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カメラは乗り物、撮影は旅


「カメラと車選びはよく似ている」
と、自動車会社に勤める夫はよく言う。

マニュアル/オートマ →フィルム/デジタル
軽/大型 →コンデジ/フルサイズ
街乗り/長距離 →スナップ/風景写真

オプションフル装備して、ドラレコ前後に付けて、なんならタイヤも最高クラスのに履き替えれば、最近の軽自動車なら問題無く快適に走り回れる。

カメラもそのラインの一番いいレンズをずらっと揃えてフィルターも三脚もあれこれ揃えれば、コンデジでも遜色なく好きな写真が撮れる。

好きが高じて雪山や秘境に行きたくなったら
SUVの屈強な車に乗り替えるように
華奢なコンデジから堅牢な一眼レフに替えればいい

ハイスペックな最新スマホで上手に撮り遊んでいる人は
ロードバイクでどこまでも自由に出かけるフットワークの軽い人に似ている

「このカメラが私を色んな所へ連れていってくれた」とよく聞くけど
本当にそう。あなたが手に持ってるソレ、乗り物です。
新しい乗り物が手に入ると旅という名の撮影に出かけたくなるし。

最初は不安だから誰かと一緒に行く。
海外へ行く団体ツアーのように、まとまった金額さえ払えば、至れり尽くせりで難なく異国を味わって無事帰国できる。
撮影も同じで、最初の頃はよく仲間を誘ってみんなでお出かけした。わいわい騒げばなお楽しい。

ただし団体旅行は小回りが効かない。自由度も圧倒的に少ない。
景勝地を見る(撮る)だけで満足ならツアーもいいけど、誰かが撮ったものと同じ写真は嫌だ、と思ったら少人数旅行、または一人旅だろう

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仲間と一緒だったからこそ撮れた写真もある。
一人だったからこそ粘って撮れた写真もある。

一人旅の達人に不安や寂しさはないのか聞いたことがあった。
すると彼女は
「一人の方が独りじゃないのよ」
と目が覚めるような金言をくれた。
例えば4人で行ったらその中の語学に長けた人が現地の人と交渉しがち。
夫婦で行っても似たようなもので、どっちか旅慣れてる方が常にリードし、ついて行く側は伴侶以外とあまり話す事なく帰国する。

でも独りだったら色んな人に声をかける。もう必死で。

撮影も、独りでいる方が人に声をかけポートレートが撮りやすい。
旅行も、独りでいる方が現地の人が圧倒的に親切だ。

車はカメラに、旅は撮影によく似ている
あなたがもしカメラ選びに迷ったら
どの車にしようか、どんな旅に出たいか置き換えてイメージしたら選びやすいです。 どうぞ良い旅を…。


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