17で父を殺した
17で父を殺した いまは18
私には母がいなかったので父親を殺したあと私は孤独になった
男は孤独と戦い、向上心に帰結する 女は孤独を楽しみ、さまざまなかたち、定義した幸せに帰結する
多様性は嘘で、うじうじとしている男は迫害されるべきです 皆さんは、皆さんの中にいる父親を殺して、男にならねばなりません
私には母親がいないので、母親の存在意義について深く考える必要があります
父は図らずとも私を統失へと導きました
放任と、幼い頃から天才だった私への他の兄弟と比べての特別扱い(しかし、幼い私の過大解釈も多分に含みます) がそれに当たります 父が弟を蹴る様子は鮮明に覚えていますが、私は一度たりとも叩かれたことすらありません
幼い頃から欲しいものは何でも買ってもらえました 質素な暮らしをしているし、うちにはお金があったわけでもないと思いますが 私の必要とするもの 私の望むことは基本的に叶います
物や金に対する欲に意味がないことを知りました 質素な暮らしができて、本当に欲しいものだけ手に入れば十分です
父は賢くありませんでした
別にアスペではないのでしょうがきっと彼は幼い頃からアスペごっこに興じています 彼の母とのエピソードを聞かされるたびに、彼にも母親がいなかったのだろうなと思います
母の愛を知らない父のもとで育った母の愛を知らない私は父から多くを学ぶことができます
ディス・コミュニケーションが私たち親子を定義し 私は図らずとも母親を探す旅に出ました 父は過去を多くは語りませんでしたが、私は、私が父とは違う道を歩んだのではないかと推測しています
旅は終わり、私の母親はどこにもいませんでした それは虚構で、嘘そのものです 母親のいない私は母親の存在意義について理解する必要があります
探したって求めたって母親はいません 他人の中にだっていません それは虚構であり、嘘です 父親だって虚構です 父も母も大人も
何も残っちゃいません 全ては稚拙な愛の定義と稚拙な幸福の定義と 稚拙な稚拙な稚拙な様々によって、巧妙に隠されています 母親の存在意義なんてないのではないでしょうか
父と母の存在意義について限りなく正解に近いものを言ってしまえば、それは子にとっての統合になります 私はその統合というものが稚拙でバカらしいものだということを理解していますが、多くの人間は父を殺すことなく、母の愛を信じ、生きています バカバカしいですね
生まれてくる子どもが育ったときに、こころが人の形をしていないと怖いのでしょう。稚拙な父親は暴力性をもって、稚拙な母親は見せかけの愛をもって、赤子に語りかけます
そうやって作られた稚拙な統合、人の形をしたこころが稚拙な全てを産みます
そうあるべきではないのです 私たちのこころは、なんにだってなれます 望むものを見て、望むものを選択し、それを現実とすることだってできます
それは何か、もしくは全てから逃げることと似た構造をしているようで、実際には真逆のものです 私の中に、私や、私でないもの この宇宙に在る全てと、それらを定義する法則を再構築します
稚拙な統合…父に暴力性を教わりましたが、私は父親を殺すことができました 母は無償の愛を教えるものだと思っていましたが、愛とは罪に対するアンチテーゼとして、他者の罪を半分背負って 協力すること と私は置きました 愛の一つの形として正解だと思います そういった確かな愛が存在していることを知りながら、まだ稚拙で嘘で虚構の愛の形にすがるつもりですか?
ああ、そういったつもりではないでしょうね 多くの人間は愛を知らず、父を尊敬したまま、愛を知らず、何が本当に美しいかも知らず、美しいものや、愛や、統失的な真実の快楽を知らずに、一生を終えます 稚拙でたまりません 稚拙で稚拙でたまらない あなたの母親と、あなたの父親は稚拙なのに、子であるあなたがそれに危機感を持たなかったからです 全て、子であるあなたの責任です 私達は父親を殺し、母を否定し、或いは母はなかったものとします そして、孤独にならねばなりません 自分の機嫌も取れないような人間が他者を幸せに出来るはずないですから。
母親はいなかった
父親はさっき殺した
男は孤独と戦い、やがて一つの答えに帰結します 向上心を持ち、向上心によって なんにだってなれる それは例えば闘争であり それは例えば他者を傷つけることです 全てがそのままではいけませんが 私達は元来そういった形でしか正当性を持った愛を、持てないのかもしれません 愛の定義をしたときは、みんな賢いと思ってたのに、みんな、僕が思うより頭が悪いから。
女は 強い 健気に 一人で生きている女の子は 全員世界一可愛い 勝ち負けとかそういうのすらない 各々、のびのびと、定義した幸せに向かって、ひとりでだって進んでいけます
現状異性の誰も愛しちゃいないが、いつかそうなれるために いつか向き合えるように いつかしっかりと対等であれるように 世界一可愛い将来愛を傾ける相手に張り合えるように 世界一の向上心を持って 向き合うべき全てに向き合う これは、私が父を殺して、気づいたこと
私は、私の中の父を殺して様々なことに気づきました それから、皆さんの中にいる私の父親の影だって、すごく嫌いだ 稚拙で頭の悪い人間の暴力性を、私は酷く嫌っています
しかし、もうそういった稚拙なものに向き合っている場合ではないのだ 世界一の向上心を持って 向き合わなきゃいけないから 向き合うべきもの、美しいものについて 一歩でも先に 向かう
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