ミモザの季節に無意識を思う
3月8日はミモザの日
ミモザの日と一緒に思い出すのは、女性デーですね。
国際女性デーはアメリカが起源で、20世紀初めの話です。
女性の立場というのは、人類史上の最も深い問題の一つかもしれません。
18世紀の近世の貴族社会で、貴族であっても女性として生まれてしまったら、さっさと修道院に入れられ、貞操観念を叩き込まれるだけで、勉強らしいことは何もやらせてもらえないわけですから。いやあ、深い問題です。
西洋の18世紀は日本の平安時代と似てますね。
今NHKでは源氏物語の作者、紫式部の物語が始まっていますが、道長の嫁さん、とも子さんとのお勉強会のシーンはほのぼのとしていいですけど、紫式部は平安貴族の教養を男性並みに持っていたと言われるので、まさしくフランスのサロンの文化が繰り広げられているように見えて面白い。フランスのサロンができたのが、17世紀で、紫式部は平安中期だとされているので、600年とか700年とか、かけ離れた歴史を比較するのは間違っている気もするが、似ているのだから仕方ない。
これだとまるで日本は西洋よりジェンダー平等の考えが先にいってたように見えます。
今、日本では理系女性が少ないことが問題視されています。
日本にずっといると、それが普通だし、脳の構造にでもどっか違いがあって、女性には数学とか、物理とか、物理とか、物理とか、、、。絶対無理!って考えている方が多いと思います。
でも、実は、世界的に見ても、日本の理系の女性学者、思いっきり少ないのです。
原因はいろいろあるとは思うのですが、日本の社会の問題として受け止めると、社会風土の問題があります。
男性の方が、女性より優秀である。
どこかそんなふうに思わせる風土があるのかもしれません。
算数の、苦手意識は5歳とか6歳とかですでに出来上がってしまうというので、幼児と関わることがある方々は、ぜひ、
算数、だーいすき。
に育ててほしいと思います。意識していかないと、物理とか、ほんと、物理とか、全然無理ですけど、、、。という人間ができあがります、はい。
「無意識の偏見」は
アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)って言います。
理系、男性に任せときゃいいじゃんと思っているかもしれないですけど、男女比は見えない力で圧迫されます。なんといっても少数派に回ると弱者以外、何者でもないですから。
完璧な平等なんて、この世にないとかいってしまうのは簡単だけど、その努力はしたいものです。何しろ、1000年経っても根深い問題ですから、あと1000年くらい経てば、くだらない低俗なお話になってたらいいなと思うわけです。
そんなわけで、ミモザにはあたたかな春の日差しと、女性のことを思い出してくださいね。(そんな話だったかどうか。。。)
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