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初めてのボランティア@MGC&東京LGH

2023年10月15日(日)
オリンピックの代表を決める、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)と東京レガシーハーフという大会でのボランティアをしてきました。

担当エリア

今回私は、神保町エリアの東京LGH13.1㎞地点・MGC34.5㎞地点の給水・スポンジというところで、給水(水)の担当でした。
スポンジって何?って思っていましたが、今回はMGCというオリンピック先行レースの方で使用するもののようです。
水を含んだスポンジを用意して体を冷やすような役割を果たすようです。
ただ今回は寒さと雨のためいらないかもしれないという話でした。

持ち物と着用着

ボランティアをするにあたり持ち物の記載があったので、それにならい+αで自分が必要なものを追加しました。

【着用着】

上はこの順番で着ることで荷物が濡れなくて済みます
〇長袖
〇ラン用のポーチ(お金・スマホ・家の鍵を入れました)
〇カッパ(100㎝丈のもの)(自前)
〇着替えなどを入れたビニールサック
〇支給されたボランティアウェア(必須)
〇支給された帽子(必須)
〇アディダスの薄手の動きやすいジャージ
〇ランシュー(スポンサーのアシックスで)
〇病院で手術する医師が付けるようなぴったりしたビニール手袋(自前)

【持ち物】

(支給されたビニールサックの中に入れて背負いました)
◆着替え(長袖1枚・靴下・タオル)
◆簡単に食べられる軽食(一口大のおにぎりを2つ持参)
◆お水(ファミマの370mlの細いのやつ)
◆ボランティアマニュアルを印刷したもの
◆折りたたみ傘
◆支給されたごみ袋(濡れたものなどを入れる用)

【あれば便利だなと思ったもの】

★雨の日のボランティアの時にカッパのフードが飛びそうになるので
 事務用品の「ダブルクリップ」があれば防止のツバに留めれます
物干し用の洗濯ばさみ(ごみ袋などを歩道の欄干などに止めて使えたら便利だよねという話が出ていました。
靴用のナイロンカバー(給水は水がこぼれたりするし雨の日もこれがあれば便利だし、スポドリはこぼれると糖分でベタベタするので)
★雨の日はカッパはズボンタイプのものを履いてる方が濡れなかったと思いました
★支給がなければ手が濡れるので、手にぴったりフィットする薄手のゴム手袋
★冬の雨の日は予備でウルトラライトダウンやベストなど持っていければ持っていく方が寒さ防止にいいかも。(14度の雨は激寒でした)
★ボランティアマニュアルなどを印刷して大きめのジップロックに入れて持ってきてたりすると、確認もすぐできて濡れなくてよいなぁと思いました(やってる方がいました)

ボランティア活動

集合(7:00)

今回は神保町駅に7時に集合でした。
私は心配性なので6:45には到着するように行きました。
神保町駅A8の出口付近にすでに集まっているボランティアの方が数名見受けられました。
ただこの日はかなりの雨で自分の持ち場付近に集合との記載があったのですが、雨で外で待つのがはばかられたため皆さん構内で待っている感じでした。
時間になると自分の担当エリアのボランティアリーダーの方が召集の声をかけてくれて集まり、説明を受けます。

とても気さくなボランティアリーダーの方でした。
おそらく経験のある方でボランティアマニュアルに書いてあることを抜粋してきてくださり自作の資料を作ってくださったりして、とても分かりやすい資料をいただけて助かりました!

交通規制と作業開始(7:30~)

交通規制が7時半から始まるとのことで、一通りの説明や班分け・自己紹介を終えてすぐに作業に取り掛かりました。
同じ給水班の中でもテーブルごとに班分けをして横浜からいらした男性とペアになりました。
①テーブルを組み立てて2段×5列作る(間隔をあけてとりやすいように)
➁背後に給水用のお水のゲージを移動する
③ペットボトルとふた用のごみ袋をそれぞれ設置する

今回MGC用の給水は道路側のテーブルに1テーブル5つのみ
手前の歩道側には予備の給水用物を作って大量に置いておくという作業をして待ちました。

手前に作り置きしているお水は白い板を載せておきます。

休憩(8:50~9:15)

全ての準備や作業が一段落してあとは選手を待つのみ。
かなりの雨と寒さのため準備が終わると駅の出口付近で待機していてよいという話だったので、みんなで少し休み雑談をしながら選手を待ちました。
9:45~には選手の先頭集団が到着するという話だったので、9:20には表に出るようにとの指示。

待機(9:20~)

外に出て選手が到着するのを待ちましたが・・・・
とにかく雨が凄いんです・・・そして気温が14度と寒い・・・・
私たちはカッパを着てウェアは来ていますが体感がかなり寒く🥶感じましたし、雨が吹き荒れていて下半身とシューズはびしょびしょ・・

MGCの選手たち

MGCのレースは真剣勝負ということで、ボランティアからの応援は拍手も声掛けも一切NGとボランティアリーダーから言われました。

9:45~すぎに対向車線をMGCの選手が走っていくのが見えます。
この時はトップは川内選手でした!!
私たちの目の前に現れるときMGCの選手たちは34.5㎞付近になります。
しかしさすがMGCに出る選手たちです。
フォームが全然崩れていないし、とても軽快に進んでいくのです。
みんな足が上がっていて手を振って体幹が強いんだろうなぁと思いながら見ていました。

私たちの前を通過して折り返してくると約1㎞になるようです。
先導車両が見えてくると私もさすがにワクワクしました。
今まで箱根駅伝を沸かせていた選手、そして今は世界を股にかけて走るようなすごい選手が目の前を走っていくのですからコーフンしないはずがありません。

私の入れた水を!!!!( ゚Д゚)

MGCの選手たちは手前にスペシャルドリンクがあるようでそれを飲む方がチラホラいて、給水を取る方は数えるほどしかいませんでした。
(この日は寒くて雨が降っているという気象条件もあったからかもしれません)
そんな中MGCの選手が一人、私のテーブルの給水を1つとって行かれました。
給水の係をやっているのだから取って行っても不思議はないのだけど、
テレビの中でしか見たことのない選手が前の前で自分が注いだ水を取って行くということにもう興奮を隠しきれず、心臓がバクバクしました!!
(単純ですみません)

MGCの選手はゼッケンに名前がローマ字表記で記載されているので
選手はなんとなくわかります!!
箱根駅伝時代から応援していた選手たちを目の前で見れるという貴重な経験ができたことがとても嬉しいです。

MGCの男子の選手の一団が過ぎると次は女性の集団がやってきます。
一山選手や忍者走りで有名な安藤選手も間近で見れてテンション上がりました!!

東京レガシーハーフ

MGCの選手が男女ともに通り過ぎると次は東京レガシーハーフの選手団を迎えることになります。
MGC用の給水の仕方と東京レガシーハーフの給水の仕方が変わるので、
10:15付近を境に急に忙しくなります。

東京レガシーハーフ用の給水

東京レガシーハーフの給水は予定では白い板で段を作り、3段作ってなくなったら板を外すというやり方の予定でしたが、雨と寒さのため水が出ない可能性が高いとのことで、車道側のテーブルに取りやすい間隔で並べられるだけならべて、歩道側のテーブルに予備を作っておいておくという方法に変更になりました。

レガシーハーフの1時間前半台のタイムで走る皆さんはあまり給水を取る人が少なかったですがそれでもMGCの選手よりはとられる方が多かったです。
それと気候のせいもあり全く水が減りませんでした。

ちなみにレガシーハーフは声掛けも拍手でも応援もOKとのこと。

全力応援にスイッチON

今回フォロワーさんが多く出走されているのは知っていたのですが、
応援ナビとかで終えるわけでもなく、沿道で自由に応援できる立場でもなかったのでゼッケン番号などは聞かずに、一ボランティアとしての応援に徹することにしました。
1名だけたまたまゼッケン番号を覚えていたので、予測タイムからそろそろかも?と血眼になってゼッケン番号を探したところ、目の前を軽快に走っていくではありませんか!!!😲

「ファイトです!!!」と名前こそ呼べませんでしたが声掛けをすることができて(相手は私だと恐らく気づいていない)🥰けど、見つけられたことだけで嬉しかった!

そのあとペーサーの姿が目に付くようになり、もしかしてこの辺にいるのでは?と思われるフォロワーさんを思い出し必死で探しました。
ゼッケン番号は聞いてなかったので、ウェアで探せるかな?と思ったけど
ウェアで探すのは至難の業で、仕方ない顔で探すしかない!!と反対車線を走る選手を一人一人スキャンするように顔を判別していくと発見!!

私すげー!!!(笑)
🤣

「ブレさん!!!ファイトー!!!!」と大きな声かけをしたところ、
声が届いたようでブレさんも手を挙げて答えてくれました!!
折り返してくるのを待ちながら、給水の目の前でも声掛けをすることができて、ブレさんも気づいてくれて応援する側としてはとても嬉しかったです。

給水大繁盛

あとは顔で判別できる方々を探したものの、1時間半のペーサーが過ぎたあたりから給水が急に忙しくなり、給水大繁盛!!
3段まで作ることはなかったけど、給水が急に出始めて減りが速くなり
大忙し。
給水を作りながらも、
「ファイト!」とか「NICEラン!」とか「ガンバです!」
なるべく声を切らさず出すように心がけました。

後半になるにしたがって給水を取ってくださるランナーの皆さんが多くなりました。時間の経過とともに同時進行で片付けも進めていかなくてはならずリーダーの指示を受けて片付けも進めていきます。
テーブルと一つ一つゆっくり片していき、後ろにある給水のコップを前のテーブルにスライドしていきます。

給水がなくなると手が空くのでさらに応援に集中できました。

片付けと最後尾(12:30~解散)

片付けをしながらランナーを応援して見送ると
最後尾のランナーが見えてきました。
次の最終関門が15㎞の飯田橋で給水所でもその情報を伝えつつ応援をしていました。
一生懸命頑張るランナーを見ているとこちらも元気をもらえます。

最後尾のランナーを見送ると片付けの指示が入り、
落ちている紙コップの回収・まとめておいたペットボトルやふたのごみ袋をまとめ、スポンジの水を絞ってごみ袋へ。

残ったペットボトルのお水をまとめて台車に乗せます。
まとめたごみを最終的に収集するところにまとめて、余ったペットボトルを回収するためのトラックが到着すると各班ごとにトラックにカートを積み込む手伝い。

カートをトラックに積み込むのを見届けて最後にリーダーから挨拶と気づきについて少しお話があり解散となりました。

初めてのボランティアをしてみての感想

今回初めてボランティアをしてみて感じたことを感想として残しておきたいと思います

①寒さと雨

走られたランナーさんはもっと大変だったと思うので大きな声では言えませんが、とにかく寒かった・・・雨もそうですが風が吹いたり雨が強くなったり、吹きさっらしで濡れた衣類が冷えて体がとても冷えました。
上はカッパを着ていたのだけどウェアが完全防水ではないので袖口から水がしみ込んで長袖の上の方へ伝い、ひたすら寒かった・・・
なんかの修行してる気分だった・・・

足踏みしたりして体を温めたりして、レガシーハーフになってからは
拍手をしたり声を出したりすることで少し寒さを感じることがなくなり
ボランティアを完遂することができました。

➁ランナーさんからの応答

ボランティアのみんなから声掛けをすると、
給水を取りながらありがとうございます🍀とか、
はい!頑張ります!とか答えてくれるランナーさんが多くいらっしゃって
声をかけてそれに応答してもらえるってこんなに嬉しいんだ!と改めて感じたので、以後は私も大会に出た時はできるだけ声掛けを返せるようにしたいと思いました。

③ボランティアの大変さ

ボランティアを実際やってみることでいろいろな大変さを痛感することができました。重たいお水を運んだり、なくなるお水の様子を見ながら給水を増やしたり増やし過ぎないようにしたりの機微が難しかったり、
コップを置く位置なども気を使いました。
でもきっとまだまだ気を使えるところはたくさんあったのだと思いますが、
今回は初めてだったのでとりあえず最後までやり遂げた事を褒めてあげたいと思います。

レース後体が冷え冷えで着替えても冷えまくって風邪をひきそうだったので、帰りに神保町でお気に入りのカレー屋でカレーを食べて帰ろうなんて夢は履かなく消えダッシュで帰宅しました!!
帰宅後は熱めのお風呂を入れてしっかり浸かりました!!
身体があったまり疲れがどっと出ました。

とても疲れたけど、初めてのボランティアという経験とともに、
MGCという4年に一度の貴重な大会に携われたことがとても貴重な経験になったと思います。

ボランティアはまたやりたいと思えたので、また別の大会でボランティア参加したいと思います!!

悪天候の中走られたランナーの皆さんお疲れさまでした。
皆さんの走りに勇気と元気をもらえて、ボランティアをやってよかったと思える大会でした!!


あとがき

帰宅後録画していたMGCの放送を観ました。
大迫選手が最後ゴールした後、肩にタオルをかけられたまま、
あとからゴールしてくる人たちを待っているかのように
ゴールしてくる人を見ているシーンがとても印象的でした。
係員に促されてその場を立ち去りましたが、大迫選手はあとからゴールしてくる選手を全員迎え入れるつもりだったのかな?
それほど真剣にさせてくれたともにレースを走った仲間に対する思いがそうさせたのかなぁと胸が熱くなりました。

自分が走るようになってから、「走る」という運動だと思っていた行為が、
運動という枠を抜け出して、スポーツになりさらにスポーツという枠を抜け出して、また別なものになってきている気がします。

こんな素敵な世界を知ることができて本当に嬉しいと感じた日でした。






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