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ラワットさんの『呼吸』出版記念講演会

昨日、新宿の住友ビルにて行われた
講演会に参加してきた。
インド出身の講演家・慈善活動家である
「平和の大使」プレム・ラワットさんが、
最新刊『呼吸~こころの平和への旅』
出版記念講演会でご登壇されたのである。

この講演会が催されると知って、
先日改めて「呼吸」について書き、
この講演会についても触れている。

版元の文屋・木下豊社長が、
ご多忙の中拙文を読んでくださり、
感謝のお言葉をいただいていた。

その木下さんが司会として口火を切り、
始まった講演会。
ラワットさんのお話を伺うのは初めてで
あったが、あっという間にその語り口に
魅了されることとなった。

「講演家」を名乗るだけのことはある。
スピーチの上手さが抜群なのだ。
抑揚のつけ方、
間の取り方、
言葉選び、
ユーモアの織り交ぜ方、
会場への目配り、
タイムリーなリアクション、、
スピーチのHowの部分だけでも、
大いなる学び
が得られる。

もちろん、より重要なのは、
スピーチの中身である。
「呼吸」がテーマの本を出版することを
記念した講演会なので、
当然ながら「呼吸」がキーワードとなり、
それを軸にしながら話が進む。

講演を通じてラワットさんから
受け取ったメッセージの中で、
最も印象強く心に残ったのは、
「今、息をしていること」
「今、生きていること」
に感謝することこそが何より大切
であり、
つまらないことに時間を割く暇などない
ということである。

こうして文字にすると平板で、
私が受けた感動がなかなか伝わらない
のがもどかしいところではあるが、
要約するとそういうことなのだ。

お話を伺いながら、明石家さんま
「生きてるだけで丸儲け」という
名文句を思い出していた。
あれやこれや思い悩む前に、今、
息をしていること、生きていること、
それを素直に喜ぼう!

そんなメッセージを、様々な角度から
分かりやすく説いてくれたのだ。

また、中村天風の教えにも、
通底するものが間違いなくあった。
天風氏も、ヨガの行者に付いて呼吸法を
極めた
人である、自ずと発想も共通して
くるものなのかもしれない。

要は、今話題の「マインドフルネス」
説いてくれている、そのように解釈する
ことも可能であろう。

講演でお話しになったことのエッセンスは、
すべて本の中に詰まっているはずだ。

しかし、ラワットさんご本人が、
満面の笑みで、イキイキと聴衆に語り
かける姿を目の当たりにした経験
や、
どんな言葉の選び方、運び方をされて
いたか、その息遣いを直に感じることが
できた体験
は、本を読むだけでは
得られなかったものである。

改めて、貴重な機会をくださった
文屋の木下社長に深く感謝したい。

本の発売予定日は11月18日であるが、
会場では先行販売をしてくださったため、
講演終了後に早速買い求めてきた。

多くの人に手に取っていただき、
呼吸の大切さ、今を生きることの重要性
改めて気が付き、その人生を充実させて
くれることを願っている。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。