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お稽古の話(Windows 90.)

9/5 火曜日のゲキジョウにWindows 90.というので本を差し出しました。演じます。無職やアルバイトの人らの中で、唯一手に職を持った一般人を演じます。

チラシ表面
チラシ裏面

よし、宣伝ノルマ達成。

「僕は me が良かったのに」という掌編を書いて、その稽古をしてる。まだまだ夏で暑い。稽古開始時点で、暑さにやられてる。もしくは仕事で憔悴してる。健康ではあるが『元気』のゲの字もないのが、5人中3人はいる。
無職の洋介(演 ゆうぞう)、平井(演 徳丸一円)、福生(演 坂口弘樹)の腐れ縁三人衆がよそ様に迷惑掛けて焼肉をする、終わらない夏休みを描いた作品です。洋介の幼馴染に知恵(演 たつみ)がいて、ウルセェ馬鹿どもと時々殴り込んでくる。端的に書けばそのようなあらすじというのか、全体のストーリーです。
無茶苦茶に書きたいように書き散らかしてみてるがなんとなく人物造詣があって大きな話の流れがある。稽古の合間にどんな役なのかーと書いたのだからヒントを求められるが、そこまで人物背景を練りに練ってるわけでもないので、おおまかな関係性のイメージだけは投げる。稽古場の舵は取りたくないのも、集まる段階で伝えてるので煮え切らないこともあるが、答えは言わないし言えないとしてる。

なんやかんや、変化のキッカケになればと、どうでも良い思い付きだけは無責任に投げてみるのだが……

少人数故なのか、我がそれぞれしっかりあるなか、自分の思いを自分なりに好き勝手繰り広げては、演出の坂口氏が神妙に頷いている。誰かがこれしようというのに振り切って全力注ぐわけでもなく、思うまま感じるままに、喋って浮かんだことを演技に付与してみたり。出てない人が、その乗り方はちょっと人の褌利用するだけで小狡いから拾ったらアカンとか。誰かに作用するわけでもない、ただただ一人遊びが乱立してて、観察し合うかのような流れが生まれるのかなぁと思う。
自分も脇で立つのだが、本筋ではなく本当に脇でモブなので、何か到達点やら明確な取れ高のある絵面がある役ではない。四人の若者の背後にいて当たり前であり、普通の幸薄そうで、その陰りがそこはかとなく不穏なムードをポツポツ醸しでないものか。フワフワした言葉にならないものでどう背景を支えるか模索する。演じてても不安しかないので、いくつか見せたいキーワードや関係性の単語を並べて、そういう解釈の余白を残せるかどうか……試している。

あんまりに地の足ついてないことだけ書くとアレなのだが、執筆の参考にしてるのはドラマの池袋ウエストゲートパークだったりする。ハードボイルド要素皆無だけど。街で屯する真っ当に生きられない若者が馬鹿馬鹿しく、大事な物事へ真っ直ぐ向き合えない。そんなありふれた日常が垣間見えたら面白いのではないかと思う。

他の出演者らは何を考えるのだろうか……思い描いてるのか、気になって気になって、とてもじゃないですが夜しか眠れません。

ハイボールを味わう徳丸一円
左 ゆうぞう、右 坂口弘樹

これは全然稽古中ではなく、いつかの稽古後のラーメン会のお写真です。

おわり

生きる糧となります。喫茶のお茶代……ひいてはアレです、執筆のために頂戴いたします。つまり、ふへへへカフェインだ