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無人で販売すること

立派な屋根の下に見えているものが
何だかお分かりになるだろうか?

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何とこちらは、善光寺で見かけた
自動販売機

何が売られているかというと、
お守りやおみくじなどである。

通常は、お守りやおみくじを販売する
建物があって、神社なら巫女さん、
お寺だと何というのか分からないが、
とにかく売り子さんが手渡しで売って
いるのが普通だろう。

この自動販売機がいつから稼働して
いるのかは、正直分からない。
ひょっとしたら、コロナ対応で、
人手を介さない販売方法を検討した
結果導入されたのかもしれないし、
もっと以前から活躍していたのかも
しれない。

いずれにしても、自動販売機という
のは、手離れの良い販売チャネル
あることは間違いないところ。
「自動」と付いていることからも
分かる通り、人の手間がかからない
点が大きなメリットである。

とはいえ、自動販売機には、色々と
デメリットもある。
まず、機械が高い。
初期投資が重くなるため、それなりに
リターンが見込めないと手が出せない。
となると当然、取り扱い可能な商品も
絞られてこざるを得ない。

メンテナンスも結構大変だ。
お釣り用にお札や小銭を切らさない
ようにするのは相当大変だったろう。
今は電子マネーなどが使える機械が
増えて、釣銭の手間は減ったはずだが、
その分開発コストがかかっている。
お金より何より、商品の補充がまた
大変である。

自動販売機ごと盗んでいく猛者が
出て来るようになって、簡単に持ち
逃げできないようなロック板らしき
ものを下にかませるようになった
のを見た人も多いだろう。
釣銭泥棒がピッキングする被害もある
ようで、これまた特殊なカギが開発
されて活用されているようだ。

こうした「機械」が、特に飲料の
カテゴリで活躍して来たわけだが、
社会は「小売店舗」自体の自動化へ
向かっているのはご存知の通り。
「Amazon GO」に代表されるような
無人店舗である。

半年以上前の記事だが、無人店舗が
面白い
、ということで特集されている
ものがある。

こちらの記事にもある「餃子の雪松」
以前にこのnoteでも取り上げさせて
もらった。


究極は無人化であろうが、その手前の
段階で、セルフレジを導入している
ところも増えている。
近所のスーパーで、最近かなり広めの
セルフレジが導入されたり、
コンビニでもセルフレジを導入する
店舗が増えてきている。

これら、無人店舗やセルフレジを見て
思うのだが、単に販売する側のコスト
削減を消費者が肩代わりさせられて
いるだけではないか?
という具合に
みんなモヤモヤしないのだろうか?

人が嫌い、できるだけ接触もしたく
ないし会話もイヤ、だから無人店舗も
セルフレジも大賛成!
もちろんそういう人もいるとは思う
が、何となく腑に落ちない。

コスト削減するのは結構。
それによってお客様によりお安く
買っていただけるんですよ!
という経営方針もあるだろう。

しかし、お客様に不便を強いるだけ
強いて、コスト削減した分は自分
たちの利益に上乗せするのみ、
そんな傲慢さがにじみ出る店舗は、
中長期的に淘汰される
のではないか
と感じる次第。

お客様にとっての真のメリット
考え、それが無人化によって達成
できるならばよし。
自分たちのメリットばかり追い
求めるのは厳に控えるべきだろう。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。