・ボーカルチョップ(既存のボーカル音声を切って並び替えたりピッチを変えたりして新たなメロディラインにする)
・ボコーダー(ボーカルの音声をロボットのような声に加工する)

ヴァースで、静かなコードなどの音響の変化を感じさせ、コーラスで、賑やかなシンセのコードやボーカルチョップを聴かせる曲は多い。

派生ジャンルにはKawaii Future Bassがある。名前の通り可愛いのが特徴。最近流行のブルーアーカイブに使われているBGMはこのジャンルの楽曲が多い。

BPMは130~170ほど。

歌詞の無い楽曲が多く、ほどよくモチベーションを上げてくれる楽曲が多いので、僕自身はかつては勉強や作業のお供にしていた。


[Future Bass] - Deon Custom - Roses

この楽曲は個人的にMonstercatの中でも一番の傑作であると感じる。
全体的に未来都市をのぞいているかのような気分になるサウンドであり、イントロのグロッケンシュピール?の音色も非常にキャッチーで、ドロップのシンセサイザーの音はこれまで聴いたこともないぐらい刺激的である。
Deon Customが多用するシャカシャカとした乾いたブレイクビーツサウンドも、彼の希望に満ちたサウンドに非常にマッチしている。


ぜひとも大勢の人にこの楽曲の素晴らしさを体感してみてほしい。

ちなみに僕は当時この動画を見てこの楽曲を知った。最初に流れてくるBGMがモダン過ぎて当時非常に惹きつけられたのを覚えている。


Deon Customは他にもfuture bassジャンルで楽曲をリリースしている。


[Future Bass] - Deon Custom - Together

ヴァースの美しいサウンドから、
ビルドアップのあり得ないぐらいジューシーなシンセの音色が最高。

[Future Bass] - Deon Custom - Aloha

異国情緒溢れる南国の島を彷彿とさせるようで終始ノスタルジーを感じる楽曲。曲名がAlohaなので、ハワイをテーマにしたのであろうか。
最初のオルゴールからめちゃくちゃリラックスさせてくれる楽曲であるが、途中1:57から少し雰囲気がガラッと変わって、まるで火山噴火の景色に放り投げられるよう。

[Future Bass] - Subtact - Restart

SubtactのRestart。これこそがまさしくFuture Bassといった楽曲。
全体的に明るく喜びに満ちあふれており、コードに乗せられた前向きなシンセのメロディが特徴的で、ところどころでHi!やHoo!といったアクセントとなる効果音がちりばめられている。

落ち込んだ時に聴くと「まあいっか!」と背中を押してくれそうな楽曲である。

[Future Bass] - Sushi Killer & Kevin Villecco - Anime Bae

Sushi Killer と Kevin Villecco の Anime Bae である。
Baeは、Baby, Babeなどから来たスラング。大好きなものというような意味合い。
オタクっぽいというよりは、オシャレでかなり現代的。

若干Kawaii Future Bassにも含まれそうなほど、サウンドは明るくて少し可愛らしい印象もある。
1:45にブレイクとして聞こえるのは、モンスターボールが開く音である。モンスターボールの破裂音ってこんなに気持ちの良いサウンドだったんだと気付かされる…。(日本でこういったSEを使って楽曲をリリースするときは著作権的に問題があるので気を付けましょう…。)
その後のドロップはそれまでリズムを刻んでいたクラップのテンポが2倍になり、メロディも聴いていて爽快である。

[Future Bass] - WRLD - Triumph

WRLDのTriumph。Triumphは勝利、大成功といった意味がある。
彼がミックスした曲は、壮大さ、偉大さを感じさせ、聴いている人々の行動に自信を付けさせてくれるような感じがする。

[Future Bass] - Astronaut - Champions (feat. Harry Brooks Jnr) (WRLD Remix)

AstronautのChampionsという楽曲をWRLDがリミックスしたものである。

Karma Fields - Build The Cities (feat. Kerli) (Grabbitz Remix)

Karma FiledsのBuild The CitiesをGrabbitzがリミックスしたこの楽曲。
原曲に比べて、ボーカルの声が軽快なドラムサウンドとシンセのコードに乗せられており、聴き心地が非常に良い。
MVはヴィジュアルアーティストのRaven Kwokがプログラムによって手掛けた。

San Holo - Hold Fast (feat. Tessa Douwstra)

唸るベース音、両耳から響くボーカルの声。途中からカウベルっぽい音が癖になる。
不思議なサウンドを奏でる。

日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、オランダ出身のDJ, San Holoが2015年リリースの楽曲である。彼はレーベルの枠を超えて現在も活躍している。

[Future Bass] - Kasbo - Kaleidoscope

KasboのKaleidoscope。
この楽曲の特徴は、ヴァースとコーラスの浮き沈みの差である。
Future Bassジャンル曲の中でも、ヴァースはかなり憂鬱で、沈んだ気分に寄り添い、コーラスでそれを晴らすかのような、その躁鬱感が魅力的な楽曲の1つである。


以上、MonstercatのFuture Bassジャンルの楽曲を紹介した。
これでもまだまだ2016年夏以降(ジャンルカラー廃止後)の楽曲は紹介できてないので、今後は第二弾を投稿しようと考えている。
当時Future BassはEDM界において最先端を開拓していった楽曲ジャンルだった印象で、改めて聴くと曲によっも雰囲気がガラッと違うことが分かった。
全然音の名前が分からなかったり、特徴がうまく言語化できなかったりするので勉強不足を痛感している…。


参考
フューチャー・ベース - Wikipedia



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