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ミヤコから遠く離れて、みる

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ピンク地底人5号の執筆した、長編その2です。 見知らぬ土地の見知らぬ天井を見つめる少年と少女の物語。 修学旅行で京都を訪れた高校生たちの、宿泊する民宿の、消灯後の、およそ六畳半…
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「ミヤコから遠く離れて、みる」2

1. 夕飯明けの日はすっかり沈んで経った頃。長廊では芦屋が休んでいる。
   和室ではどこかの土産屋でストラップを購入し惚けている宗方。

宗方 生八つ橋ぃ~
芦屋 あー……
宗方 無駄に透けて、中身まで見えるとか。なんでこんなクオリティが高いわけさ
芦屋 生八つ橋、そんな好きだっけ?
宗方 今日が初めて

   宗方は一人でテンションが上がっている。

宗方 このメーカー絶対頭おかしいって。ウサ

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「ミヤコから遠く離れて、みる」1

舞台は京町家にある民宿の、六畳半程の和室。
和室内には5組の布団が敷き詰められており、余った箇所にはボストンバッグやキャリーケースが置かれている。奥には広廊があり、肘掛け椅子が二脚あり、間に小さな卓が置かれている。広廊の奥は出窓が面しており月明かりが差し込んでいる。

1. 就寝時間より少し前、既に床につく準備の男女。
   二人の距離は友人というには若干遠い間が空いている。

小春 夏、終わっち

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