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例によってやる気のないたまごたち

赤坂ACTシアターに「タンブリング」を観に行った。本当は去年行くはずだったのだが、コロナで中止になって、今回はそのリベンジ公演。欲を言えば、せっかくアクロバット得意な俳優さんが揃ってるんだから、もっとみんなが飛んでるところを見たかった。とかいいつつ最後は熱い青春に泣かされたし、なんだかんだで行ってよかった。

そしてACTシアターのすぐ隣、赤鰤はもぬけの殻になっていた。Lycaonの解散にInitial'Lの1周年、Jin-Machineのおげせんツアーファイナル、なにかと思い出深い箱だった。せめて新しい建物でもあればまだ吹っ切れるのに、がらんどうの建物がそのまま残っているのが余計に悲しかった。

さて、注射が始まって一週間ほど経った月曜日の診察室。元々この週の後半に採卵見込みと伝えられていたので、この週は水曜から金曜までがっつり年休をとっていた。もちろん患者さんへの連絡や引き継ぎメモの用意も完璧だ。さあいつでも刺してくれたまえ。

「右はまあまあなんですが、左の卵胞がちょっと小さめなんですよねー」

……なんてこと。いや主治医先生はなにも悪くない。たまごの育ちが遅いのは偶然またはわたしの生まれ持った体質の問題で、誰にもどうにもできない。

「水曜日にもう一度診察して、採卵を金曜日にするか、その次の月曜日にするか判断します」

このパターンは覚えている。前回の採卵もそうだった。思ったよりたまごが育たなくて採卵日が延びるやつだ。仕事を考えると金曜日にお願いしたいが、奇跡というのは願ったときにはまず叶わない。いくらたまごの成長を願っても、急激に育って金曜日に間に合うというのは期待できないだろう。

また休みを取らないといけない。診察翌日に出勤して、上司に「まだ未定だが、月曜まで治療が延びるかもしれない」と報告した。さすがにいい加減申し訳ないが、どうしようもない。患者さんに電話をかけまくり、予約をずらせそうな患者さんはずらし、無理なら代診になるかもしれないと説明する。電話苦手なのに。治療が始まる前から、すでに電話疲れ引き継ぎ疲れでぐったりしてしまった。

来年は仕事セーブしよう……

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