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2020/06/24 ペンギンのマスク/セキグチ君は人気

中3の授業後、ある生徒が「よかったら使ってください」とマスクをくれた。それは彼女のお母さんお手製のものだ。同じ生地のものを彼女が使っていて、それを随分前に「かわいいね」と褒めたことがあったのだが、まさかこんなふうに贈り物としていただくなんて考えもしなかったから驚いてしまった。でも、心遣いが嬉しい。授業後、同僚に見せびらかす。

午後、別のクラス。
白板に「セキグチ君」と書いてあるので、ティーチャー・ステーション(TS)で待機しているセキグチ君を教室に連れて行く。彼に授業を見学してもらう。生徒、笑う。
授業後、質問のために生徒が寄ってきたのがきっかけとなり、集まってきた数人の生徒がセキグチ君のモフモフ具合を楽しんだ。男子も女子も撫でてみたり、抱っこしてみたりして結構嬉しそうにしているのがかわいかった。

セキグチ君については、早くから注目していた生徒が時々彼に会いにTSへ訪ねてきていた。ひとしきりめでたら彼女たちは教室にもどってゆく。教えていない学年の生徒が来ることもある。
また、年配のある先生がTSを通りかかるとき、同僚たる我々教員だけでなく、わざわざ「セキグチ君、こんにちは」「セキグチ君、さようなら」と声をかけてくださる。その挨拶のチャーミングさに先輩もわたしも毎度きゅんとしてしまうのだ。

老若男女問わずに愛されるセキグチ君は偉大。


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