決め台詞に「セイ!」を挟むと妙な一体感が生まれる。
夫がブラックペアンにハマっている。
そんなに面白いのかと思って、先日一緒にブラックペアンを見たのだが、ある意味面白いドラマだったので私は手を叩いて笑った。
それはドラマの途中で冷蔵庫にビールを取りに行った時に起こった。
二宮和也演じる主人公が、決め台詞を言ったのだ。
「腕のない医者は死んだらいい。」
なぜかそれがツボった。
私はそのセリフがたまらなく面白いと感じ、自分で思いつく限りのバリエーションで脳内再生させていたが、その中で1ついいことを思いついてしまった。
セリフの間に「セイ!」を挟めばこのドラマのファンは喜んでレスポンスしてくれるのでは!と思ったのだ。
そこで私はそのアイデアを早速実践すべく、ビールを片手に夫を呼びつける。
「腕のない医者は?セイ!」
「死んだらいい!」
私は夫のレスポンスにゲラゲラ笑った。ここまで予想通りに返事が来るとは思っていなかったからだ。
「やられたらやり返す!セイ!」
「倍返しだ!」
「ぼくは?セイ!」
「死にましぇん!」
「同情するなら!セイ!」
「カネをくれ!」
という、他愛のない遊びにハマったという話である。
ただし、出題によってはかなり世代が限定されるので、そこは相手を見つつ言ったほうがいい。