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2020/06/11 全員でないにしても/これからのありかた

今週いっぱいは分散登校・オンライン授業の体制を取る勤務校。時間割と登校日の兼合いで、今日ようやく自分の担当科目で学年の生徒たちと対面することになった。同じ教科の別科目の人の授業サポートには入っていたけれど、自分の担当科目では今回が初めて。とはいえ担当3クラス同時展開なので、教室につきっきりとはいかず、ずっと巡回する。

今週で菊池寛「形」の学習が終わるので、今回と次回はまとめの回。こちらからの講義ではなく、生徒がこれまでの学習の内容を踏まえて、内容を整理し、自分の考えを文章にする取り組みが中心だ。課題とは別に、評価とは関係のない授業の感想も提出してもらった。これまでの授業をどんなふうに生徒が受け止めてくれているのか訊いてみたかった。

授業の感想は概ね好意的なもので、少しほっとした。もちろん国語が苦手だったり嫌いだったりする生徒もいるし、こういう感想提出の際にはその層の声は見えにくい。だから、そういう見えにくい声は教室の中で自分で拾う必要がある。ただ、ここ2か月余りのオンライン授業は、対面でない分手応えを感じにくかったので、全員でないにしても生徒の感想を聞けたのはありがたい。

わたしは授業の中で文章を書く取り組みを意識して取り入れている。そのことをわざわざ生徒に伝えることはしていなかったのだけれど、生徒の中には、去年までの授業と比べて気がつき、それを自分に必要なものとして捉えられていることを書いてくれた者もいた。これはかなり嬉しかった。

オンライン授業は今週まで。来週からは通常の時間割での授業に戻る。ただ、休校以前と全く同じにはならず、ここ2か月の取組みを踏まえた新たな形で進めざるを得ない。果たしてどうなるか。これからのありかたの模索は、今年一年もしくはそれ以上緩やかに続いていくだろう。以前よりも手段も選択肢も、各方面のニーズも多様になっているからこそ、唯一の最適解を得るというような話にもならないし、教員の学びや考える力が試されるのだと思う。難しい!


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