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あんみつ

数日前から憑いている幽霊とクリーム餡蜜を食べた。
一人一つずつ。
髪の長い、女の人、割と若い感じの。
向かい合って食べた。
その人は甘いものが好きらしい。
お互い無言で。
味を確かめるように、噛み締めるように、集中していた。
餡子、白玉、寒天、フルーツを一つづつ。
食べ終わると、お茶を飲んで一息ついて、
消えた。
餡蜜の小鉢と、空の湯のみが目の前に残った。

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