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「ブランド」に惹かれる理由って?

先日、『ドレス・コード?―着る人たちのゲーム』へ。

「現代社会における新たな〈ドレス・コード〉、わたしたちの装いの実践(ゲーム)を見つめ直す」本展では、人気ブランドが手掛ける最新スタイルのファッションや、着ることの(不)自由さを伝える現代美術作品などを観賞することができる。

13のキーワード。特に面白かったのは「06 教養は身につけなければならない?」ブランドのロゴの力を示す、ファッションブランドのコラボ作品が並ぶ展示。

そこでわたしは思った。「ブランドは、その価値を社会的に信用されている。ブランドのロゴを見れば、そのモノに相応の価値を認識する。でも、わたし自身はあまりブランドに惹かれたことがない。人がブランドに惹かれるのはなぜだろう?」と。

社会的信用を得た「ブランド」

社会的信用を得た人たちがモノを評価すると、そのモノは「価値があるものだ!」とモノ自体に社会的信用が生まれる。別にそのモノやブランドを自分自身が価値あるモノとして扱うかは別問題だよね。

だって、ブランドが社会的に信用されている、価値があるよな、と認識してはいても、「それを称賛したい、所有したい」云々といったものが、自分自信に湧いてくるとは限らない。実際わたしは、あまりブランドに惹かれたことがない気がする…

わたしにとっては、「ブランドって、すごい人がすごいって言うから、みんながすごいって言うからすごいんだろうな」、程度の認識でしかないのよね、きっと。ブランドが評価される理由、ブランドのコンセプトや歴史、そういったものを知らない、己の教養のなさがなせる技でもあると思うから、ちょっと恥ずかしいけれど笑

たとえば、わたしがお財布を買ったときのことを振り返る。キャッシュレス化に対応し、お財布もコンパクトに!なんて思ってた。Agnès b.やFURLA、IL Bisonteなんかの、名の知られたブランドのお店でお財布をあれこれ手に取る。「う~ん、ブランドものってだけでオシャレな気がするし、長く使うならアリ。でも、この高価格を払う踏ん切りはつかないわ…」と悩むこと、数ヶ月!

結局購入したのは、雑貨屋さんで見つけた革財布。「ブランドではないけど、本革だし、機能性も良さそうだし、価格もお手頃!」と購入を決めたわたし。就職後も、できるだけ長く大事に使うつもり。やっぱり、ブランドであるかどうかは、わたしにとって強く惹かれるポイントではないのかも。

なぜブランドに惹かれるのか

じゃあ、自分の周りのブランドが好きな人、ブランドへの憧れがある人、ブランドへの執着が強い人たち…。彼らは何をもって、そのブランドにそれだけの価値を感じているのかな。

想像できる理由のひとつめは、「質の高さ」に惹かれる、ということ。服として、カバンとして、その他装飾品として、耐久性や実用性、素材の品質、製作にかける技術、その他多くの点で、相応の価格に見合う質を備えている。それは、素人目であってもなんとなくわかるし、わかる人には素晴らしい部分よね。それから、デザイン性における質。芸術的な目なんてもっと持ってないから、わたし自身は図りかねるけど、その芸術的な質の高さに惹かれる人がいるのは理解できる。

次に考えるのが、「ブランドのコンセプト」に惹かれる、ということ。先日、美容院でELLE JAPONの9月号を読んだ。ブランド特集、っていうのかな、そうそうたるハイブランドの創始者たちの言葉や、デザイナー、ファッション業界を牽引してきた人たちの言葉が並ぶ。残念ながら、ポンコツなわたしはメモを取ってくれなかったんだけど、いくつか感銘を受けたことは覚えてる。彼らが作ったブランドのコンセプトや、ファッションに対するポリシー。そういったものに惹かれて、特定のブランドのファンになる。そういう人も、きっといるんだろうなって想像できる。

それから、ひょっとして多数派?って推測するのが、「ブランドの社会的信用そのもの」に惹かれる、ということ。社会的信用を勝ち得ているブランド品を所持することって、それだけの価値に対価を支払っているということ、つまり、経済力やステータスなんかを誇示するのに適してるって言えるものね。嫌みのつもりではない!笑 ブランドをブランドたらしめる評価がなされ、その価値が周知されてから発生しうる魅力だと思う。

なんて、ブランドに魅力を感じる理由はきっと人それぞれ。あんまり身に纏ったり、使ったりしたことがないからかな、わたしにはまだまだ遠い「ブランド」。一度自分で購入して、使ってみようか。ブランドの歴史やコンセプトを知るのもいいかもしれない。もちろん、財力が追いつかないってことはあるけれど笑 自分で買う初めてのブランドは、なんにしようかな。

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