一盗二婢三妾四妓五妻

日本には一盗二婢三妾四妓五妻(いっとうにひさんしょうしぎごさい)と言う下品な言葉があり、意味は盗=人妻(寝取)、婢=下女、妾=愛人、妓=風俗嬢、妻=そのまんま妻の事なんだけれど、不道徳であれば不道徳な程、男は性的に興奮すると言うものだ。
障害が多ければ多い程、大きければ大きい程燃える。
不倫した事がある人は、全体の3割以上と言う統計からも、この言葉を完全に否定する事は難しい。
僕も学生時代に大好きだった女性が人妻で、手に入らなくて彼女への気持ちを大人になった今も拗らせている。誰と付き合っていても、常に心の中から彼女だけが消えない。
僕がバツイチになって、それから彼女も死別でひとりになった後に再会し、お互い再婚同士で結婚してからも、この人は俺じゃない男と結婚していた!と思うと、黒い感情が沸々と…奪われてなるものか!と未だにメラメラ燃え上がる。
学生時代の僕みたいに何度フラれても未練がましく付き纏う男が現れるんじゃないか?と不安がいつまでも付き纏い、どんなに愛されても完全には拭えない。
と、同時に例え夫婦仲が冷め切っていても、どんなに男友達と仲良くしていても夫に操を立てて一線引いてくれる女性だった事実=安心感がある矛盾。
僕にとって彼女は安定した愛を提供してくれる自分だけの安心出来る家(五妻)であり、他の男の妻だった女を奪い取った実績(一盗)でもある。
そしてまたいつ奪われるか分からない、僕以外の男にとっても魅力的で得難い宝石だと知っている。これからも妻子に不要だと思われない為の努力と忍耐が必要だ。
(例え事実はひとつの結婚を終わらせてから、自ら僕の元に来てくれただけだとしても)

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