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2020/06/26 高野寛参加配信ライブ《TUFF.TOKYO》@晴れたら空に豆まいて(代官山)

今夜のライブは、自分が高野さんのライブを好きであることを実感するものだった。大好きだ。

新型コロナ感染症の拡大により、音楽文化の発信拠点であるライブハウスは今、大きな転換期を迎えようとしています。ミュージシャンはオーディエンスの前で演奏する場所を失い、ライブハウスは存続をも危ぶまれている状況の中、それぞれのライブハウスが持つポテンシャルをフルに活用し、ミュージシャン・ライブハウス・オーディエンスの輪を新しいシステムでつなぐ新たな音楽エンターテイメントを追求します。
ーー主催者HPより http://www.tuff-beats.com/topics/news200601.html

このような趣旨のもと、配信ライブ《TUFF.TOKYO》が開催された。参加ミュージシャンは、Nao Kodama×Kan Sano / Shin Sakiura / 高野寛の3組。あいにく仕事で帰宅が遅くなり、わたしが見られたのは、高野さんの2曲目から。クラウドファウンディングのリターンとして映像・音源をあとから受け取ることになっているので、他の2組については後ほど見るつもりだ。

高野さんのライブなのだから、会場で楽しみたい気持ちは山々だが、映像も音も非常にクリアで、画面越しに観ることのストレスは全然なかった。いつのまにか様々な配信に慣れてしまって、画像にしろ音声にしろノイズが入ることへのストレスも減っているように感じる。しかし、画面越しで集中しきれないとはいえ、演奏に心を寄せるにはやはりクリアな音とスムーズさは不可欠だ。

高野さんの演奏はアンコール1曲を含め、全10曲。セットリストは友人が書いてくれた。

01 魔法のメロディ
02 海抜333mからのスケッチ
03 Stay Stay Stay
04 夜の海を走って月を見た(ピアノ弾語り)
05 (それは)music
06 Wanna be
07 もう、いいかい
08 風をあつめて(はっぴいえんどのカバー)
09 夢の中で会えるでしょう
encore
10 ベステンダンク

久々に観る高野さんのライブで、最初に聴いたのが一番好きな曲「海抜333mからのスケッチ」だったというのが嬉しかった。街も暮らしも人も変わってゆく、そのことを歌うこの歌の意味が、こんなに胸に迫るようになるとは思わなかったけれど、とてもとてもよかった。

派手なパフォーマンスで聴く者を絡めとるような演奏ではないけれど、静かに熱い。それが、冴えるギターや歌詞の端々に表れていたように思う。「Wanna be」のギターが特に格好よかった。

演奏の合間にはにかむように笑う。高野さんの好きな姿が見られたのも嬉しかった。今夜のイベントでは、人数限定で会場でライブを楽しむひともいたので、高野さんにとっては4か月ぶりに観客のいる前での演奏だった。そのことについて、高野さんは「僕たちは拍手がないとだめなんです」と話していた。

会場で高野さんの歌に浸れる機会がいつになるのか分からないけれど、画面越しでは拍手の音は届かないから、そのうちきっと会場で会えることを願って、待っていよう。


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