今日はシフォンケーキ。
大学に行けないので、最近はよくケーキを焼く。
元々お菓子作りは好きだったので、普段は避けてしまう面倒なケーキも作る時間ができて嬉しい。
お菓子作りというと、料理と違って『きちんと軽量』『きちんとレシピ通り』が鉄則だと言われるけれど、私はずぼらなので中途半端に雑になってしまう。
スコーンも小麦粉の誤差は見逃すし、パンケーキの牛乳も目分量。クッキーもまぁ適当なので厚かったり薄かったりする。
けれど不思議なことに、毎回ちゃんと美味しいのだ。
勿論「今日は特に綺麗にできたな」と思うことはあるけれど、食べられない程まずいということは殆どない。
……いや、嘘ついた。
シュークリームは信じられない程失敗して、食べられる代物ではなかったので三角コーナーに入れてしまった。自分が小麦粉や卵、油といった食材を無駄にしたということが辛くて、それ以来シュークリームは作っていない。ビアードパパとセブンイレブンがあればシュークリーム欲は満たされる。
一部例外はあれど、適当に作ってもほとんどが美味しく美しく出来上がる。おそらく粉の状態からケーキに成長するまでを見守ったという愛着があるからだろう。
そんなわけで今日はシフォンケーキを焼いた。
私が作るシフォンケーキは世界一美味しい。もちろんこれは愛着を込みにした評価だ。
右上に写っているのはお夕飯に使われるひじき。レンコンと一緒に醤油マヨネーズで和えて食べる。
シフォンケーキは特別な材料を使わない。
卵とサラダ油と薄力粉、あとメレンゲ用の砂糖くらい?
あ!食べる時の生クリームもいるね。忘れてはいけない大切な材料。
バターケーキを作るときに生地を膨らませるために使うベーキングパウダーは、シフォンケーキには使わない。ガシガシに泡立てたメレンゲだけが頼りだ。メレンゲの泡立て方が甘かったり、混ぜる際に泡を潰したりしてしまうと、シフォンケーキは美しくならない。
かといって混ぜ方が不十分だと、メレンゲの塊が生地の中に残ってしまうので、焼きあがった際に内側にぽっかりと穴が開いてしまう。これもあまり美しくない。
『膨らみ』は美しいかそうでないかの問題なので、多分美味しくはなる。愛着もあるしね。
シフォンケーキの型は、真ん中に煙突のような丸い筒がある。
それは焼きあがった時にこうやってひっくり返しながら冷ますためである。
この瞬間が一番ドキドキする。
少しずつ荒熱が取れていって、生地のてっぺんがわずかにしぼむ。ここでぺちゃんこになったらちょっと失敗だし、きちんと焼き上がりの時のようなふわっと感が保たれていれば大優勝だ。
今日は大優勝。今日も大優勝。
とても美しい私のシフォンケーキ。
右上には変わらずひじきが写ったままだ。気にしないで。
レンコンとひじきのマヨ和えは美味しかったよ。
型から外すのはいつまでたっても苦手だ。
いつもぼろぼろになってしまう。まぁ味に支障はないから目を瞑っちゃお。
荒熱を取っている間、部屋は甘い小麦粉や卵の香りで満たされる。
この香りを肺いっぱいに含ませることができるのは、家でお菓子作りをする魅力の一つだ。幸せの香りだね。
自他ともに認める生クリーム狂いの私。
最近のブームはローソンの『もち食感ロール』(税込295円)
https://www.lawson.co.jp/recommend/original/detail/1390552_1996.html
295円で買える形の幸せだ。
シフォンケーキも生クリームがなければ完成しない。普段は安い生クリームを買う私も、シフォンケーキを焼いたときはタカナシの特選北海道純生クリームを買う。
http://www.takanashi-milk.co.jp/products/p_cream/cream47_200.html
世界一美味しい生クリームだ。多分。
もう計るのも面倒なので、一パック全部ボウルに入れて泡立てちゃう。余るどころか寧ろ足りないくらい。
シフォンケーキ、完成。
とても美味しい。そして綺麗。
紅茶が好きなので、ケーキを焼いた時は必ず紅茶を淹れる。ケーキを焼かなくても紅茶は毎日淹れてるや。
今日の茶葉は叔父さんがインドのお土産で買ってきてくれた茶葉。Black Teaって書いてあるから多分紅茶だけど、何の種類なのかはわからない。
中国茶と紅茶の間みたいな味がして美味しかった。食事に合いそうだなぁ。
お店で買ったり注文するシフォンケーキも好きだけど、家で作ると好きな大きさに切って食べられるので幸せ。シフォンケーキの厚みと幸せの大きさは比例する。根拠はないけど。
美味しかったな。
次は何を作ろう。
タルトも作りたいし、チーズケーキも良いよね。
あとウィークエンドシトロンも気になるんだけど、若干レモン使うのが若干面倒くさいんだよなぁ。
まだ大学の開講日の目処は立たないし、友達に会えないのはしんどいし、バイトもなくなって収入源はないし、この先のことは何もわからないけど、今のうちに楽しめることは楽しんでおこうと思う。
2020/04/08