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2020年、良かったこと

前書き

2020年という年は全国あるいは世界的に暗い雰囲気が強く、少し落ち着いてきたかなと思っても息苦しい日が続いている…と思います。
なんとなく暗い雰囲気のまま新年を迎えるのは癪なので、今年あったポジティブなモノ・コトを書き留めておこうと思い立った次第です。
上述の通り、個人的な体験や私見による文章であることをはじめに断っておきます。ご了承ください。








劇場アニメ「海辺のエトランゼ」に心奪われる

まずはPVをご覧ください。

「特別じゃない、ただ恋をしている。」
このフレーズはアニメ公式サイトにも使われていますが、本作品を簡潔に表現するのにぴったりの言葉だと思います。
ボーイズラブというよりは、ただ単に「(男の子)2人の恋」。
ふとした瞬間に恋に落ち、やがて結ばれたいと願うことは誰にとっても起こり得ることなのだと、この映画を観てそんな風に思いました。

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(※画像は公式サイトより)

海辺のエトランゼは単行本全一巻のボーイズラブコミックで、本映画も同様のエピソードを映像化したものになります。また現在は直接の続編である春風のエトランゼが連載中です(2020年12月時点)。

私は普段ゆるい日常系4コマだったり、スポーツや戦いがウリになるような漫画を読んでいるので、恋愛作品はともかくボーイズラブには媒体を問わずほとんど詳しくありません。
好みの問題ではありますが、個人的にイメージするBLというジャンルの、パキッとした線のキャラクターデザインが
得意じゃないというのも要因ですね。

そんな中、何かしらの映画を観に行った際の予告で本作のPVを目にし、「あ、これは好きなタイプだな」
と感じたことを覚えています。
ということで、2020年もアニメ・洋画を中心にいくつか映画を観てきましたが、特に印象に残った作品として「海辺のエトランゼ」をご紹介させていただきます。

※以下、直接的なネタバレは避けますが、初見で楽しみたいという方は
ご注意ください。




あまりBLという文化に明るくなく、また敢えて積極的に触れてこなかった私が本作に惹かれたのは、「豊かに表現された視覚的要素」が大きいのだろうと思います。

沖縄の離島を舞台にしており、花や木々などの固有の植生、砂浜や海はもちろん、建物までもが鮮やかな色彩で描かれ、その中で営まれる人々の生活。それらが見せる表情は、朝と夜とで全く異なる色をもって示されます。

また公式Twitterでも宣伝されているように、食卓を囲う登場人物たちのやり取りだけでなく、食事そのものへのこだわりもみっちり詰まっているのが特徴です。

このような背景だったり美術的な要素を取っ掛かりにしていたからか、上映中もあまりBLらしさを意識することなく鑑賞できました。
”そういう”シーンがある度に、そういえばこれはBLだったな、と改めて認識していたくらいです。

沖縄に住んでいた経験がないうえアニメ映像かつボーイズラブということもあって、私にとって本作はファンタジーに近い位置づけなのですが、
細やかに描かれた日常生活の中には確かな説得力・そこにいるというリアリティがあり、十二分に感情移入してしまいますね。

美術に関してはパンフレットに監督および美術監督のコメントがありますので、如何にこだわって作られたものか気になる方は読んでみてください。
まだ手に入るのかは分かりませんが…。

また視覚的なところで重要なキャラクターはといえば、作品全体の監修およびキャラクターデザインを原作者の紀伊カンナ先生が担当していることもあり、あまり人を選ばないであろう、柔らかな印象を与える仕上がりになっています。
活発にみえるキャラもクールそうなキャラも色々な表情を見せてくれるので、ちょっとした会話をしているだけでも楽しめるかと。

鑑賞後に電子書籍で原作を購入しましたが、小さなコマまで描き込まれた
街並みや自然にはつい画面をピンチアウトさせて確認したくなりました。
これに音と色を付けて動かさなきゃいけないなんて、アニメスタッフも大変だっただろうな…。

物語としては、同性愛者であることから過去にトラブルがあり苦悩を抱える小説家の卵「橋本駿(CV.村田大志)」と、両親を喪い孤独に苛まれていたところを駿と出会った少年「知花実央(CV.松岡禎丞)」を中心に
ストーリーが展開していきます。

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左から橋本駿、知花実央
(※画像は公式サイトより)

キャストの熱演も素晴らしく、ため息だったり、セリフの終わりに吐き出した空気が抜けていく音など、言葉以外の部分を堪能できたのは劇場ならではですね。
観客へダイレクトに意思が伝わるモノローグもありますが、立ち振る舞いや間の取り方、カット割りで心情を表現している点も行間があって好みです。
特に本作の場合、劇的で、誰が見ても分かりやすい画的な転換がないので、観客自身がリアルタイムに補完しながら視聴するのが大きな楽しみになるのではないでしょうか。

その他にも駿の幼馴染で北海道からやって来た「桜子(CV.嶋村侑)」や、駿たちと同じく同性パートナーである「絵里(CV.伊藤かな恵)」「鈴(CV.仲谷明香)」等、脇を固める女性陣の役回りも注目です。
どうしても出番は多くはありませんが、彼女たちが主役のストーリーも作れるくらい魅力的でした。OVAやノベライズ、お待ちしております。

最後に、本作品の主題歌について。

青臭く単純ながらパワフルに駆け抜けていく歌詞とメロディがエンディングを一層爽やかに彩っています。
よくあるテーマを歌った曲ながら、それぞれの事情から恋愛経験に乏しく、幼い恋心を持て余す2人が表現された素敵な曲です。どちらの視点に立って歌われているのかを考えながら聴いてみると、また新しい解釈ができるかもしれません。
MONO NO AWAREへのインタビューも公開されていますので、本編鑑賞後にこちらもご一読ください。


簡潔ではありますが、以上のことから、配信等でリリースされたらぜひご覧いただきたい作品です。

BLというジャンル、またPG12という区分から苦手な方もいるかと思いますが、私が2020年に観た映画の中では特に印象深く残っています。主要人物との死別や、スポーツで強豪チームに勝利したりといったカタルシスとは全く別の、心の奥からじんわりとあふれてくる感動は何とも言葉にしがたいものがありました。
それはまさに、言葉をお借りすれば、単行本の帯に書かれている
キャッチコピーのような経験です。

「心が、洗われるようなボーイズラブ。」

原作コミックス等のメディアミックスを含め、興味をもっていただければ
幸いです。

※Blu-ray&DVDは2021年2月24日にリリース予定



2020年買って良かったもの

この一年、自粛に努めることを要求され、旅行や外食などが思うようにできなかったという方がほとんどかと思います。
お金の使い道が制限されてしまった分、貯金ができたという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

私は違いますが…。

WF-SP800N オープン価格

SONYのワイヤレスといえばWF-1000XM3が有名ですが、こちらはスポーツモデルということで防水・防塵に対応(※水泳はNG)し、軽く水洗いすることもできます。
何よりランニング等でずれ落ちるのを防ぐためにサポーターが付いており、これが非常に便利です。

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弧になっているシリコン部分がアークサポーター
(※画像は公式サイトより)

駅のホームでたまにポスターを見かけますが、イヤホンを線路上に落としてしまう事案が増えているのだとか。首に提げられるタイプならそういったことは無いかもしれませんが、左右が独立した完全ワイヤレスならではの
ケースですね。
もちろんサポーターがあるからといって100%安全ではありませんが…。

外出時はマスク必須の現在、コードを気にすることなく着脱ができるので、当初の想定以上に重宝しています。

どうしても混雑時には音が途切れがちになったり、物理ボタンがないため
誤タッチをしてしまうなど気になる点はありますが、十分な利便性もありますし1つ持っておくのもアリだと思います。

耳にフィットしなければせっかくの音質も無駄になってしまいますので、家電量販店やイヤホンショップで試着することをお勧めします。サイズ違いのイヤーピースが3種類同梱されていますが、耳の形状によっては合わない場合もあるでしょう。

https://www.yodobashi.com/product/100000001005617039/

ヨドバシドットコムだとだいたい26,000円くらい。

https://www.yodobashi.com/product/100000001004624225/

同じくSONYの人気商品、WF-1000XM3は27,500円。

ナイキ エア マックス アップ NRG 12,999円(※セール価格)

友人たちの影響もあってこれまで買ったことがないような値段のスニーカーをいくつか買ってしまいました。
いま見たらセールでめちゃくちゃ値引かれててワロタ状態ですが、確か8月の発売当初は2万円弱だったはずです。
透明になっているかかとの部分(エアユニットと言うそうです)の存在感がすごいです。とても分厚い。

履いた時にまず感じたのは「自然と足が前に出る」という感覚でした。

高いスニーカーはマジで凄い。

エアユニットは言わずもがな、インソールも柔らかいというか、踏みしめたときにしっかりと体重を吸収してくれるのが分かります。少し重心を前に
向けるだけで、意識している以上にかかとが浮いて歩くのがちょっとだけ
楽しみになる体験ができます。
ビビッドなカラーリングも相まってお気に入りの1足になりました。
他のスニーカーではここまでの感じ方にならなかったので、たぶん値段ではなく極厚のエアユニットのおかげなのでしょう。

2万円くらいするスニーカーをホイホイ買うのは難しいけれど、とりあえずNIKEの新作はチェックするようにしています。
まぁ、平日の9時に販売開始されたモデルがものの1、2分で完売しているのを見ると変な笑いが出てしまいますが(しかもプレ値で転売されていたりする)。

「そもそも靴が買えないってどういうこと?」
という気持ちは今でもありますが、どうやらスニーカーの世界も相当深い
沼と歴史があるようなので、あまり気にしないことにしました。

良い靴は良い。
買えればラッキー。

そんな感じです。

NIKE公式アプリ

ファーリーフリースフルジップジャケット(長袖)
1,290円(期間限定価格)+税

本来の価格は確か2,000円前後だった気がします。

このジャケット、とにかく暖かいです。

ファーの毛足が長く、ポケットや襟までカバーされているので熱を逃しにくいうえ手触りも気持ちいい。内側にもポケットがあるので機能的にも十分です。
街中ではパーカーの上にアウターとして着ても、アウトドアではインナーとしても活躍すると思います。表裏両面にファーがありますが、ファスナーを
締めても着ぶくれしないシルエットになっているので合わせやすくて良いですね。

あとは大手を振って外出できるような世界になるのを待つばかりです。

メガネのシャンプー除菌EX 300~400円程度

メガネってよっぽど雑に扱わなければクリーナークロスで拭けば大丈夫だと思っていたのですが、何の気なしに買ってみたら考えが変わりました。

「なんかメガネから良い匂いがする…」

香水のように強い香りが持続するわけではありませんが、毎日身に着けるものなので意外と違ってくるポイントです。
今まで気にならなかった臭いが分かるようになって、
気付いた時に洗うようになりました。
全体に吹きかけて水洗いするだけというのもお手軽で助かりますしね。

毎日洗ったりしなければ内用液も結構もつと思います。
使っていくうちにちょっと泡っぽさが薄れてきたというか、水っぽくなってきたのが気になりますが…用途としてはそこまで問題ないんじゃないでしょうか。

以上、2020年に買って良かった主なアイテムでした。



DJ活動を振り返って

Twitterで交流のある方はご存知かと思いますが、私はアニソンや声優楽曲といったいわゆるA-POPソングでアマチュアのDJをしています。

A-POPというのは恐らく明確な線引きがされていない単語だと思いますので曖昧な表現になってしまいますが、広義にはアニメやゲーム、
ボーカロイド、最近ではVTuber等の楽曲を包括したオタク向けジャンルだと思っていただければ。

ありがたいことに2020年という大変な状況の中でもいくつかイベントに出演させていただきました。
※当たり前ですが、どこも感染症対策はしっかり行っているイベントでしたので、感染者が出たというお話は無かったかと思います。

個人的な目標として、2020年はアニソンDJの聖地的クラブハウスである
秋葉原MOGRAでDJをしてみたいというのがありました。

今まで遊びに行ったことは何度もありますが演者としてというのは無かったので、この1年で立つことができれば良いな…と漠然と思っていました。

その機会は年明け早々にやってきたのです。

以前より仲良くさせていただいている方からのお誘いで2020年1月17日、「MILK RING STUDIO」(通称:乳レコ)にてMOGRAデビューする目標が
叶いました。
共演者、来場者・視聴者の皆さん本当にありがとうございます。
オンライン配信されるイベントへの出演も初めてだったこともあって、
正直に言うと緊張も大きかったですが、MOGRAのブース側から見るフロアの景色は眩しかったのを覚えています。

Twitchチャンネルサブスクライバー限定ではありますが、当日の様子はこちらからどうぞ!

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この時はまだ今のような世の中ではなかったのでマスクしてませんね…。


早々に年間目標を達成した充実感も冷めないまま、再びMOGRA出演の
チャンスが巡ってきます。

アニソンクラブイベントとして10年以上の歴史を持つパーティ、
アニソンインデックスへの出演です。

オファーの連絡をいただいたときは、「2020年の運気使い切ったな」と思いました。

とはいえ呼ばれたからには全力でパフォーマンスを!!と思ったのも束の間、本格的に某ウィルスが東京でも猛威を振るうようになってしまい…。

某ウィルス許せねえ…。


紆余曲折あって何が起きたかといえば、
360分の超長尺ノンストップDJ mix公開 + オンライン同時視聴
という、ハチャメチャに愉快な企画の発足でした。

↑こちらからどなたでもご視聴いただけます。いまは再生数6,000超えてますね。すごい!
(私は3:15:50~あたりからプレイしています)

簡単に言えば、ゲスト含む9人のDJがそれぞれ40分のDJ mixを作成し、開催予定日の同予定時刻に公開することで、
誰でもおうちで体験できるアニソンインデックスをやろうというわけです。

イベント中止の連絡から企画のリリースまで1週間ほどだったかと思いますが、終わりの見えない閉塞感が重くのしかかる中、全国のオタクたちが同じものを聴いて盛り上がるインターネット体験は心にグッとくるものがありました。
しかもその発信源の一端に携わることができたなんて…。
あまりにも得がたい経験です。

ありがとうございます。

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アーティスト名が入りきらず申し訳ありませんが、こちらが本企画で流した
曲目の一覧です。
誰もいない空間で選曲を披露する試みは初めてでしたが、Twitterでの視聴者の反応に救われていました。重ねてありがとうございます。

同じくゲストDJとして企画に参加されたDJ forest.くんのmixは個別で上がっているので、下記リンクからご視聴ください。


しばらく後、秋葉原MOGRAの店舗運営再開に伴い、アニソンインデックスも再開されることとなりました。

中止となってしまった4月と同じゲストDVJをお呼びいただき、今度こそ、
現場でアニソンインデックスを。

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こちらもサブスクライバー限定です。
ゲストDJとして私を推薦してくださった上海静岡さんからパスを受け取り、45分やりきりました。
私の時間のVJを担当してくださったちゅんさんの空間コントロールもさすがの技術なので、ぜひお楽しみください。

秋葉原MOGRAさん、演者の皆さん、来場者・視聴者の皆さん、
本当にありがとうございます!

最後に、ゲストの立場ではありますが、今後も楽しいパーティが続くよう
微力ながら願っております。



後書き

今回のトピックスはそれぞれ個別にまとめた方が良かったなと思いますが、時間がなくこのような形になりました。

今後は映画やゲーム等の投稿が中心になるかと思います。


オタクDJの端くれとしては2020年のアニソンについても触れた方がいいかなと思い、1曲だけ紹介させてください。
アニソンといえば映像も無視できない要素だと思うので、その点からもこの曲をオススメします。

Butterfly/近江彼方(CV.鬼頭明里)
TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』第7話挿入歌
作詞:Ayaka Miyake
作編曲:Em.me

ありがとうございました。
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

Twitterアカウント(@beatnote_1)

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