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2019/11/19 ペンギンとタピオカ

朝礼の後、お向かいのクラスの生徒が訪ねてくる。昨日発表になった入試の結果を報告に来てくれた。その時に「クリスマス限定でめっちゃかわいいのを見つけてん。自分のも買ったからおそろいになったけど」と言って、贈られたのはLUSHのペンギン風呂敷。ポップですごくかわいい。何より、そうやって「いいの見つけた」「これをあげよう」なんて考えてくれることが嬉しい。そういう気持ちに見合うだけのことをらしてあげられているのか心許ないけれど。

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放課後。推薦入試の面接練習などして落ち着いたところで教室を覗く。自習している生徒が数名。しばらく入試対策の話をした後、教室にいた生徒たちととりとめのない話をする。

それで分かったのは、タピオカドリンクのこと。彼女たちはわたしが思っていた以上に飲み比べなどしているらしい。製法にも詳しい。やはり好きなものには自然と詳しくなるものなのだ。おいしいものとそうでないものとの違いや、おすすめの店などを教えてもらった。外側から見ているだけでよく知らないことについて、それを好きだと思っている人から話を聞くのはおもしろい。タピオカにはまったく興味がなかったけれど、一度試してみてもいいかなと思った。「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。」(『徒然草』第52段)とはよく言ったものだ。

帰り途、生徒に救われているなと改めて思う。今朝の彼女も、放課後のクラスの生徒たち、あるいは彼女たち以外にも昼間にあれこれ話しに来てくれた生徒たち。頼りなくても力になりたいと思いながら、力をもらってばかりだ。日々悲喜交々あるけれど、もらった力のおかげで明日を迎えられている。

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