なぜ小さな町工場がインスタ運用をするのか

私は神奈川県にある従業員10名未満の小さな町の印刷工場の2代目です。売上は67年間下請けのみでしたが、今年始めて撮影用背景セットの自社製品を開発し、販売しています。そんな私がなぜInstagramを始めとしてSNSの運用を行っているのか。また、行ってみて、成果はどうなのかリアルにお伝えしたいと思います。


<Instagram運用の目的>
私は2つのアカウントを利用してInstagram運用を行っております。

■公式アカウント
このアカウントでは自社製品である、ピノスタジオの認知とファン育成の目的で運用しています。ピノスタジオは、ブランディングとして洗練されて、現代的でオシャレな雰囲気を目指しています。それらにマッチする写真や文章の投稿といった運用のメインはWeb担当に任せており、自分は時折アカウントの方向性について、仮説~検証を行っています。

短期的にすぐに購入してくれるようなターゲットを狙っていくというよりも、中長期的に自社製品のファンとなってもらえるような運用を目指しています。

フォロワーが1000人を超えたあたりから、2~3人程度が購入までしてくれるファンのお客様になりました。


■個人アカウント
このアカウントでは、私自身が感じたことや日常などを投稿しているアカウントです。公式アカウントよりも更に長期的にファンとなるお客様を育成して行くことを目指しています。個人アカウントでは、自社製品を直接購入して貰う人をターゲットとして想定しておりません。ターゲットとしては、中小企業の経営者や個人事業主の中でも自社製品を持ちたい、もしくは持っていて更に売上を伸ばしたいという人を想定しています。将来的にはそのような人たちへのコンサルティングを行いたいと考えています。

<Instagramのデータ分析>
■フォロワー
・運用期間→アカウント開設から約4ヶ月
・フォロワー数→1,300人
・男女比→男性46% 女性54%
・年齢層→「25~34歳 31%」「35~44歳 29%」「45~54歳 20%」
・アクティブな時間→全ての曜日において18時~0時までの6時間が最も多い

■アカウント開設前の想定していたターゲット
・男女比→男性20% 女性80%程度の想定
・年齢層→主に40~50代の女性
・アクティブな時間→主婦層が多いと考えており、日中が最も多いと想定していた

■データ分析をしてみての結果
・男女比→当初の予想と大幅に異なり、およそ半々であった
・年齢層→予想していたよりも、若年層のフォロワーがかなり多かった
・アクティブな時間→予想よりも遅めの時間に集中していた


このように、Instagramには様々なデータを取得する機能がついているため、商品やサービスのターゲット層を見定める際に非常に参考になります。事実、私も当初想定していたターゲットと実際のデータは大きく異なっていました。

AmazonをはじめとしたECサイトのみでは詳細な分析は難しいので、実は気づかないうちに広告を行うターゲットがズレていたという事もあるかと思います。

<Instagramの成果>
Instagram運用を行うことで、これらの3つの成果を得ることができました。
・自社製品販売の広告としての役割
・投稿閲覧数やインサイト情報による、データ収集としての役割
・きちんとしたInstagramアカウントがあることによる信頼感の構築


Instagramは0円で始めることが出来ますし、メリットがとても多いので、もしもまだ実践していないという方は是非アカウントを作ってみてはいかがでしょうか。

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