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10万円を2回落として戻ってきた話 【海外生活:マニラ】

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僕は自分の不注意で10万円を2回も落としたおっちょこちょいです。

しかも場所はフィリピン、マニラ。

今回は実際に20万円(10万円×2回)とパスポートが異国の地で戻ってきたお話です。


フィリピン、マニラは途上国で外務省の掲示板でも色々注意してねと言われています。

実際マラテという繁華街ではスリや置き引きだけでなく、すれ違いざまに荷物を強奪するような事件も起きています。

街中に防犯カメラも設置されていますが、証拠があっても警察の真剣な捜査は望めません。

そんなマニラで財布や携帯を落とせば普通は戻ってこないでしょう。

もう諦めるほかありません。


一般的な給料が1万5千ペソ前後(※日本円で3万円ちょっと)の世の中で3ヶ月分の生活費が落ちてたら自分のものにしてしまう気持ちもわからなくはありません。


そんな僕が落としたお金が戻ってきたお話です。


【10万円とパスポート】

初めてお金を落としたのは4年前。

当時、マニラから車で40分ほど掛かるラスピーニャスという

町に会社から支給されたアパートに住んでいました。

そのアパートはヴィレッジという中間層〜富裕層が住んでいる場所にあり、

所謂「安全な場所」に住ませていただいていました。

ヴィレッジ内での移動はタクシーや自家用車、近ければトライシクルでの移動がメインです。(写真のようなサイドカー付きの乗り合いバイク)

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その時は友人宅へ荷物を運び、どこかに支払いに行った記憶があります。

10万円パスポートは支払いに必要で手元に持っていました。


時間にも追われとにかく急いでおり、トライシクルを降りてから走って友人宅へ行きました。


荷物の受け渡しが済み、ホッとしているとなんだか持ち物が少ない気がします。

「カバンがない………。お金もパスポートもあの中だ………」


「血の気が引く」って実際あるんですよね。
突然目眩がしてクラクラしながら、どこで無くしたか一所懸命記憶を辿ります。

家を出たときは…… 持っていた!

トライシクルに乗った時……足元に置いた!

降りた時……わからない

走った時……大きな荷物を落としたら流石に気付くでしょ!

というわけで記憶が曖昧なトライシクルのステーションまでダッシュ!!!


ベンチが一つ置いてある待合所まで着くと、周りの人が驚いた顔で見てきます。

真夏の道をを汗だくで走っている日本人。

しかも顔面蒼白で。

多分死にそうな顔をしていたんでしょうね。

そこにいた係の人がすぐに気づいてバックを差し出してくれました。

お金もパスポートも何も無くならず、カバンが戻ってくる。

まさに奇跡!!


いや、奇跡と言っては周りの方に大変失礼でした。
トライシクルのドライバーや周りの人たちが優しかったお陰で、今手元に
10万円とパスポートが無事に戻ってきたのですから。


【10万円が入った封筒】

僕はフィリピンへ来てから合気道を始めました。

その日は合気道の知り合いの家に誘われ、Makati市からMuntinlupa市に
バスで遊びに行きました。その時も何故か10万円が入った封筒を持っていました。

何故持っていたのか?

今考えても全く思い出せません。しかし持っていたのです。


事件はその帰りに起きました。



友人と帰り道、バスの中でうたた寝をしました。
バスがMakati市に到着すると僕と友人以外の乗客は既に降りていました。

バスを降り帰宅しようと歩いていると、ふっと不安がよぎります。


「10万円の封筒はどこか?」


バッグの中をいくら探しても見当たりません。

友人も心配して「バスまで戻ろう」と言ってくれますが、

バスまで歩いて5分以上かかります。それに降りてから10分は経っています。


「終わった………。盗られたか、拾われているだろう………。」

ここでも死にそうな顔になっていたと思います。


友人の励ましを受けて、バスを降りた場所までトボトボと歩くと







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まだバスがある!!!


高鳴る鼓動を抑えつつ、急いで運転席まで行くとドライバーの人が電話をしています。

事情を説明すると

「これでしょ?気を付けないとだめだよ」

封筒を差し出してくれました。


この時の喜びようといったらありません。
何度も男のドライバーにハグと握手をしている僕をみて、友人も若干ひいていました(笑)


【何故戻ってきたのか?】

海外に住んでいると、不思議なことを聞きます。

【トラブルによく遭う人と全く遭わない人がいる】

危険な場所に行けばトラブルに巻き込まれる可能性は勿論上がりますが、

トラブルによく遭う人が全員そのような場所に行っているのでしょうか?


まさかそんな事はないでしょう。


ではどうしてその差が生まれるのか?


色々考えてはみたのですが、はっきりとした理由はわかりません。

ただ私の周りでは「現地に馴染んでいる人」や「周りの人を尊敬している人」は海外生活が長くても深刻なトラブルに見舞われる可能性が少ないように感じます。


説得力は全く無いですが、僕が確信をついていると思う言葉を紹介します。


「日頃の行い」


こんな話をすると僕の日頃の行いが良かったように聞こえますが、

実際は神様のみが知るといったところでしょう。


読者のみなさんにも「奇跡」のような出来事が起こったことがあるでしょう。
「奇跡」は突然起こるものと思う方もいらっしゃいますが、


僕は「何気ない生活の中での日頃の行いが奇跡のような出来事に結びついている」と思っています。


これからも困った時に神様が

「またか?しょうがないな~」

と助けたくなるよう、日頃の行いには十分に気を付けます。


それでは。


#海外生活 #運 #日頃の行い #お金 #パスポート #落とす  









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