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新築の庭トラブル〜ユスリカ大量発生の原因は

2年程前に新築した我が家。土地を購入して設計事務所に依頼して木造2階建の一軒家を建ててもらいました。

住み心地は超快適です。しかし、虫嫌いな私はお庭の管理に四苦八苦...
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◎大量のユスリカ発生◎

夕方になると、小さい蚊のような虫が家の周囲に大発生する。

調べると「ユスリカ」という虫のようだ。
蚊のように見えるが、刺されたことはなく害は無いのだが、毎朝窓の桟に何十匹と死骸があるのを見るのが嫌だ。
どうにかしたい。

ご近所さんの家にも集団発生しているにちがいないと、聞いてみると、意外にもあまりいないと言う。
ウチだけー?何故?

夕方、庭にいた夫が言った。
「ユスリカの発生源なんだけど、あそこの草の繁みじゃない?ホラ、見て!大量にいるよ!」

見ると、隣家の草の繁みの上にユスリカが集団発生していた。
「ココかぁ…近くの田んぼじゃなかったんだね…」

蚊のような虫は、水のある所を好むと聞いていたので、てっきり近所にある田んぼが発生源だと思っていたのだが、こんな近くに巣があったとは!

隣家の庭の草は伸び放題だ。
草は隣家の柵を飛び越えて、我が家の庭にも進出している。
休みのたびに、我が家の敷地に進出してきた草だけは刈り取っているのだが、つる草なので、その繁殖力は半端じゃない。

暖かくなると草の成長がどんどん増し、取っても取っても、1週間後の休みに見ると、また進出している。

これまでは無言で我が家の所だけを刈り取っていたのだが、「ユスリカ」の発生源とあっては、黙っているわけにはいかない。

誰しも、好きで雑草を伸び放題にしているわけではなかろう。
誰しも、雑草は刈りたい。
おそらく、刈りたくても刈れない事情があるのでは?

関係を良好に保つため、クレームという感じではなく、「隣人さんの草刈りを私達にやらせていただけませんかー?」という姿勢で、穏やかに隣人さんに話をしてみることにした。

隣人さんは高齢のご夫婦。
おそらく、体力的にこまめに草を刈ることが難しいのであろう。

玄関を叩くと、おばあさんが出た。
「あのースミマセン、そこの草の繁みなのですが、、結構ウチまで延びてまして…刈らせていただくなどーしちゃっても、、…よろしいでしょうか?」
「あっ、ごめんなさい!ぜひ!どうぞ!」

秒速で承諾をいただいたので、夫ご自慢の草刈り機が出動することに。
夫は、自身の実家、私の実家、私の父や母が所有するボロ空家(隣人から草を刈れというクレームあり)まで、草刈りに悩むお宅の問題を夏場は毎週のように解決して回っている。

互いの実家の草刈りに比べれば、隣人さんの草はスペースもそんなに広くないのですぐに退治できるであろう。

早速、次の休みの日に夫が隣人さんのつる草を草刈り機で退治。
狭いスペースなのだと思ったが、かかった時間は半日。刈ったつる草は大きなゴミ袋4袋分。
何度も刈るのは面倒なので、隣人さんの同意を得て、除草剤と防草シートも敷いた(我が家の出費)。

その後、劇的に「ユスリカ」は減った。
しかし、隣人さんの庭からの襲来はこれで終わらなかった。

◎隣人さんの松の葉が庭に刺さる◎

夏の厳しい暑さが過ぎ、落ち葉が舞う秋。

我が家の庭にも落ち葉がやってきた。


その葉は我が家のものではなく、隣人さんの庭にある立派な松の木のものだ。

松の木は3階建ての建物くらいの高さで、ちょうど我が家との境界部分に立派にそびえ立っている。

その立派な松の葉が、毎日毎日容赦なく我が家の芝生に突き刺さってくる。


ちょっと風が強い日の翌朝に庭を見ると、全面松の葉だらけ。

そして、これを取り除くのが大変なのだ。
芝と松の葉が絶妙に絡み合い、箒でササッと掃いて取り除くことが難しい。
コロコロを転がしてもみたが、一瞬で粘着力が無くなる。
ネットで「落ち葉自動拾い機」を検索してみたりもしたが、公園で使われていたりして、個人宅の庭ごときに使うのは現実的ではない。

結局、1本1本地道に手で取るしかないのだ。
いつの日か、休みのたびに手で松の葉を拾うのが日課になった。

単純作業なので、無心で拾える。
たまに数えながら拾ったりもして(何百本にもなる)…

台風が襲来した時なんて、台風被害よりも松の葉がどれくらい落ちるのかが気になったりして…。

子供達にも松の葉拾いを呼びかけて一緒に拾っていたのだが、まだ小さい子供達は次第に飽きてしまった。
それどころか、手伝いを要請するたびに「もともとは隣人さんの松だろー?!」と、我々夫婦の会話の嫌な感じのところだけを絶妙に脳内で拾い上げ、無邪気に隣人さんへの恨みをつぶやくようになってしまった。

我々夫婦も決して若くは無いし、いつまでも毎週腰が痛くなるような日課を続けられるか分からない。

次第に松の葉が、我が家の大きな問題になった。

前回の雑草問題に続いてで、隣人さんには言いづらいのだが、松を切ってもらえないかお願いするしかない。

立派な松なので、大切に育てているのかもしれない。
さすがに松自体を根こそぎ幹から切ってくれとは言わない。
我が家の方を向いている枝だけでも切ってもらえないだろうか?

隣人の玄関を再び叩いた。
おばあさんが出た。
「あのーたびたびで恐縮なのですが、今度は松の葉がですね…ウチの庭に落ちてきてまして…」
「あらっ!ごめんなさい!なんとかしますワ」

その数日後、たまたま家にいると隣人さんの庭で何か作業をしている音が聞こえてきた。
見ると、隣人の高齢のご夫婦が松の枝を切っていた。
「アッ、伐採業者に頼むのではなく、ご自身達で切るのね…」

鋸を持つ手もヨタヨタして脚立からも落ちそうで、見ているこっちはハラハラする。
こちらからお願いした手前、怪我でもされたら大変!
…と思っているうちに、10分ほどで作業が終わってしまった。
切った枝は2、3本くらいか?

その翌日も変わらず松の葉は我が家の庭に刺さった。
もっと、、、もっと切らないと、全然変わらない…。

隣人さんの玄関を叩く。
おばあさんが出た。
「枝を切っていただいたようで、ありがとうございます。ただ…もうちょっと私達のほうで切らせていただいてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ、どうぞ!」
「それと、切った枝はお庭にそのままま置かせていただいてもよろしいでしょうか?(こっちが枝の処分までするとかなり大変である)」
「ハイハイ、庭にそのまま置いといていーですよ」

早速、夫は鋸、枝切ばさみ、ゴーグル、防塵マスク、作業着に着替え、脚立を抱えて隣人庭に侵入。
容赦なく枝を切り始めた。

隣人さんが切った枝の量とは比べ物にならないほど、50本ほどの枝を切ってしまった。今まで見えなかった空が見え、隣人庭には大量の切られた枝が山と積まれた。

あれから数か月…
まだ多少は松の葉が刺さってくるが、以前とは比べものにならないほど減った。
しかし、あの時切った枝はまだ我が家との境界部分に山と積まれたままだ。
枝の処分もやってあげた方が良かったのか?
腐った木から白アリが出るとも聞くし…
…でも処分するにはトラックで運ばないといけないくらいの量なのだ。。。

そしてこの松には暖かくなると毛虫が大量発生するのも悩ましい。

我が家の芝生に毛虫がポツポツといて、たまたま見上げた松の枝に何十匹もワンサとついているのを発見した時は恐怖だった。よく見ると、隣人さん宅の壁にも毛虫がいた。

これもまた隣人さんのドアを叩くと、程なくして害虫処理業者を呼んでくれたのだった。



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