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ベアドゥと巡る春の函館-4-

函館山からのパノラマの絶景を楽しんだ後は宝来町の電停に徒歩で移動しました。
その時にいい感じのレトロな建物を見つけました。
函館山からだと十字街の電停に出るのが普通だと思うのですが、宝来町に向かって正解でした。
こういう運の良さとか勘の良さはある気がします。

こういう建物が街のあちこちに残っているのが函館の良さですね。
2枚目3枚目の蔵造りの建物は小樽の今はなきレストラン海猫屋を彷彿させます。
こちらの建物もレストランだかカフェに使われているようです。
次に訪れたいお店になりました。

宝来町から市電でホテルに戻り、チェックイン。
荷物を朝預けた時に手続きは済んでいたので、荷物を入れ替えたりコートを羽織るためですけど、ちょっとひと休みもしたくて。

お部屋は7階の海側でした。
窓が少ししか開かないのが残念すけど、港が見えるお部屋で嬉しかったです。
今回は函館駅前のホテルリソル函館に泊まりました。
ホテルでひと休みした後は再び市電に揺られて函館どつく前に向かいます。
ここも前回訪れてお気に入りになったエリアです。
小樽港に似た雰囲気のレトロな一角です。
観光客もほとんどいないことも好きな理由のひとつかな。
ここで降りる観光客のほとんどは外人墓地に向かいます。

終点の函館どつく前電停

とりあえず記憶を辿りながらお気に入りの場所に向かいました。

最近の工場にはない味わい深い建物と会社名のプレートですね。
中に入れないのは残念ですけど、工場見学とかあったら絶対に行きたいです。

結構長い倉庫です
が、半分以上建物の前に路上駐車のクルマがあったので、全体を撮れないのが残念
手前の小さな建物は以前はお店に使われていたみたい
屋根のフォルムや扉のバランスが素敵な建物
何かの建物の換気口の部品でしょうか
錆びと閂は大正義

函館と言えば金森赤れんが倉庫がレトロなエリアとして人気ですけど、そこに前回着いた瞬間に、これはあたしの好きなレトロじゃないと悟りました(笑)
あたしの好きなのはこう言う観光客向けじゃないレトロです。
多分ここには観光客はわざわざ来ないと思います。
小樽でも有名な運河や北一硝子とかルタオがあるメルヘン通りエリアは一度行ってもういいですってなりましたし。
小樽でも必ず足を運ぶのは小樽港です。
あそこも古い倉庫や工場が残っていて本物のレトロ好きには堪りません。

函館どつくエリアを後にして外人墓地の方に向かう途中で猫ちゃんたちと遭遇。
港街だから猫に会えると期待してましたけど、期待通りにちゃんと居てくれました。

人に慣れてるので写真を撮ろうとすると足元に寄ってきてしまい、却って撮りづらくなるのは藍島と一緒でした。

ご飯をねだっている猫ちゃんたち。
多分地域猫だと思うのですが、ちゃんとお世話をしてもらっているみたいで良かったです。

ロシア人墓地の墓碑。
ロシア語を習っているポリナさんに見せたら、今では使っていない古いロシア語だそうです。
本当はここもゆっくり回りたかったのですが、時間がなかったので通りすがりに写真を撮るだけで終わってしまいました。
この近くには旧ロシア領事館もあります。
中には入れないのですが、外からだけでも見たかったです。
今ロシアが好きとか興味があるとか言うと非難されそうなご時世ですけど、政治と文化は別物です。
早く戦争が終わり平和が戻ることを祈らずにはいられません。

たどり着いたのは外人墓地の先にある「ティーショップ夕日」でした。
その名の通りに夕日が眺められるカフェで、明治時代の函館検疫所の建物をリノベーションしたお店です。
函館どつく前電停からは徒歩15分くらい。
窓際のカウンター席に座ると、お天気が良ければ対岸の山に沈む夕日も望める最高の贅沢が味わえます。
メニューはほぼ日本茶と和菓子と言うのも珍しいですよね。

冷ほうじ茶とお饅頭をいただきました。
函館どつくから歩いてきたのと、お天気が良くて少し暑かったので、冷たいお茶にしました。
3日間の中で最もお天気に恵まれる予報だった初日に訪れようと、スケジュールに入れました。
おかげで見事な夕陽を見ることが出来ました。
晴れて良かったです。

日没が近づくとオーナーさんがこれから前の扉を開けますので外に出て夕陽をご覧くださいとおっしゃってくれて、もちろん外に出て海の近くで沈みゆく夕陽を堪能しました。
その時に近くにいた女子と言葉を交わしたのがきっかけになり、席に戻った後も函館のカフェ情報の交換をしました。
彼女は道内出身で今は函館に住んでいるそうで、あたしはcafe D'iciのことを話したら知らなかったそうで、是非行きたいと言ってくれました。
彼女からは入舟漁港にある「のらいぬ」の詳細な情報を教えてもらったのですが、結局時間がなくて行けなかったのが残念です。

ここは日没で閉店なので、そろそろお会計をと思ったら、オーナーさんが「最後までいてくださったので、これからおふたりにオルゴールをお聞きいただこうと思います」と、奥のお部屋に案内してくれました。
アンティークなオルゴールの音色はなんとも言えない深いもので、デジタルの音楽では味わえない音を感じました。
特別にサービスしてもらえて感激です。
感動のあまりオルゴールの写真を撮り忘れましたけど、あの音が聞けたことで満足しました。

歩くとちょっと遠いですけど、わざわざ訪れる価値のあるカフェだと思います。
たとえお天気が悪くて夕日が見れなくても、古い建物と美味しいお茶を楽しめれば良いと思います。
お話しした女子は地元民なのでマイカーで来てたのですが、帰りは途中まで乗せてもらえるかなと、ちょっと期待してましたけど、残念ながら乗せてくれませんでした。
思い切って自分から言えば良かったのかも知れませんけど、まぁそんなこともあるさってことで。

クルマに乗れなかった代わりに、暗くなリつつある帰り道、往きに出会った猫ちゃんたちとまた会えました。

こんな素敵な写真も撮れました。
歩いた甲斐があります。

夜の市電に揺られてホテルに一旦戻りました。

5に続く。

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