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【環境考察】ポケカ スターバース環境考察【ぼる杯】


はじめに


初めまして。新潟でポケモンカードを楽しんでいる

ピンク(@KingOfNidoran7)と申します。

今回2022年1月14日のレギュレーション変更、ならびに新弾スターバースの発売後に行われた「ぼる杯」という、新潟のポケカプレイヤー
「ぼる(@QLtog4)」さんが主催する32人規模の自主イベントに参加するにあたり、スターバースのカードリスト公開から今日まで、自分なりに新環境の考察と、そこから友人の「いまか(@4SyLQ4pCAu6UvPO)」さんと検討・コンセプト共有し、二人とも上位8人の決勝トーナメントに進むことのできた「雪道白馬アルセウス」デッキの解説をnoteで公開してみようと思います。


長くなったので、【環境考察】と【デッキ解説】の二つに分けました。

こちらは【環境考察】の方になります・良ければ【デッキ解説】もご覧ください。

至らぬ点も多いとは思いますが、読んでいただけると嬉しいです。

※本noteでの環境とは2022年1月14日から2月3日までの、ポケモンカードゲーム「スタンダード」レギュレーションでの環境を指します。

※本noteではポケモンカード界隈で使用される略称も使用します。



レギュ落ちによる新環境考察


それでは「スターバース環境」について。

1月14日のレギュレーション変更により、Cマークのカードがスタンダードレギュレーションで使用できなくなり(以下、レギュ落ち)、「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」(以下、三神)と悪タイプの「ガラルファイヤーV」を組み合わせた「三神ファイヤー」や、特性「バッテリー」をもつ「デンヂムシ」を採用したルールを持たない(以下、非エク)「クワガノン」が環境からいなくなりました。

これにより、「ゲノセクトV」によるドローや「カミツレのきらめき」によるエネルギー加速などで安定感は高いが、「三神ファイヤー」「クワガノン」デッキにやや不利だった「ミュウVMAX」デッキの立ち位置が良くなりました。

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この「ミュウVMAX」はデッキ構築やプレイングが固まりつつあり、強力なデッキということもあって、今後はさらに使用するプレイヤーが増えるでしょう。それにともない、このデッキのメインである「ミュウVMAX」に対して弱点をつける「悪タイプのポケモンを主軸としたデッキ」を選択するプレイヤーも多くなりそうです。

以前も「ミュウVMAX」対策として悪タイプを採用するデッキは多かったのですが、対策の対策として「ミュウVMAX」側には弱点を消すことのできる「ウィークガードエネルギー」を採用したデッキ構築がほとんどでしたが、このカードもレギュ落ちしたため、「ミュウVMAX」側は悪タイプに対して対策がしづらくなり、より「悪タイプデッキ」が対策として機能しやすくなりました。

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また、サイドを1枚ずつしかとられず、Vポケモンに対してサイドレースで有利な非エクポケモンがメインのデッキも、天敵であった技「オルタージェネシスGX」をもつ「三神」がレギュ落ちによりいなくなったことで、さらに活躍できる環境になりました。

この非エクポケモン主体のデッキに対して強いと言われるデッキには、「三神」以外だとバトル場だけでなくベンチにも技のダメージを与えることで、Vポケモンと比べHPの低い非エクポケモンを複数体同時に倒すことが可能で、サイドレースで不利を取りづらい「連撃ウーラオスVMAX」や、「サンダースVMAX」のデッキがあります。

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これらのデッキは、天敵であった特性「ベンチバリア」を持つ「ミュウ」もレギュ落ちによっていなくなることで活躍が増えると思われましたが、「スターバース」に「ベンチバリア」と同じ効果の特性「なみのヴェール」を持つ「マナフィ」が登場したことによって、日本の環境より1足先にレギュ落ちがあったPTCGOを始めとする海外環境ほどの活躍は出来なそうです。
また、この「マナフィ」は単なる「ミュウ」の再録というわけではなく、技の汎用性が下がった代わりにHPが「ミュウ」よりも10多い70となっており、「ミュウ」対策として多かった、ダメカンを20づつ乗せる特性「クイックシューター」を持つ「インテレオン」を複数体ベンチに展開し、「ベンチバリア」では防げないダメカンを乗せる効果によってミュウを倒すプレイングがしづらくなっており、「ミュウ」の強化版ともいえるポケモンとなっています。

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・とても強い「ミュウVMAX」デッキに弱点を付ける悪タイプ

・苦手なデッキが減ったことによって活躍しやすい非エクポケモン

このふたつの要素も持ち合わせたデッキとしてこれから活躍しそうなデッキが、1エネで打てる技「アサルトゲート」を持つ「フーパ」と特性「じゃあくチャージ」によって、自身でエネルギーを加速し、試合後半は高い打点を出すことも可能な「ガラルファイヤー」を採用した「フーパファイヤー」デッキです。

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フーパ」の技は弱点をつけないものの、1エネで90打点とコストパフォーマンスがたかく、「ミュウVMAX」側の非エクアタッカーである「メロエッタ」を倒せることから、他の悪タイプ主軸のデッキでも採用が増えると思われます。

さらに、「ガラルファイヤー」は自身の特性でエネルギーを加速することで1ターンで起動でき、最高打点270とかなり強いワザを持つポケモンで、サイドを3枚とられていれば「ミュウVMAX」を弱点込みでワンパンできます。まさに「ミュウVMAX」デッキを倒すために生まれたデッキタイプと言えます。

また非エクポケモンでは、これまでの環境でも強かったワザ「れんげきテンタクル」をもつ「カラマネロ」のデッキも、青天井火力を出せ、手札さえかみ合えばVMAXポケモンでさえ1回の攻撃で倒せる可能性もあり、非常に強力なデッキです。

他の非エクデッキの候補としては、「ガラルファイヤー」と同じく取られたサイドの枚数でワザの打点が上がる特性「かじばのパワー」を持つ一撃の「エースバーン」や、トラッシュにサポート「ダンデ」を送ることで打点の上がる技「キングブレイズ」を持つ「リザードン」、スターバースで登場した場の進化ポケモンの数によって打点の上がる技、「エボルプレス」をもつ「ドダイトス」などもいますが、2進化ポケモンということもあり、たねポケモン主体の「フーパファイヤー」や1進化ポケモンの「カラマネロ」デッキほどは安定せず、プレイングも難しいのでそこまで数は増えないでしょう。

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「アルセウスVSTAR」について


ここからは、「スターバース」の看板ポケモンである「アルセウスVSTAR」について考察した内容を書いていきます。

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アルセウスVSTAR」の一番のポイントは何と言っても新ギミックであるVSTARパワー「スターバース」です。1度の試合に1回しか使えないとはいえ、山札から好きなカードをなんでも2枚持ってこれるという無限の可能性を持った特性となっています。

また、技「トリニティノヴァ」も強力で、無色エネルギー3つで200ダメージを与えつつ、自分のVポケモンにどんなタイプのエネルギーでも加速でき、これまでエネルギー供給に課題のあったデッキにとっては喉から手が出るほど欲しかったワザです。

この技は、与えるダメージが減るとはいえ、1枚で無色2個分のエネルギーとなる「ダブルターボエネルギー」や、その減った打点を補う「こだわりベルト」によってさらに強く使いやすくなっていて、なんならこの2枚を「スターバース」で持ってくることもできます。

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まさに1体で完結しているポケモンと言えますね。

環境的な立ち位置もとても良いと考えています。「アルセウス」の弱点である闘タイプのポケモンは、超タイプが弱点であることが多く、「アルセウス」の対策で闘タイプのデッキを選択すると、環境トップの「ミュウVMAX」に弱点を突かれるので、闘タイプのデッキが選択しづらくなっており、結果アルセウスが弱点で倒されることは多くはないでしょう。

さらにHPも280とVポケモンよりも多く、倒したとしてもサイドが2枚しか取れないので、サイドレースでも不利になりづらいです。

例えば非エクデッキとの対面を考えると、非エク側がVMAXを相手にした場合、2回の攻撃で倒せればサイドを3枚とれ、こちらは2体倒されてもサイドが2枚しかとられないのでサイドレースにおいては有利と言えますが、「アルセウスVSTAR」に対しては2回の攻撃で倒したとしてもサイドを2枚しか取れず、非エク側のサイドレースでの優位性は少ないです。

そんな単体性能が非常に高いアルセウスですが、ここからは「アルセウスVSTAR」と組み合わせて強そうな他のポケモンはどんなポケモンか?について考えていきたいと思います。

・これまでエネルギーを加速する手段がなく、使いづらかったポケモンV

・場にエネルギーを加速することがメリットとなるポケモンV

この辺りが条件になりそうです。

一つ目の条件でいうと、2色のエネルギーが必要なドラゴンタイプのポケモンVである「レックウザVMAX」や「ジュラルドンVAX」、相手の手札を見てから1枚デッキに戻せる強力な技を持ちながら、同じタイプにエネルギー2つで高打点の技が使える「ムゲンダイナVMAX」がいたことであまり活躍できていなかった、「カラマネロVMAX」などがあげらます。

二つ目の条件だと、場にあるエネルギーの数で技の火力が上がる「こくばバドレックスVMAX」やスターバースで登場した「ライチュウV」、さらには技を打つ時にエネルギートラッシュが必要な「はくばバドレックスVMAX」なども技を連打しやすくなり、相性がいいです。

このように「アルセウスVSTAR」と相性がいいポケモンVは上げればきりがないです。アルセウスモテモテですね。

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このほかにもアルセウスから攻撃し始め、相手ポケモンのタイプによってエネルギーの加速先を変え弱点をついて戦う、いわゆる「バレット」タイプのデッキも作れそうです。

好きなカードを持ってこれて、好きなタイプのエネルギーを加速できる「アルセウスVSTAR」は間違いなく今後の環境デッキでも強い立ち位置になり、他のデッキはまず「アルセウスVSTAR」デッキとしっかり戦える構築にすることが求められていく、そんな環境になりそうです。

「ミュウVMAX」と「アルセウスVSTAR」の相性


この環境で強いデッキとして、「ミュウVMAX」と「アルセウスVSTAR」を上げましたが、この二つのデッキ同士の相性はどうなのでしょうか。

個人的には、若干ですが自由度が高く、例えば「ミュウVMAX」の弱点である「悪タイプ」のポケモンを採用したり、「スターバース」を使った後に「ミュウVMAX」側のドローソースである「ゲノセクトV」を止めることのできる「頂への雪道」を採用できる「アルセウスVSTAR」の方が有利ではないかと考えています。

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また、「ミュウVMAX」が「アルセウスVSTAR」のHP280を出すには、わざ「テクノバスター」の210+「パワータブレット」or「こだわりベルト」が合計3枚以上必要となり、要求値が高いです。

ミュウVMAX」側の「アルセウス」対策として「いにしえの墓地」を入れてダメージを調整し、タブレット等の要求を減らす構築も考えられますが、スターバースでスタジアムを持ってきて、エネルギーを貼る前に「いにしえの墓地」をトラッシュされるとダメカンを乗せることができないので、ミュウ側は別の対策が必要になります。

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これに対して「アルセウスVSTAR」側は、「ミュウVMAX」を一撃で倒すことはできませんが、「ミュウVMAX」デッキの必須カード「ゲノセクトV」のHPが190の為、ダメージを軽減する特性「ねっけつレッスン」の「オドリドリ」がいても「ダブルターボ」+「こだわりベルト」のわざ「トリニティノヴァ」210打点を耐えることができないので、「アルセウスVSTAR」側は「ゲノセクトV」を狙っていくプレイングが基本になります。 

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以上が大まかな環境考察です。


「ミュウVMAX」デッキ解説


さんざんこのデッキについて書いてきたので、少しだけ「ミュウVMAX」デッキの解説と自分の使っているレシピを記載させていただきます。

ミュウVMAX

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めっちゃ強くて安定する、現環境トップメタのデッキです。

バトルVIPパス」を使えた時の展開力、「ウッウロボ」による上振れ、1回での手張りで「ミュウVMAX」が技を打てる「ダブルターボエネルギー」、そのデメリットを消しやすい「パワータブレット」「こだわりベルト」等、レギュ落ちによる影響が少ないどころか相対的にも絶対的にも強化をもらっており、プレイングや構築が他デッキに比べて固まりつつあることから、使用者は今後も最も多いと思われます。

反面、他のプレイヤーもこのデッキを意識してデッキ構築をするので、今回のレシピは「ゲノセクトV」の特性を止める「頂への雪道」の対策として特性でスタジアムをトラッシュできる「バケッチャ」を採用し、かつスタジアムも多めに3枚採用しました。「スマホロトム」の採用も試しましたが、かみ合う場面が少なかったため断念。

スタジアムは種類をばらけさせることで、張替によって手札を減らせるようにしています。(ただしスタジアムは1ターンに1回しか張れないので注意です)

また、後攻1ターン目に「メロエッタ」の技「メロディアスエコー」を使って相手のVポケモンを倒せた時の勝率が高いことから、よりその成功確率を上げるため、欲しいサポートを確実に持ってこれる新登場の「ネオラントV」も採用しました。

場に出た「バケッチャ」や「ネオラントV」は、「崩れたスタジアム」で自らトラッシュに送ることができると、再度その枠にフュージョンポケモンを展開でき、「ゲノセクトV」の「フュージョンシステム」でのドロー枚数の確保もできます。

また、採用が分かれる特性「ねっけつレッスン」の「オドリドリ」も「メロエッタ」が「アサルトゲート」の「フーパ」の攻撃を耐えるようになるなど、活躍する場面が多いので採用しています。

苦手な悪タイプのデッキにも「メロエッタ」を押し付けながらであればある程度戦えるので、やはりアタッカーを切り替えながら戦えるこのデッキは文句なしのトップデッキです。

ですが、その分対策を講じられることも多いので、今後の「ミュウVMAX」デッキは、いかに対策の対策ができるかが課題になります。

(今回のイベントは下位スイスドローに行くとデッキ変更が可能だったので、そうなった場合このデッキを使おうと思ってました)


おわりに


ここまで読んで下さりありがとうございました。

繰り返しになりますが、良ければ【デッキ解説】もご覧いただけると嬉しいです。

今後も新潟を中心にポケモンカードを楽しんでいこうと思いますので、大会やジムバトルで当たったときは対戦よろしくお願いします。


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