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なぜ僕は音楽知識を学ぶのか

ここ1,2ヶ月ほどで、ひょんなことから僕は音楽理論・ミックスについて学んだ。

メインはコードへの解釈を学んだ。
ギターを弾くことが好きだったのでコード進行に対しては前々から関心があった。

コード進行を説明しているブログ記事があったこと・自分がある程度ギターが弾けたことはめちゃくちゃ運が良かった。

音程の知識、基本的なコードの構成音の知識から始まり、
五度圏表の見方を学んで、普段弾いているコードにトニック、ドミナント、サブドミナントと意味づけがあること、実際にその役割が自分の主観と一致しているかを確認することが面白かった。

ギターは練習さえすれば手軽にコードを弾いてその雰囲気を感じ取ることができるので楽しい。
こんな身近に知識の吸収と実践ができるシステムがあったんだと実感した。

ここまで、音楽の知識を吸収したいと思った理由を今回は言語化したいと思った。
"音楽理論"ではなく、"音楽の知識"としたのは、自分にとって非常にメリットが大きかったと感じたものに、音楽理論の知識だけでなく、ミックスの知識や楽器名の知識があったからである。

自身の「好き」を言語化したかったから

僕は、感動的な音楽や、ノスタルジーを感じる音楽、聴いていて気持ちが良いコード進行、曲のジャンルの特徴がなんなのか、JPOPと洋楽の違いはなんなのか、ということに関心を持っていた。

楽曲を人に勧めるのは難しかった。自分が良いと思った楽曲をうわべだけの感想で語るのがなんとなくつまらなかった。
みんなが聴いていない楽曲を勧めるには、それ相応の興味をそそる情報が必要だと感じていた。

音楽理論を学んでいるなかで、
この楽曲のここが良い!というのを言語化するために、楽曲同士の共通点を探れば、雰囲気や曲調が伝わる。
その言語化のためにはコード進行、スケールやモード(旋法)などの知識が打って付けだと思った。

実際に、それは正しかったし、その理論通りに音楽をアウトプットすれば、だいたい楽曲の雰囲気を再現できるのは素晴らしいと感じた。
楽曲自体のコード進行やスケールを確認するためには、楽譜やスコアが必要になるので、まだその領域には達していないが、好きなアーティストのバンドスコアや楽譜を手に入れたい欲求が高まった。
(楽曲の雰囲気の出し方は音楽理論だけでなく当然、楽器や拍子、ミックスによっても左右されるのだが…。)

言語化ができれば、自分の「好き」について説明できるようになるし、相手にも伝わる。
インターネットで「名前」が付いているものを調べることができるようにもなる。
自分の「好き」を自分以外からの情報で反芻できる。

周りに音楽理論について詳しい友人がいたことも影響として大きいのかもしれないが、明確に言語化して、音楽を語れることの楽しさを感じた。

なんかコレってチグハグ…を言語化したかったから

ひょんなことから人が作った楽曲を評価しなければならない立場にいたのだが、その際に、その楽曲の何がいけないのかを言語化して説明したいと感じた。
感覚だけで、楽曲の何がいけないのかを説明するのは難しく、その楽曲を良い方向に持っていくことは難しい。
同様に、自分自身が作曲した楽曲に付いても、何が良くて何が良くないかを説明したいと感じた。
誰かに聴いてもらうことを目標としているし、作曲者には自分の名前が付くからには、良い作品を作りたいと感じた。
そこに、音楽の知識が頭に入っているだけで、楽曲制作の方向性が生まれて、自分の中にそれぞれの楽曲に対する軸を持つことができた。

楽曲制作のために手っ取り早く身に着けて良かったと感じた楽曲の知識

スケールの知識

スケールの知識を知っていると、使っても良い音や使っても良いコード(ダイアトニックコード)が分かる。最初は感覚でやっていた音選びも、ある程度スケールの知識があれば、信用しづらい感覚に頼らなくても良くなる。新たなメロディ・コードを付ける指針になる知識は、学んで非常に得した知識であった。

ミキシングの知識

コンプレッサやイコライザを使う意味、パン振り、リバーブなどのミキシングの知識は、打ち込み音源のクオリティを少しプロのレベルに引き上げてくれる。
僕はたまたま図書館で見つけたレコーディングエンジニアについて書かれた書籍で、体系的にミキシングの知識を学ぶことができた。そこに描かれていたのは、DAWソフトを使わずにおそらく音響機器を使って録音を行っている現場についての内容であったが、ほとんどDAWソフトで行えることと変わりはなかったため、非常に参考になった。
また、ミキシングの知識は、存在を知る機会・重要性を知る機会が無ければおそらく一生使うことが無かったであろう知識だと感じたので、たまたま楽曲の質を上げる重要な知識を得ることができて運が良かったと感じた。

楽器や音の名前

楽器の名前や仕組みは早めに知っておいてよかった知識であると感じた。
基本ではあるが、ドラムのスネア・バスドラム・ハイハットなどの名前と音、EDMならばビルドアップやパートの境目で使うであろうライザーサウンド、シャカシャカとしたリズミカルなブレイクビーツサウンドなど、自分が作りたい楽曲で使う音の名前を早めに知ることで、ピンポイントで音源を探すことができたのは良かったと感じた。


これらの知識のおかげで、素人とプロの楽曲の違いについて、本当に基礎の基礎なのかもしれないが、自分のなかで明確な軸を作ることができた。
また、これらから学んだ"言葉"を借りて、音楽理論や楽曲制作について明るい友人たちと、音楽について語ることができたことはなにより大きなメリットであると感じた。


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