鬱に勝ったと履歴書に書かせろ

私は精神障がい者、25歳で就活中です。
とある障がい者採用に落ちました。
それについて、思ったことを書きます。

私は今回の不採用でひどく傷付きました。
理由のひとつとして私のある意味特殊な自己肯定感の高さがあります。
私は大学1年生、18歳で鬱になり大学を中退しています。
18で鬱になり、25で就職活動出来るまで回復したんだから充分すごいだろ!という自負がありました。それくらい鬱には苦しめられたからです。のたうち回って、喚いて、泣いて、叫んで、生まれてきたことを後悔して、苦しみ、苦しみ、苦しみ抜いたけど自殺しなかった。今、生きている。これだけで百点満点だと思っていました。
けど今回の不採用で一気にマイナスを叩きつけられたのです。少なくとも私はそう感じました。
不採用。つまり、お前はいらないと言われた。そう感じました。就活は他人の物差しで測られることの連続ですが、前回も落ちたので、不採用が続いて苦しくなったのだと思います。不採用の理由はどっちもパソコンのスキルが全然無かったことだと思います。いわば戦力外です。鬱を抱えてながら一生懸命生きているだけでは足りなかったのです。まあ考えれば当然なのですが、傷付くものは傷付きます。もしテストで30点しか取れなくて友達に「バカ!」とからかわれたら、そりゃそうだとは思うけど悲しくなるものです。そういうことです。
そこの職場体験の1日目で、全然エクセルもパワーポイントも出来なくて悲しくなって泣きながら父に「18で鬱になったのが間違いだった。大学を出て、数年社会人として働いてから鬱になれば良かった」と訴えました。父がなんと答えたかは忘れたのですが、まさにそれを実感しています。私は18歳から学歴も職歴もなーんにも積み重ねていない、いわば浦島太郎の25歳です。普通25歳なら、高卒であれ大卒であれそこそこの職歴があります。一般的には。うつ病患者にはなんにもありません。ついでに、高校も文系進学コースだった18歳に一体何が出来ましょうか。今までは作業所などで優しい人に囲まれて社会を知らなかったのです。無能な25歳として社会に出て、不採用を叩きつけられてようやく実感しました。この世は辛い。
それでも7年間、鬱と戦い続け、やっと手綱を握れたことは私の誇りです。
私がやるべきことは、諦めずに就職活動を続けることでしょう。職業訓練という選択肢もあります。親もアラカンだし、自立する道を探らねば。

ただ、ちょっと悔しい。
私の特殊な自己肯定感『鬱を飼い慣らせている』が不採用によって曇らされたことが悔しい。御社の物差しでは私が鬱に必死で首輪をつけていることは関係なかったようですが、私はこれを一生続けていくのです。実際、飼い慣らすまで非常に苦労したので。ただ、実際に履歴書にそんなことを書く欄はない。自己PRにもあんまりならない。
ならば一生を終えた時、神様に提出する履歴書に『鬱と共にですが、なんとか、全てを走り切りました』と書いてもいいのではないでしょうか。

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