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2020/05/14 ダンスの記憶/楽しいを見つけるのは嬉しい

ダンスの記憶を遡る。

一番古い記憶は幼稚園。小学校に併設されて、校長が園長も兼ねる幼稚園だった。幼稚園の演しもので、アニメ「日本昔ばなし」のエンディング曲《にんげんっていいな》に合わせて踊った。どのようなものだったかは記憶にないけれど、幼稚園以外でもテレビで流れるのに合わせて踊ったりしていたと思う。

小学生のわたしは、大人になった今よりもずっと勤勉だった。
3年生か4年生の時分、体育祭で披露する学年種目にダンスがあった。音楽は好きだけれど、運動能力もリズム感も大してよくはなかったので、学校だけの練習では自信がなくて、家でもひとりで練習をした。家にアニメの主題歌集のカセットテープがあり、その中にダンスで使用している曲が偶然にも収録されていたからできたのだった。
曲は「君は流れ星」。アニメは見たことがないけれど、サッカー少年のアニメ「がんばれ!キッカーズ」の主題歌だった。(このたびyoutubeで検索してみて、西村知美さんが歌っていると知りました。)
西陽の射す部屋で、カセットテープから流れる音に合わせて練習したそのときの部屋の感じだけ今でもよく憶えている。

母がディズニー映画とミュージカルを好んだ影響を、わたしは大いに受けている。
幼い頃からディズニー映画を観て、ディズニーランドは開園の年から5年に一度家族旅行で連れってもらって育った。アトラクションも好きだけれど、色んなパレードやショウが観られるのが嬉しかった。
中学生の頃、衛星放送のWOWOW加入がきっかけで、ジーン・ケリー主演の映画『雨に唄えば』(1952)を見た。そこから歌とダンスを観ることが大好きになった。今でもジーン・ケリーは大好きな俳優の一人だ。『錨を上げて』(1945)のジェリーマウスとの共演シーンしかり、ジーン・ケリーが画面に登場すると、そこはもうハッピーとキュートの嵐だ。かわいいが過ぎるとはこういうことを言う。
ちなみに、『錨を上げて』のジェリーマウスは自分がダンスができないので、国民にダンスを禁止した王様として登場する。ジーン扮するジョゼフは王様に抗議するためにお城に乗り込み、王様にダンスの楽しさを教える。本当に素敵なので観たことがない人にはぜひ観てもらいたい。

そのあとは、特に自分の体験として記憶に残るものはなく、次はライブ通いが始まった高校1年生。
中学3年生の冬に高野寛ファンとなり、高校1年4月から高野さんのライブに通い始めた。当時はライブハウスでのライブが中心だったから、リズムに合わせて踊ったり、歌ったり。学校で習ったのとは異なるダンスがあることを知るのが嬉しかったし、楽しかった。もちろん、ステージパフォーマンスとしてのダンスではなく、音楽に身を委ねる、そういう踊り。

で、なぜダンスかというと、今日家で踊ってみたら楽しかったという話なのだ。いい年した大人がと笑わば笑え。
先日うっかり出会ってしまった信長と蘭丸「敦盛2011」とAKR四十七フィーチャリング吉良「討ちたいんだ」「ゲンロク・アコージケン」を観ていて、一緒に踊ったら凄く楽しかったのだ。特にAKR。
簡単そうに見えても実際に身体を動かしてみるとこんなにできないものだと知ったり、歌いながら踊れる俳優たちに感心したり、そういう発見がおもしろい。

まさかこんな展開になるとは自分でも思わなかった。
スポーツジムが再開したら、ダンスプログラムに参加してみるのもいいかもしれない。

楽しいことを見つけるのって嬉しいね。


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