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マッコリとドンドン酒、何が違うの?実はここがポイント!独特の飲み方も紹介

韓国のお酒といえば、代表的なのはソジュ(소주)ですが、最近では韓国内でも日本で言う地酒ブームのように、地方のマッコリ酒造を巡るツアーも若者に人気のようで、日本でも気軽に買えるようになりました。

マッコリも地マッコリと言って、ソウルにはソウルマッコリが有名ですが、各地方都市に、中小、個人までたくさんの種類が存在します。

そんなマッコリに似た、ドンドン酒というのがあるのですが、飲んだことはありますか?
見た目はほとんど同じなのですが、実は大きな違いがあり、それは製造工程の違いにあります。
そんな、マッコリとドンドン酒の違いと、独特のマッコリ文化について解説します。

1、マッコリとドンドン酒の違い

マッコリもドンドン酒も共に、主に米(うるち米)を原料として、アルコール発酵させたお酒で、もろみを酒と酒粕を分離した原酒に水を加えると完成する、という工程だそうです。
そして、ドンドン酒は、そのマッコリの状態から、固めの蒸米を加え、数日置いて熟成させたものをドンドン酒と言うそうです。

これには別の説もあり、韓国ではマッコリの製造過程で、出来あがる数日前の、まだ小さい米粒が残っている状態で、汲み出したもの、とも聞いた事があります。
私は、ずっと後者をドンドン酒だと思っていました。

工程については専門的なので、簡単な説明になりますが、もしNetflixに登録している方は、「ペク・ジョンウォンの呑んで、食べて、語って」と言うプログラムの中で、マッコリの製造過程などが詳しく見れるシリーズがあるのでぜひチェックしてみて下さい。

見た目の違いは、確かにドンドン酒の場合はマッコリのようにペットボトルに入って出てくることはなく、よくドラマや映画でも見るような、アルミのやかんにアルミのコップで提供されることがほとんど。


マッコリよりは、少し少しドロっとしていて米粒のカスが残っているのが見た目の大きな違いだと思います。

味は、そこまで大きく変わらないですが、マッコリよりは少し強い印象ですが、マッコリにも種類がたくさんあるので、比較が難しいですね。

マッコリは、先ほど書いた通り、それぞれの地方にとても多くの種類があり、作ってすぐ飲むような生マッコリもあるので、その地方に行かないと飲めないマッコリも多く存在しています。

大手企業ですと、生マッコリもペットボトルに入れて流通しています。

2、マッコリは発酵微炭酸!爆発に注意!

ドンドン酒は基本的にペットボトルでは提供されないと思うのですが、マッコリはペットボトルで提供される事が多いですね。
その場合、下部に原酒が白く濁っていて、上部の水と分離していると思います。
それは製造過程で、原酒と水を1:1で割っているからで、これをよく振ってから飲むことになるのですが、マッコリは発酵酒なので微発泡なので、振ってそのままキャップを開けると、噴水のように爆発して飛び出すので注意が必要です。
マッコリを開けるときのコツは、振った後に、キャップを少し開けて、閉める、数秒置いて、少し開けて、また閉める、と言うふうに何度も細かく開け閉めして、少しずつ中の空気を抜くと、爆発せずに開けることができます。

それにしても韓国はお酒を振るのが好きですね。

しかし、世の中いろんな人がいるもので(笑)
これまで数名ですが、振ると怒る韓国人がいました。
マッコリは振って混ぜずに、分離している状態で、そのまま飲むものだ、と言うこだわりがある人が、少数派ですが存在します。
もし、お仕事なんかの接待でマッコリを飲む機会がある場合は、相手のスタイルに合わせるのが良いかもしれませんね

そんな地元のマッコリを日本に持って帰りたいと思う人もいるのではないでしょか?!そんな時、飛行機は要注意です!トランクに入れて荷物室に預けると、気圧の関係で爆発して、マッコリが荷物の中で飛び出してしまうことがあるので要注意です。

3、マッコリ、ドンドン酒にサイダーをミックス!

韓国ではビールにソジュを混ぜたり、独特の飲み方をすることが多いですが、マッコリ、ドンドン酒にサイダーを混ぜると言う飲み方をしたりします。(邪道と言う人もいますが笑)
これはマッコリに更に炭酸と甘みが加わって、飲みやすくなってとても美味しいので、一度試してみて下さい。
しかし、ジュースみたいに飲みやすくなって、ついついグイグイ飲んでしまうと、酔い過ぎたり、記憶を無くしたりしちゃうので気をつけて下さいね。

ちなみに、ビールにソジュを入れたり、マッコリにサイダーを入れることを、「타서 먹다」「타서 먹어」『タソ モゴ』という言い方をします
「타다」は『乗る』という意味が一般的ですが、『日焼けする』や『混ぜる』という幅広い意味を持つ単語です。
お酒の席で、お酒やジュースを混ぜるときに、度々聞かれる言葉の一つです。

そして酔っ払って記憶を無くすことを、「필름이 끊기다」『ピィルミ クンキダ』とか「필름이 끊었어」『ピィルミ クノッソ』と言い、「필름」とはフィルムのことで、直訳すると、『フィルムが切れた』ということで、酔っ払って記憶を無くしたことを言います。
ドラマや映画でもたまに出てきますね。」

4、パジョンにはマッコリで!

韓国では雨の日はパジョンを食べる、というような言葉があるように、雨の日は刺身は食べず、パジョンを食べるという習慣があります。
と言っても、必ずしもそうというわけではなく、昔からの大衆文化のようなものなのですが、このパジョンにはソジュではなく、マッコリを飲むという習慣があります。

韓国では、マッコリとキムチも相性の良いセットとして選ばれるので、旅行の際は、昔ながらの現地の習慣に触れてみてはいかがでしょうか。
今では、若者のキムチ嫌い、キムチ離れも多くなって、そういった文化も薄れてきてはいますが。

以上、お読み頂き有難うございました。
皆様のお役に立てれば嬉しいです。
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ソウルでマッコリといえばグクスンダンの生マッコリです。
微発泡で大好きなマッコリです。


本場生マッコリの味「百年 生生マッコリ」
韓国伝統製法で作られた国内製造のマッコリも美味しいです。


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