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Attention to details

直訳すると、
「細かなことに注意を向けること」
となるだろうか。

ほんの些細な違いが、明暗を分ける
というのは良くあること。
ビジネスでも、スポーツでも、
その違いによって大成功を収める
かもしれないし、
大失敗を引き起こすかもしれない。

最近遭遇した例として、
バナー広告のクリック率が
思うように伸びない理由が、
本当に小さな「ボタン」の有無に
あった、というものがある。

普通の人なら、その「ボタン」が
あってもなくても、
大して見た目は変わらないのでは、
と思えるほどの違い。
しかし、いざ実際に広告運用を
始め、途中で「ボタン」を付けた
途端にクリック率が上昇、
そんなことがあるのだ。

人の表情の些細な違いに気付き、
その人が今何らかの大きな悩みを
抱えていると見破る人がいる。
その悩みが、病気かもしれないし、
仕事かもしれない。
あるいは恋愛の悩みという可能性も
あるだろう。
些細な違いをキャッチしたお陰で、
悩みを抱えていたその人の命を救う
ことだってあり得る。

違いに気付くためには、普段から
対象をよく観察しなくてはならない。

普段という「基準」がないことには、
変化が起きたとて、何も分かりは
しないだろう。

観察というのはなかなか難しいもの
で、意識しない限りできない。
無意識のうちに観察する、という
のは、語義矛盾となるだろう。

今年に入って、たまたま2回程、
全く別の場なのに、全く同じワークを
やったことがある。
それは、自宅の最寄り駅から自宅へ
帰って来る際の道に何があるかを
逐一思い出す
というもの。

5分なり10分なりかけて、その道に
ある家や店を順繰りに書き記して
いき、完成したらそれを手に実際に
その道を歩いてみるのである。
是非興味のある人はやってみて
欲しい。
いかに普段、自分が頻繁に通る道を
全くと言っていい程「観察」して
いないか、思い知ることになる。

観察というのは、日々の訓練に
よって鍛えることができる。


マーケティングだと、よく
「定点観測」と題して、自分の
取り扱う商品カテゴリの棚を、
何店舗か代表的なところを予め
決めて、毎月、あるいは毎四半期等、
一定頻度で見て回ったりする


そうすることで、普段はどういう
状況かという基準値を持ちつつ、
前回はここが変わった、
今回は更にここも変わった、
というように変化に敏感になれる。

変化が分かれば、なぜそのように
変化したのかを考えるきっかけと
なる。
そこで考えることにトライすれば、
何らかの「仮説」を導く訓練
なる。

「仮説」を立てて、それが実際に
当たったか外れたかを何度も見る
ようになれば、それが「観察」の
力を更に高めていく。

とにもかくにも、大切なことは、
「意識」してモノを見ること。
チコちゃんに、例の暴言を吐かれない
ようにしたいものである。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。