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ギルガメシュの伝説

日曜日の朝に参加している読書勉強会で、
『サピエンス全史』を読み進め中。
現在下巻に突入し、3分の1近く進んだ
ところです。

今週カバーした範囲に、
「ギルガメシュの伝説」に関する
記述が出てきました。

「ギルガメシュ」とは、王様の名前だと
記憶にありましたが、実際にはどんな
人間だったのか、実在したのか否か

全く答えられない自分に気が付いて、
ふがいなさ教養の不足に愕然として
しまったのですよね。

「ギルガメッシュないと」という
お色気系TV番組がありましたが、
そんな番組の企画制作をしていた
方々にも教養で劣っているのでは、
そんな気持ちにさせられたわけです。

『サピエンス全史』を読んで、
ギルガメシュ王の物語がどのような話
だったのかは、ある程度は掴めました。

ギルガメシュ王は、古代メソポタミア、
シュメール初期王朝時代の伝説的な王
で、
紀元前2600年頃に在位されたのではない
かとされているようです。
ただ、世界最古の神話と言われる通り、
あくまでも「神話」であって実在では
なかった可能性もありそうです。

彼は、親友エンキドゥを亡くした際、
亡骸の傍らに座って何日も見守って
いました。
そのうち、鼻の穴から一匹の蛆虫が
こぼれ落ちる
のを見て、死に対する
恐れ
に囚われるようになり、そこから
死を打ち負かす方法を見つけるために
世界中を旅する
ことになります。

世界の果てまで旅して、
様々な相手と戦い、結局は旅の目的を
果たすことができなかった彼ですが、
一つだけ新しい知恵が付いていました。

それは、神々が人間を創造した際、
死を「避けようのない宿命」として
定めたのであり、そこから逃れる
ことはできないことを学んだ、
そんな物語なのですね。

『サピエンス全史』で、著者のハラリが
ギルガメシュ神話を持ち出した理由は、
現代の科学者の態度は、ギルガメシュが
死は「避けようのない宿命」だと諦めて
しまっているのとは対照的
である、
ということを言いたかっただけのように
思われます。

ギルガメシュ伝説を持ち出して説明する
必要性があるとはあまり思えなかった

わけですが、それでも古代シュメールの
叙事詩を引用することによって、壮大な
「物語」ストーリーを読まされている感覚にはなる
わけで、それが読者を心地よくさせる
効果を発揮しているのではないか、
そんなことが気になりました。

第1部 認知革命
第2部 農業革命
第3部 人類の統一
第4部 科学革命

『サピエンス全史』の全章は、
このように第4部に分かれており、
今は丁度最後の第4部に入ったところに
なります。

第3部までは比較的分かりやすかった
気がするのですが、第4部からなかなか
すんなり頭に入ってきません。

ギルガメシュを含め、まだまだ自分の
教養が不足
しているからだと反省。
定番の古典文学くらいサッと語れる
カッコいい大人を目指したい!
そう感じています。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。